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平成三十年四月二十四日提出
質問第二五〇号

海外から持ち込まれた麻疹の感染防止に関する質問主意書

提出者  初鹿明博




海外から持ち込まれた麻疹の感染防止に関する質問主意書


 海外で麻疹に感染したとみられる患者が訪れた沖縄県で、麻疹の感染者が急増しています。
 我が国は、二〇一五年の三月に世界保健機関(WHO)から麻疹の「排除状態」にあることの認定を受けていますが、その後も、数年ごとにウイルスが海外から持ち込まれ、麻疹の感染が拡大する事態が続いています。
 今回も沖縄県のみならず、愛知県内でも感染が確認されています。愛知県の患者は海外にも沖縄県にも訪問していない病院勤務の女性で、二次感染の疑いがあり、全国的な対策が必要だと考えます。
 麻疹の感染を防止するためにはワクチン接種が有効であり、現在、麻疹の予防接種は定期接種の対象とされ、風疹との混合ワクチンであるMRワクチンを二回接種することとなっています。しかしながら、麻疹の予防接種が定期接種化された一九七八年十月から一九九〇年四月一日までに生まれた世代は、定期接種の回数が一回であったために、十分な免疫がついていない場合も考えられます。
 このため、厚生労働省は二〇〇七年に麻疹が十代二十代で大流行した際には、二〇〇八年度から二〇一二年度までの五年間、中学一年生及び高校三年生相当の年齢の者に定期接種として、二回目のMRワクチンを接種するという対策を講じました。
 政府は我が国を訪れる外国人数を、東京オリンピック・パラリンピックが開催される二〇二〇年には四千万人とする目標を掲げており、二〇一七年も前年比約二十%増の二千八百万人超と年二割増で順調に増加してきています。
 今後、海外との人の往来が更に増加することを考えると、麻疹のウイルスが国内に持ち込まれる可能性はより一層高くなり、麻疹の二次感染を防止する対策をとる必要があります。
 今回の麻疹の流行を重く受け止め、改めて、定期接種が一回だった世代のうち二回目の接種をしていない者に対して、抗体検査並びに十分な抗体価がない者には二回目のMRワクチンの接種を行うことが必要だと考えます。
 また、訪日外国人や海外からの帰国者と接する機会の多い空港等に勤務する者や、麻疹に感染した患者と接する可能性のある医療機関従事者については、二次感染、三次感染の防止という観点から、ワクチン接種を確実に進めるために接種費用を補助する制度を設ける必要があると考えますが、政府の見解を伺います。

 右質問する。



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