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平成二十年一月二十九日提出質問第三五号
ミャンマーにおける邦人殺害に対する政府の対応に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
ミャンマーにおける邦人殺害に対する政府の対応に関する質問主意書
二〇〇七年九月に日本人ジャーナリストの長井健司さんがミャンマー軍兵士に射殺された事件(以下、「射殺事件」という。)についての「政府答弁書一」(内閣衆質一六八第三一八号)と「政府答弁書二」(内閣衆質一六八第三五九号)を踏まえ、以下質問する。
二 「射殺事件」が発生してから、我が国がミャンマーに対して発動した制裁措置にはどの様なものがあるか、全て説明されたい。
三 政府は「射殺事件」を風化させる考えか。
四 政府が「射殺事件」を風化させる考えはないのなら、また、「交渉」が行き詰まっている現状を見る時、改めてミャンマーに対する更なる制裁措置の発動を検討すべきではないか。「政府答弁書二」では、「長井健司氏死亡事件については、長井氏の御家族に対し随時状況の説明を行いつつ、我が国政府として、事件の真相究明及びビデオカメラを含め長井氏が死亡したときに所持していたすべての所持品の返還についてミャンマー政府に対し現在も申入れを継続しているところである。
このことから、長井健司氏死亡事件を受けての我が国のミャンマー政府への対応の具体的な内容については、我が国政府の申入れを踏まえたミャンマー政府の対応を見極めた上で、慎重に検討すべきものと考えている。」と、長井健司氏の御遺族に「交渉」の状況を説明しながらも、あくまで制裁措置の発動に慎重であるべきとの考えを示しているが、「交渉」が進展を見せない今、更なる制裁措置を発動すべきではないのか。政府の見解如何。
右質問する。