衆議院

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平成二十五年衆議院議長年頭の辞


迎春

新年明けましておめでとうございます。

平成二十五年の新春を迎えるにあたり、日本国の主権者たる国民の皆様のご健勝とこの一年の平穏な日々を心からお祈り致します。また、皇室のご繁栄と我が国の益々の発展を心より祈念申し上げます。

私は、議長に就任して初めての新年を迎えることとなりましたが、国権の最高機関に席を置くものとして、その職責の大きさに身の引き締まる思いです。国民の皆様の負託に応え、議会制民主主義に対する信頼を高めるため、一層の努力を重ねてまいりたいと存じます。

今日、我が国は苦難の中にあります。東日本大震災から二度目の冬を迎えた今、なお多くの被災者の方々が厳しい避難生活を強いられておられます。以前の生活を再び取り戻し、明るく活力あるふるさとを取戻すためにも、震災からの復興に全力で取り組まなければなりません。あわせて、東京電力福島原子力発電所事故から得た教訓をもとに、将来のエネルギー政策と私たち一人ひとりのライフスタイルについて議論を重ねていくことが大切でしょう。

現在の国内経済は、長びくデフレ不況の下で誠に厳しい状況にあり、社会は閉塞感に包まれています。一月に召集される通常国会において、平成二十四年度補正予算案、平成二十五年度予算案等が審議される予定ですが、国民の皆様に広くご理解いただけるよう十分な議論を尽くし、一刻も早い経済の回復が図られるよう努めてまいりたいと思います。また、少子高齢化が進む中で、国民一人ひとりが将来にわたって安心して暮らすことのできる社会を実現するためには、安心できる社会保障制度が必要不可欠です。この点についても、先の社会保障と税の一体改革を基本に十分な議論を進めていかなければなりません。

昨年は、尖閣諸島や竹島の領有権をめぐる中国や韓国との対立、北朝鮮のミサイル発射問題など、我が国の周辺において発生した主権に関わる事態が、国民に不安を与えるとともに、海外の日本人の活動にも少なからぬ影響を及ぼしました。また、沖縄における米軍基地の再編も安全保障上大きな課題です。長期的かつ大局的な観点から様々なレベルでの対話を通じて、我が国が国際社会で生き抜くため、関係各国との懸案の解決を図る必要があります。政府間の外交のみならず、議員外交を積極的に展開し、各国との相互理解を深め、友好親善を図っていくことが重要であります。

昨年は私たちに明るい知らせも多く届きました。山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞され、我が国の基礎科学の底力を世界に示すことになりました。また、ロンドンオリンピックでは史上最多となる三十八個のメダルを獲得し、日本国民に勇気と自信を与えました。これらは、一人ひとりの日本国民が、様々な分野において成功を遂げる底力を持っている証と言えましょう。そうした日本の底力を大きな原動力とすることにより、自信をもって迅速な復興を進め、経済を好転させ、様々な課題の解決ができると確信しています。

結びに、本年が皆様にとり明るく、幸多き一年となることをお祈りし、新年のご挨拶といたします。



平成二十五年  元旦



衆議院議長

伊吹文明衆議院議長のサイン



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