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平成二十九年衆議院議長年頭の辞


迎春

平成二十九年の新春を迎えるにあたり、国民の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り致します。また、皇室の弥栄と我が国の益々の発展を心より願うものです。

先の臨時国会では、消費税率十パーセントへの引き上げを二年半延期する消費税法等改正案、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定、国民年金法等改正案、特定複合観光施設区域整備推進(IR)法案などが審議に付され、法案の審議内容と同時に、審議の進め方についても国民から高い関心が寄せられました。国民の代表である国会議員は、活発な論戦を通じて国民に対する責任を果たすべきであり、充実した審議をしっかりと行い、与野党で合意に向けた真摯な努力をした上で可否を決するのが議会制民主主義の基本であります。次期通常国会では、立法府として国民の期待に応えるべく、審議の一層の充実に向けて取り組んでまいりたいと存じます。また、昨年五月には、一票の較差是正と衆議院の定数削減を主な内容とする衆議院選挙制度改革法が成立し、この法律に基づき、本年中にも新たな選挙区割りが決定する予定であります。選挙制度は民主主義の根幹をなすものでありますから、今後も人口変動に即した不断の見直しを行うとともに、立法府のあり方そのものについても議論を深めていきたいと考えております。

昨年八月に表明された天皇陛下からの象徴としてのお務めについてのおことばは、立法府の長として謹んで受けとめ、思いを深く致しております。現在、政府が有識者会議において検討を行っておりますが、その状況を注視しながら、必要に応じて各会派の合意形成に向けての努力をいたしたいと思っております。

国際社会では、各地でのテロの発生や、難民・移民への対応等、国境を越えて対応に当たらなければならない問題が山積しており、複雑さを増す国際環境の中で、国民の暮らしを守り、世界平和にどのように貢献していくのか、真摯な議論を継続していくことが必要です。昨年は、我が国において第一回日韓議会未来対話やG7下院議長会議を開催いたしましたが、相互理解の促進、信頼関係の構築に大きく寄与する非常に有意義な機会となりました。本年も政府間交流とともに、議会間交流を通じて諸外国との関係進展や友好親善により一層尽力してまいる所存です。

また、昨年は大隅良典東京工業大学栄誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞や、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックにおける多数のメダル獲得等、多くの日本人が活躍する機会に恵まれ、一国民として大変嬉しく思っております。こうした方々の存在は国民を勇気づけるものであり、今年も世界を舞台に多くの日本人が活躍されることを期待いたします。

今年は日本国憲法施行七十周年の節目の年に当たります。私は、日本国憲法の理念の下、国会が国民の期待と信頼に応えるべく、引き続き、衆議院議長として一層の努力を重ねてまいる所存です。

結びに、本年が国民の皆さまにとり明るく幸せで、大いなる飛躍の年となることをお祈りし、新年のご挨拶といたします。



平成二十九年  元旦



      衆議院議長

大島理森衆議院議長のサイン



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