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   議院運営委員長松本剛明君解任決議案(第一七三回国会、決議第二号)


 本院は、議院運営委員長松本剛明君を解任する。
  右決議する。

     理 由
 議院運営委員長の職責は、国権の最高機関たる国会において、各会派の意見を尊重しながら、公正かつ円満な議会運営を進めていくことにある。しかるに、松本議院運営委員長は野党の意見を封殺し、国会の権威を失墜せしめる一方的な議事運営を行った。
 そもそもこの臨時国会は、われわれの指摘にもかかわらず三十六日間という短い会期が議決された。会期が短いのみならず、外交日程や宮中行事があるなかで、いまだ各委員会での大臣所信に対する質疑は終わっておらず、法案を審議できる態勢は整っていない。にもかかわらず、与野党間で協議中の法案付託につき、松本議院運営委員長は職権で十一月十六日に議院運営委員会を立て、採決で本会議趣旨説明を決定した。政権交代後初めての法案趣旨説明にあたり、数の力を背景に、二件の議案を一度の本会議に付する運営は前代未聞の暴挙である。またこれに引き続き、十一月十九日の議院運営委員会において、定例日外の財務金融委員会で強行採決された「中小企業金融円滑化法案」につき、与野党合意もなく強引に本会議緊急上程を決めた行為は理不尽極まりなく、政府与党の党利党略に加担する独裁的な手法は憲政史上に汚点を残すものである。
 かかる議会のルールを無視した委員会運営は、議会制民主主義の崩壊を招くもので断じて容認できない。
中立公正な立場を放棄した松本議院運営委員長は解任に値する。
 以上が本決議案を提出する理由である。

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