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東日本大震災二周年追悼式における衆議院議長追悼の辞

伊吹衆議院議長は、平成25年3月11日に国立劇場で行われた東日本大震災二周年追悼式で、次のとおり、追悼の辞を述べ献花しました。

東日本大震災二周年追悼式における衆議院議長追悼の辞


本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、東日本大震災二周年の追悼式が行われるに当たり、震災で犠牲となられた方々にお悔みを申し上げ、今なお御不自由な生活を強いられておられる方々に御見舞を申し上げます。

二年前の三月十一日、住み慣れた平和な町が地震と大津波によって一瞬にして破壊され、かけがえのない多くの命が奪われました。大切な家族や友人を失い、今も心の傷が癒されないまま、暮らしておられる方々に思いを致し、また、福島の原子力発電所事故により、生まれ育った故郷からの避難を余儀なくされ、現在も慣れない土地で生活しておられる方々のことを思うと、国民の代表として衆議院に身を置くものとして、種々の懸案を国会として迅速に処理し、政府が速やかに対策を講じうる条件を作る責任を改めて再認識するものであります。

震災後、被災地の惨状を知った人々が、現場に駆けつけ、救助にあたられた姿が思い出されます。私たち一人ひとりが、日本人としての連帯感を持ちながら災害と向き合い、常に他人を思いやる日本人としてのやさしさ、公的なものに尽くす日本人の気概を示し、災害の混乱のなかにも社会秩序がゆるがない姿を世界に示したのでした。同時に、世界中の人々から頂いた多くの支援を通じて、国境を越えた人間の絆を私たちもまた感謝を込めて実感したのであります。


あれから二年が経過し、被災地では、今なお復興への努力が黙々と続けられています。しかしながらその一方で、ボランティアの減少など、震災の風化が懸念されています。震災の教訓を心に刻み、次の世代に引き継いでいくことこそが、今を生きる私たちに課せられた役割であることを、もう一度確認しようではありませんか。

震災で母親と幼い弟を亡くした小学生が、故郷と家族への愛情を込めて、将来の夢を「昔のような町に戻すこと」と綴っています。被災者の方々が以前の生活を再び取り戻され、明るく活力ある故郷を取り戻すため、政治にたずさわる者一人ひとりが、与野党の立場を超えて、全力で取り組まなければなりません。衆議院としても、震災から得た教訓をもとに、防災や将来のエネルギー政策のあり方等について更に議論を尽くし、災害に強く、国民が安心して暮らすことのできるふるさと・日本の再生を目指す決意であります。

結びに、災害により亡くなられた方々の御冥福を心からお祈りし、追悼の言葉といたします。



平成二十五年三月十一日

衆議院議長    伊吹文明



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