衆議院

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国民に語りかける国会に向けて


河野洋平










衆議院議長
河野洋平

 平成18年は、国民生活を取り巻く安全・安心がクローズアップされました。
国内問題では、耐震強度偽装問題、BSE問題、子供の安全やいじめ・自殺の問題といった住・食・子供に関する安全問題、ライブドア事件や官製談合問題などが取り上げられました。国際的な問題では、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や核実験実施声明などにより、北東アジアにおける平和の構築の必要が、改めて認識させられ、またイラクをはじめ中東情勢の深刻化は、再び国際協調を求める気運を高め、国際社会の平和と安定に向けた活発な議論が展開されました。
 また、日本国憲法の公布から60年目の昨年は、国民投票法をはじめ、憲法に関する議論が続けられるとともに、教育基本法の抜本的改正や行政改革推進法の制定など、我が国の未来の舵取りに関わる重要案件が相次いで審議されました。私たち国会自らの在り方についても、議員互助年金の廃止を決定し、また国会審議活性化のための国会改革の協議を進めています。
 「衆議院の動き」は、インターネット上における衆議院ホームページ、衆議院審議中継、会議録検索システムとあわせて、こうした衆議院における審議状況や国政に携わる議員の活動について、国民の皆様に率直にお知らせするものであります。これにより、私たち衆議院に対する国民の皆様のご理解とご支援が一層深まることを期待しております。議員の活動は、国内のみならず、海外派遣や国際会議への出席、外国国会議員団との交流などにも及んでおり、これら「国際交流」についても今号より新たに一節を設けることといたしました。
 また今後とも、開かれた、わかりやすい国会を目指し、更に国民に語りかける国会に向けて積極的な情報の発信に努めてまいります。どうぞ本誌をはじめ衆議院の活動に対し、忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。

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