衆議院議長の招待により来日したカナダのアンドリュー・シーア下院議長を団長とする一行は、平成25年5月16日(木)に衆議院を訪問し、伊吹議長、赤松副議長、佐田議院運営委員長、河井外務委員長及び議院運営委員会理事等と懇談を行いました。
冒頭、伊吹議長は一行の来日を歓迎し、民主主義、市場経済、人権の尊重等の価値観を共有する日加両国が、これまで様々な分野で良好な関係を築いてきたことに触れ、TPP交渉に既に参加しているカナダが、日本の参加を温かく迎え入れることを希望する旨述べました。また、カナダはメキシコ、米国と自由貿易圏を形成する国々の中で特に投資先としてふさわしいとの認識を示し、シーア議長の今回の訪日により、両国経済関係が促進され、両国国民同士の心の友好関係が強化されることを希望する旨述べました。
これに対し、シーア議長は来日後すぐに訪れた京都での滞在のすばらしさに言及しつつ、訪日招待に謝意を表するとともに、カナダにとって重要な貿易のパートナーである日本のTPP交渉への参加、及び、両国間で現在交渉中であるEPAは、両国の絆の強化につながることを確信している旨述べました。また、5月15日に日本が北極評議会のオブザーバー国として承認されたことに触れ、日本が北極評議会において重要な役割を果たすことが、カナダにとっても、また、世界各国にとっても重要である旨述べました。
懇談では、他にカナダの移民の受け入れ政策、両国の友好議員連盟を中心としたこれまでの活発な議員交流、日本と周辺国との外交・安全保障問題について両国議員レベルで問題意識を共有することの重要性、及び、議員定数問題等に話題が及びました。