衆議院

メインへスキップ





   環境委員長樽床伸二君解任決議案(第一七四回国会、決議第六号)


 本院は、環境委員長樽床伸二君を解任する。
  右決議する。
     理 由
 環境委員長樽床伸二君は、去る五月十三日の理事懇談会散会後、与野党の意見が一致していないにも関わらず翌十四日の委員会開会を職権で決定した。この間、委員長が中立・公正な立場から、事態打開のために主体的に与野党双方に働きかけるような行動は一切なかった。
 十四日の委員会においても、慎重審議を求める野党の主張に耳を傾けることなく、野党議員の質疑を遮って与党議員の動議を取り上げ、「地球温暖化対策基本法案」を強権的に採決した。この法案に関しては、自由民主党・無所属の会および公明党がそれぞれ対案を提出しており、産業界からも慎重かつ十分な審議を求める声が上がっていたにもかかわらず、わずか十八時間の質疑で採決するという暴挙は決して看過できない。
 樽床伸二君はその委員長就任にあたり「その責務の重大さを十分認識し」、「公正かつ円満な委員会運営に努めてまいる所存でございます」との所信を述べていたが、このたびの不誠実な行為を見るにつけ、委員長職の重大さを認識していたとは言い難い。その委員会運営は、与党の一方的な方針に従うだけの無気力かつ不公正なものであり、委員長の重責を担うに、極めて不適格であると言わざるを得ない。これ以上樽床伸二君が環境委員長の職務を遂行するには不適当であり、解任に値する。
 これが本決議案を提出する理由である。

衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.