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   衆議院議長横路孝弘君不信任決議案(第一七四回国会、決議第一〇号)


 本院は、衆議院議長横路孝弘君を信任せず。
  右決議する。
     理 由
 衆議院議長横路孝弘君が、もはや議長としての職責を果たし得ないことは明白である。与党の強引な運営に加担する横路孝弘君は議会制民主主義の破壊者であり、憲政史上最悪の議長であると断ぜざるを得ない。
 今国会においては十件もの強行採決がなされた。そのたびに野党は、与野党合意のもと、公正で円満な議会運営に努めるべきであると厳しく申し入れてきた。しかるに横路孝弘君は、多数を背景とした乱暴な運営を与党の為すままに任せ、いまや議会は取り返しのつかない非常事態に陥っている。
 特に「郵政改革関連法案」の審議にあっては、わが国の金融システムに関わる重要法案であるにもかかわらず、公聴会開催も参考人招致もなされないまま、わずか六時間の審議で打ち切られ、採決が強行された。横路孝弘君は、この常軌を逸した運営と法案採決を認めたばかりか、総務委員長の話を聴くだけで理事の意見は必要ないと切り捨て、議長みずから与野党国対委員長間の調整と打開を求める一方で、野党国対委員長が本会議上程に抗議している最中に開会ベルを押すに至った。また本会議開会を強行しておきながら、温家宝首相との会見のために議事を中断して休憩するなど、その身勝手極まる運営は到底看過できない。
 先人が積み上げてきた議長の中立的采配、議会の良き慣例は、ひとり横路孝弘君をもって一気に瓦解した。横路孝弘君の犯した暴挙は、議会の良識を葬り去る万死に値する行為である。よって本院は、二月二十五日提出の不信任決議案とは別の観点から、議会の正常化に向けてあらためて横路孝弘君を不信任すべきものと考える。
 以上が本決議案を提出する理由である。

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