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第16号 平成13年6月22日(金曜日)

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平成十三年六月二十二日(金曜日)

    午前十時十二分開議

 出席委員

   委員長 土肥 隆一君

   理事 河野 太郎君 理事 下村 博文君

   理事 鈴木 宗男君 理事 米田 建三君

   理事 安住  淳君 理事 桑原  豊君

   理事 上田  勇君 理事 土田 龍司君

      池田 行彦君    小島 敏男君

      高村 正彦君    桜田 義孝君

      下地 幹郎君    虎島 和夫君

      中本 太衛君    原田 義昭君

      宮澤 洋一君    望月 義夫君

      山口 泰明君    伊藤 英成君

      木下  厚君    首藤 信彦君

      中野 寛成君    細野 豪志君

      前田 雄吉君    丸谷 佳織君

      赤嶺 政賢君    東門美津子君

      柿澤 弘治君

    …………………………………

   外務大臣         田中眞紀子君

   外務副大臣        植竹 繁雄君

   外務大臣政務官      丸谷 佳織君

   外務大臣政務官      小島 敏男君

   外務大臣政務官      山口 泰明君

   外務委員会専門員     黒川 祐次君

    ―――――――――――――

六月二十一日

 女子差別撤廃条約選択議定書の批准に関する請願(肥田美代子君紹介)(第三二九九号)

は本委員会に付託された。




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     ――――◇―――――

土肥委員長 これより会議を開きます。

 冒頭、先ほど行われました理事会の決議によりまして、委員長として、数点の質問を田中外務大臣に申し上げます。

 新聞等で明らかになっておりますが、実は、私のところにも昨夜六時三十分ごろ、外務大臣から直接お電話がございまして、新聞に書かれているような趣旨の御意見がございました。

 まず、昨夜、外務省あるいは大臣室周辺でどうしてこういうことが起こったのか、経過を説明していただきたい。

 二番目に、私以外にどういう人に依頼をなさったか、電話をなさったのか、お聞きいたします。

 三番目に、自民党の藤井孝男議運委員長にもお電話をなさり……(発言する者あり)

 中身ついては、藤井さんに対しては川島事務次官が使いとして行かれたということでございますが、何をしに行ったのか、お尋ねいたします。おわかりですか。(発言する者あり)

 委員長には、鈴木氏の質問について何とかならないのかということでございましたので、これは委員会あるいは外務委員長の仕事ではなくて、そういう議員の発言を制限することはできませんから、それは違った分野で、つまり、自民党サイドで話をしてくださいと申し上げた次第でございます。

 以上、大臣の御説明を受けます。

田中国務大臣 三点全部に共通して一つ一つというような形でないかもしれませんが、私が土肥委員長におかけいたしました趣旨も、それから役所の中で申しましたこと、それを受けて事務次官等が行ってくださったのも、もちろん行政府と立法府やら全部違うことは十二分にわかっておりますけれども、おとといのこの外務委員会で質問が出ましたときに、実際の、個人的な、何といいますか、私は全部わかっておりませんでしたのですけれども、雑誌ですか、メディアか、よくわかりませんが、そういう報道機関で報じられたことに関するような、それに絡めての、それはODAがあるか何があるか存じませんけれども、そういうことに絡めて非常に長時間質問がありまして、本質的な外交政策といいますか、そういうものを遂行することから少し外れたような質問が長時間にわたってございましたので、そういうことは外務委員会の、国民の皆様が一番日本の外交の中で知りたいと思っていらっしゃる本分とは少しずれた質問が余りの長時間にわたって激しく行われたものですから、そういうことがないように御指導いただけるかという趣旨のことでございました。

 それが大体一貫していることでございますし、また、いろいろ、おとといの状況を心配した議員がいらっしゃったり、電話を下さったり、いろいろアドバイスをしてくださったりしてくださいましたので、そういうものがトータルで伝わったというふうなこともあるかもしれません。

 以上でよろしゅうございますか。あと何か……。

土肥委員長 ほかにどなたに電話なり指示をなさったんでしょうか。

田中国務大臣 私の方から電話をかけたのではなくて、直接、議員の方が大臣室に来られたりとか、それから電話を先方から下さったりとかというふうな受け身の形ではございました。

土肥委員長 それから、川島事務次官を藤井先生のところに派遣したということですが。

田中国務大臣 それも、結局、国対委員長とか、きのうは相当党のいろいろな幹部の方が心配をなさって、電話を下さったり、それから副大臣が呼ばれたりとか、いろいろ自民党の中で動きが委員会中もございました。

 私が訪米直後にも、それは直後は、おとといの件とは関係ございませんけれども、藤井委員長とそれから国対委員長のところに帰朝のごあいさつということで伺いました。幹事長のところには朝お電話をさせていただきまして、それでいいということでございまして、あと、まだ全部回り切っているわけじゃございませんけれども、そういうときに、逆にいろいろなアドバイスやら御意見やらというふうなこともございましたけれども、きのうも、事実そういう電話が、幹部の方からもいただいたりもいたしましたので、そのすべての趣旨は、私が申し上げていることは、できるだけ、ふだん皆様が質問なさっているような、外交全般の中で国民の皆様が関心のあることについてお答えいただきたいということで一貫しております。

土肥委員長 川島事務次官には何を指示なさったんですか。

田中国務大臣 川島事務次官も、ですから、最終的には議運で全党的に議論がされることと思いますので、ですから、自民党内だけではなくて全体を、国会運営というものを見ていらっしゃる委員の先生、委員長ですか、そういう方々にも伺ってみていただけるかということを伺いました。

土肥委員長 お座りください。ちょっとお待ちください。記録をとめてください。

    〔速記中止〕

土肥委員長 速記を上げてください。

 先ほどの理事会でもう一つ抜けておりましたことを申し上げます。

 田中外務大臣、私どもは立法府におりまして、立法府の外務委員会の委員長に委員会の内容についていろいろ指示を、希望をお述べになったわけです。特に議員の発言についてお述べになったわけでありますが、これは、三権分立といいましょうか、議会の独立というものに触れませんでしょうか。その点の御見解をお願いいたします。

田中国務大臣 三権分立は非常によくわかっておりますけれども、ですから、私は、こうしてくださいとか、こうすべしというふうなことは申し上げておりませんけれども、余りの長時間にわたってかなり執拗に繰り返されておりまして、そういうことによって貴重な時間も空転いたしますし、そしてまた引き続ききょう、本来は、最終的な結論はわかりませんけれども、二時間近くにわたって一人の委員の方が御質問なさるんだということが通告がございました。

 ですから、最終的にどういうふうに決着したかはわかりません、下地先生と時間をお分けになったというふうには聞いておりますけれども、そういうふうなことが、私としては、また同じ状態が繰り返されると、本当に私が考えて一番お答えしたいと思っている、お答えしなければならない、一般の国民の方が知りたいと思っている全体の外交の問題ということに御意見が、私も意見を言い、見える形でいい形の建設的な議論ができればいいと思って、そういう私の意見を申し上げたのでございます。

土肥委員長 それは、行政府の立法府に対する介入とはお考えになりませんか。

田中国務大臣 私は、公式に委員長席に伺ったわけでもございませんし、個人的に、先ほども委員長も、こういう席でおりますときにも個人的なお話をなさったりすることもございましたし、新潟の件、写真の件、いろいろおっしゃったりもなさっていましたので、私もそういう面では、個人的にお話をさせていただいたことはいけなかったかというふうに思っております。

土肥委員長 どうぞお座りください。

 申しわけありませんが、暫時休憩にして、理事会を開かせていただきます。

    午前十時二十一分休憩

     ――――◇―――――

    午前十一時十三分開議

土肥委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。

 先ほどの理事会で、再度田中外務大臣に意見なり質問なりをいたします。

 まず、事実経過から述べよということでございます。

 昨夜六時半ごろ、私の議員会館の部屋に田中外務大臣から直接お電話がございました。鈴木議員の質問に対して、何とかならないかということでございました。私は、それは委員長の権限ではできません、このように答えまして、そして、これは私の認識ですけれども、立法府への介入と考えております。

 次に、先ほど大臣の答弁の中で、当委員会における質疑が不必要に長時間で、外交の本質に関係ない旨申されましたが、これは大臣の主観であって、議員が持っている質問権というものは制限されず、法によって保障されると考えますが、大臣の見解を伺います。

 三番目に、この鈴木発言のありようをめぐって、川島事務次官を藤井議院運営委員長のところに行かせたということでございますが、その真意は何でしょうか。そして、事務次官からどんな報告を受けたのでしょうか。再度お答えいただきたいと思います。

田中国務大臣 第一点目に関しまして答弁させていただきますけれども、土肥委員長にお電話をかけましたことにつきましては、私ども三権分立は十二分に理解をいたしておりまして、行政の立法への介入をする気などは毛頭ございませんでしたけれども、結果として誤解を生ぜしめたことにつきましてはおわびを申し上げます。

 それから、二点目でございますけれども、これはあくまでも私の主観に基づくことを先ほど申し述べましたけれども、これもまた大変御迷惑、誤解を招きましたことにつきましておわびを申し上げます。

 それから、あとは議運の委員長へのことでございますけれども、これも同じでございますが、これは、大臣室にきのう夕方おられたのは加藤外審でございました。川島次官は帰宅の途中でございました。それで、直接行ってくだすったのは外審と、加藤さんかと思いますが、直接報告は聞いておりません。結果報告はまだ聞いておりません。

 いずれにいたしましても、私の行動によりまして大変御迷惑、そして誤解を生じましたことにつきまして、改めて深くおわび申し上げます。

土肥委員長 それでは、もう一度理事会を開かせていただきます。

 暫時休憩といたします。

    午前十一時十七分休憩

     ――――◇―――――

    〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕




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