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答弁本文情報

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平成二十年四月三十日受領
答弁第三一四号

  内閣衆質一六九第三一四号
  平成二十年四月三十日
内閣総理大臣 福田康夫

       衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員鈴木宗男君提出物価高騰を「しょうがない」とした内閣総理大臣の発言に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員鈴木宗男君提出物価高騰を「しょうがない」とした内閣総理大臣の発言に関する質問に対する答弁書



一について

 平成二十年三月の消費者物価指数の総合指数は、平成十七年を一〇〇として一〇一・〇であり、平成十九年三月の九九・八に比べ、一・二パーセントの上昇となっている。

二について

 原油価格や穀物等の原料価格の高騰など生活関連物資等の価格動向に影響を与える事態が続いていることから、平成十九年十二月に、原油高騰・下請中小企業に関する緊急対策関係閣僚会議において、「原油価格の高騰に伴う中小企業、各業種、国民生活等への緊急対策の強化について(基本方針)」及び「原油価格の高騰に伴う中小企業、各業種、国民生活等への緊急対策の具体化について」を取りまとめ、着実に実施している。さらに、同年十二月に、関係府省で構成される物価担当官会議を開催し、生活関連物資等の価格及び供給に与える影響を最小限にし、国民生活の安定を確保する観点から、当面の物価対策として、「便乗値上げを防止する観点からも、価格動向の調査、監視を行う」、「需給や価格について、国民への迅速かつ的確な情報提供に努める」旨の申合せを行っており、これに沿って、関係府省が連携して施策を実施している。
 また、人口が減少する中で持続的な経済成長を確保し、「希望と安心」の国の実現を目指すべく革新的技術創造戦略、グローバル戦略、全員参加の経済戦略の三つの柱からなる「経済成長戦略」の具体化を進めているところであるが、世界的な経済構造の変動等を要因とする原油・素材価格の高騰等の現下の経済状況やリスクの高まりにかんがみ、「必要なことについては、迅速に手を打っていく」こととし、平成二十年四月四日に、経済対策閣僚会議において、中小企業の体質強化、各産業の体質強化、雇用の改善、地域活性化、安全・安心の確保及び低炭素社会への転換を柱とする「成長力強化への早期実施策」を取りまとめた。

三から五までについて

 福田内閣総理大臣は、平成二十年四月十二日、内閣総理大臣主催の「桜を見る会」における挨拶の中で、御指摘の旨の発言を行っているが、これは、原油価格や穀物など一次産品の価格が世界的に上昇している状況は、資源不足、人口増加、途上国の発展などから生じる構造的な問題を反映しているというのが一致した見方であることを踏まえ、そういう状況においては、我が国が構造改革を進め、二についてで述べたような種々の対応策を政府として講じつつ「工夫して切り抜けていく」ということが重要であって、そのための取組を引き続き行っていくということを示したものである。



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