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答弁本文情報

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平成二十七年七月二十一日受領
答弁第三二一号

  内閣衆質一八九第三二一号
  平成二十七年七月二十一日
内閣総理大臣 安倍晋三

       衆議院議長 大島理森 殿

衆議院議員初鹿明博君提出ホルムズ海峡を迂回するパイプラインに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員初鹿明博君提出ホルムズ海峡を迂回するパイプラインに関する質問に対する答弁書



一及び二について

 ホルムズ海峡を迂回する原油の輸送経路となる石油パイプラインとしては、アラブ首長国連邦のペルシャ湾側のハブシャンとオマーン湾側のフジャイラ港を結ぶ石油パイプライン及びサウジアラビア王国のペルシャ湾側のアブカイクと紅海側のヤンブー港を結ぶ石油パイプライン(以下「両パイプライン」という。)があると承知している。米国エネルギー情報局によれば、両パイプラインの輸送能力については、それぞれ日量約百五十万バレル、日量約四百八十万バレルであり、合計日量約六百三十万バレルとされている。
 また、御指摘の「ホルムズ海峡を通過する原油量」は政府として把握していないが、石油輸出国機構によると、アラブ首長国連邦、イラク共和国、イラン・イスラム共和国、カタール国、クウェート国及びサウジアラビア王国(以下「ペルシャ湾岸産油国」という。)の平成二十六年の原油輸出量は合計日量約千六百万バレルであり、両パイプラインの輸送能力は、機械的に計算すればその約四割に当たると試算される。

三及び四について

 我が国の平成二十六年のペルシャ湾岸産油国からの原油輸入量は、財務省の「貿易統計」によると日量約二百八十万バレルであり、その一部は両パイプラインのそれぞれの終点であるアラブ首長国連邦のフジャイラ港やサウジアラビア王国のヤンブー港から輸入している。ホルムズ海峡が封鎖されるような事態が発生した場合には、両パイプラインのその時点での余剰輸送能力の範囲内で追加的な輸入が理論上は可能になるが、実際に我が国に対する輸送がどの程度追加的に可能となるかについては、両パイプラインの余剰輸送能力は安定的に全て活用できるものではないとの見方があることに加え、その時点の両パイプラインの使用量や輸送能力の状況、大幅に増加する可能性のあるペルシャ湾岸産油国から原油を輸入する国からの利用の要望の状況等によるものであるため、一概にお答えすることは困難である。



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