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   議院運営委員長松本剛明君解任決議案(第一七四回国会、決議第三号)


 本院は、議院運営委員長松本剛明君を解任する。
  右決議する。
     理 由
 議院運営委員長は、国権の最高機関である国会において、中立・公正に議会全体を運営する極めて重い責任を担っている。
 しかるに、松本剛明君は、去る二月二十二日及び二月二十四日の議院運営委員会理事会において、野党の意見を封殺し、二月二十三日及び二十五日の本会議を一方的に職権で立てるという暴挙にでた。予算の衆議院通過を待つことなく、「子ども手当法案」及び「高校無償化法案」という歳出にかかる法案審議に入るのは国会の議論全般に責任を持つ議院運営委員長にあるまじき、不見識極まりない議事運営である。また、我々野党が一致して求めていた「子ども手当法案」の重要広範議案への指定も松本君の独善的な委員会運営の前に完全に黙殺された。与野党が合意するための努力を怠り、独裁的な委員会運営をする松本君を、我々は断じて容認することができない。
 加えて、松本君は自由民主党・改革クラブ、公明党、みんなの党が共同で提出した「石川知裕君辞職勧告決議案」に関しても「適時適切に判断する」旨の発言をしておきながら、現在に至るまで決議を本会議の議題に取り上げていない。政府与党の党利党略に加担する一方、政治倫理に関わる極めて重大な問題の解決を先送りしようという姿勢は、委員長としての公平性のみならず、議員としての倫理観すら欠いていると言わざるを得ない。
 このような公平性、自主性を著しく欠いた委員会運営を行い、委員長としての識見も持ち合わせていない松本剛明君は、議院運営委員長の職務を遂行するには不適当であり、解任に値する。
 これが本決議案を提出する理由である。

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