財務金融委員長玄葉光一郎君解任決議案(第一七三回国会、決議第一号)
本院は、財務金融委員長玄葉光一郎君を解任する。
右決議する。
理 由
「中小企業金融円滑化法案」は、中小企業の資金繰りに関わり、国民生活に多大な影響を与える、今国会の最重要法案である。我々野党はその重要性に鑑み、迅速に結論を得るためにも、充実した審議を理事会の場で繰り返し求めてきた。
しかるに財務金融委員長玄葉光一郎君は、本日行われた理事会において、慎重審議を求める野党の意見を一顧だにせず、突然与党から提案された採決日程を一方的に決めるという暴挙に出た。これほど乱暴な委員会運営は憲政史上に汚点を残すものである。
一連の運営は今国会冒頭に委員長本人が述べた「公正かつ円満な委員会運営に努めてまいる所存」という所信に著しく反するだけではなく、先人が積み上げてきた国会の権威を大きく損なわせるものであり、断固として許すことのできない行為である。
今回のように与党の多数を背景にした玄葉光一郎君の強行な手法は、委員会の運営に重い責任を持つ委員長の職務を遂行するには不適当であり、解任に値する。
これが本決議案を提出する理由である。