すべての人々の人権が尊重される社会の実現に努める決議案(第一四四回国会、決議第二号)
―世界人権宣言五十周年を記念して―
本年は、一九四八年の第三回国連総会において、人権の著しい軽視が過去二度にわたる世界大戦の惨禍をもたらしたという反省の上に立って、世界人権宣言が採択されてから、五十周年目に当たる年である。
本院は、この間、世界人権宣言が、その後の国際人権規約、人種差別撤廃条約、児童の権利条約等に広く反映され、世界における人権擁護の推進に多大の貢献をしてきたことにつき、誠に喜ばしいと考える。
我々は、社会の平和と繁栄は、すべての人々の人権が尊重されることにより、初めて実現されるものと深く確信する。
本院は、この記念すべき年を契機に、世界人権宣言の持つ意義を改めて認識し、すべての人々の人権が尊重される社会の実現に一層努める決意をここに表明する。
右決議する。