衆議院

メインへスキップ





   森内閣不信任決議案(第一五〇回国会、決議第三号)


 本院は、森内閣を信任せず。
  右決議する。

     理 由
 二十一世紀を目前にした今日、わが国は依然として政治・経済ともに世紀末の混迷から抜け出せず、危機的な状況の中にある。こうした状況を招いた全ての原因と責任は自公保連立の森内閣にある。森内閣はその発足の経緯からして疑惑と不信にまみれており、森内閣総理大臣の数々の失言がそれに拍車をかけている。
 また、森内閣は政権発足以来、一貫して低支持率にあえいでいるが、第二次森内閣発足後はその傾向が一段と顕著になり、最早、完全な死に体内閣の様相を呈している。スキャンダルと疑惑にまみれた中川前官房長官の辞任。そして、森内閣総理大臣の日本人拉致疑惑に関する「第三国発見案」発言など、森内閣をめぐる数々のスキャンダルや相次ぐ閣僚の辞任、失態が国民の政治に対する不信感を増幅し、さらには、わが国外交の権威を完全に失墜させた。
 加えて、提出されている二〇〇〇年度第一次補正予算案は国民の生活再建になんら役立たないばかりでなく、財政再建とも真っ向から対立する相も変わらぬバラまき予算案であり、わが国の財政危機を一段と悪化させることになりかねない。森内閣の存在が国民に現在の生活に対する深刻な不安と見通しのない将来への言いようのない不安感をもたらしている。森内閣の責任は極めて重大である。
 よって、本院は、わが国が世紀末の混迷と危機的な状況から脱却し、国民の政治への信頼を回復するため、森内閣を不信任する。

衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.