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平成二十年四月四日提出
質問第二六五号

我が国の政府開発援助(ODA)拠出額の世界順位等に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




我が国の政府開発援助(ODA)拠出額の世界順位等に関する質問主意書


 我が国の政府開発援助(ODA)の二〇〇七年の拠出額がフランスとドイツの拠出額を下回り、その世界順位を前年の三位から五位に下げたことが報道された。右を踏まえ、以下質問する。

一 我が国のODAの世界順位が五位へと更に低下したことについて、政府、特に外務省の見解を示されたい。
二 我が国のODA予算額は、一兆四百六十六億円と世界一を誇っていた二〇〇〇年の時点から見ても、二〇〇一年一兆百五十二億円、二〇〇二年九千百六億円、二〇〇三年八千五百七十八億円、二〇〇四年八千百六十九億円、二〇〇五年七千八百六十二億円、二〇〇六年七千五百九十七億円、二〇〇七年七千二百九十三億円、そして二〇〇八年七千二億円(いずれも外務省HPより)と、減額の一途を辿っている。二〇〇七年六月一日の政府答弁書(内閣衆質一六六第二四〇号)で政府は「ODAは、開発途上国の安定と発展のための支援を通じて、国際社会の平和と繁栄に重要な役割を果たすとともに、開発途上国との友好関係を一層増進し、資源や市場を海外に大きく依存する我が国の国益の増進にも資するものである。」と、ODAが我が国の国益にとって重要である旨の答弁をしているが、いたずらにODAを減額する前に、まずは他の政府予算が無駄に使われている部分を先に見直すべきではないのか。無駄をなくせば、ODAに充てる予算は十分捻出できると思料するが、政府、特に外務省の見解如何。
三 本年七月に北海道洞爺湖でサミット(以下、「サミット」という。)が行われるが、今次我が国のODAの世界順位が五位に低下したことは、「サミット」における、更には国際社会における我が国の存在感、発言力の低下につながるのではないか。政府、特に外務省の見解如何。
四 我が国のODAの対国民総所得比は、二〇〇七年で〇.一七%であり、OECD開発援助委員会(DAC)諸国中、下から数えて三番目であると本年四月四日付の新聞は報じている。世界第二位の国内総生産(GDP)を誇る我が国が、右の様に国民総所得比でごくわずかな割合のODAしか拠出していないことは、世界における我が国の存在感、発言力の低下につながり、日本が発展途上国の援助に熱心ではないという、間違ったメッセージ、シグナルを国際社会に与えることにつながりかねないと考えるが、政府、特に外務省の見解如何。

 右質問する。



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