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第1号 平成24年11月6日(火曜日)

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本国会召集日(平成二十四年十月二十九日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   理事 大谷 信盛君 理事 川越 孝洋君

   理事 近藤 昭一君 理事 矢崎 公二君

   理事 田中 和徳君 理事 吉野 正芳君

   理事 横山 北斗君 理事 江田 康幸君

      生方 幸夫君    小沢 鋭仁君

      園田 康博君    田島 一成君

      高山 智司君    玉置 公良君

      中島 正純君    松本  龍君

      山崎  誠君    横光 克彦君

      吉川 政重君    吉田  泉君

      井上 信治君    小池百合子君

      近藤三津枝君    丹羽 秀樹君

      古川 禎久君    町村 信孝君

      斎藤やすのり君    松浪 健太君

      小泉 俊明君    佐藤ゆうこ君

    ―――――――――――――

十月二十九日

 横光克彦君が議院において、委員長に補欠選任された。

平成二十四年十一月六日(火曜日)

    午前九時十分開議

 出席委員

   委員長 横光 克彦君

   理事 大谷 信盛君 理事 川越 孝洋君

   理事 近藤 昭一君 理事 田島 一成君

   理事 矢崎 公二君 理事 近藤三津枝君

   理事 田中 和徳君 理事 吉野 正芳君

   理事 横山 北斗君 理事 江田 康幸君

      生方 幸夫君    小沢 鋭仁君

      工藤 仁美君    園田 康博君

      高山 智司君    玉置 公良君

      中島 正純君    松本  龍君

      吉川 政重君    吉田  泉君

      井上 信治君    小池百合子君

      古川 禎久君   斎藤やすのり君

      今井 雅人君    小泉 俊明君

      佐藤ゆうこ君

    …………………………………

   環境大臣

   国務大臣

   (原子力防災担当)    長浜 博行君

   環境副大臣        生方 幸夫君

   環境副大臣        園田 康博君

   環境大臣政務官      中島 正純君

   環境大臣政務官      高山 智司君

   環境委員会専門員     仲川 勝裕君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月一日

 辞任         補欠選任

  松浪 健太君     谷畑  孝君

同月二日

 辞任         補欠選任

  谷畑  孝君     今井 雅人君

同月六日

 辞任         補欠選任

  山崎  誠君     工藤 仁美君

同日

 辞任         補欠選任

  工藤 仁美君     山崎  誠君

同日

 理事川越孝洋君及び吉野正芳君同日理事辞任につき、その補欠として田島一成君及び近藤三津枝君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

十月二十九日

 低炭素社会づくり推進基本法案(野田毅君外四名提出、第百七十四回国会衆法第七号)

 気候変動対策推進基本法案(江田康幸君提出、第百七十四回国会衆法第一五号)

 地球温暖化対策基本法案(内閣提出、第百七十六回国会閣法第五号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の辞任及び補欠選任

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

横光委員長 これより会議を開きます。

 この際、一言御挨拶を申し上げます。

 このたび、環境委員長に就任いたしました横光克彦でございます。

 御承知のとおり、環境問題には、地球温暖化対策、そしてまた循環型社会の構築、そしてまた生物多様性の保全などの課題が山積しておるわけでございます。我々は、それらの解決に向けて真摯に取り組まなければなりません。

 さらには、東日本大震災からの復興に際し、原発事故に伴う放射性物質による環境汚染への対処、また、災害廃棄物の迅速な処理などの課題にも直面しているわけでございます。

 このような状況のもと、当委員会に課せられました使命はまことに重大であります。

 委員長といたしましては、その責務の重大さを十分に認識し、委員各位の御指導、御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会の運営に努力してまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

横光委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。

 理事川越孝洋君及び理事吉野正芳君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

横光委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。

 ただいまの理事辞任に伴う補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

横光委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に

      田島 一成君 及び 近藤三津枝君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

横光委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 環境の基本施策に関する事項

 地球温暖化の防止及び低炭素社会の構築に関する事項

 循環型社会の形成に関する事項

 自然環境の保護及び生物多様性の確保に関する事項

 公害の防止及び健康被害の救済に関する事項

 原子力の規制に関する事項

 公害紛争の処理に関する事項

以上の各事項につきまして、その実情を調査し、対策を樹立するため、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。

 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

横光委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

横光委員長 次に、環境大臣長浜博行君、環境副大臣生方幸夫君、環境副大臣園田康博君、環境大臣政務官中島正純君及び環境大臣政務官高山智司君より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。長浜環境大臣。

長浜国務大臣 環境大臣、原子力防災を担当する内閣府特命担当大臣の長浜博行でございます。

 第百八十一回国会における衆議院環境委員会の御審議に先立ち、環境行政及び原子力防災に関する私の考えを申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いいたしたいと存じます。

 環境行政の推進に当たり、私は、東日本大震災からの復旧復興、世界をリードするグリーン成長国家の実現が二つの重要な柱と考えております。

 まず、東日本大震災からの復旧復興についてでございます。

 東日本大震災の発生から一年半が経過しましたが、被災地、特に福島では、今なお大変厳しい状況が続いております。

 大臣に就任して以来、福島県の佐藤知事や市町村長とお会いして、直接お話を伺うように心がけてまいりました。そのたびに、突然ふるさとを離れることを余儀なくされたことの理不尽さ、今後の生活や放射線への不安、このような事態が起きたことへの憤りといったものを痛切に実感し、責任の重さに身が引き締まる思いがいたしております。

 福島の再生なくして日本の再生なしという考えのもと、引き続き、震災からの復旧復興、放射性物質による環境汚染への対処に最優先で取り組んでまいります。

 福島における最大の課題である除染については、国が直轄で除染を行う地域において、役場やインフラなどの先行除染に引き続き、本格除染を、本年七月以降、四市町村で開始しております。また、市町村が中心となって除染を実施していただく地域では、八十七の市町村で除染実施計画が策定されております。

 このような取り組みに加え、除染をさらにスピードアップする必要があるとの総理の指示を受け、先月二十三日に除染推進パッケージを取りまとめました。このパッケージに沿って、福島環境再生事務所への権限移譲などを進め、住民の不安解消を図りながら除染をさらに加速できるよう、全力で取り組んでまいります。

 災害廃棄物の処理については、被災自治体の懸命な御努力や、広域処理を受け入れ自治体の御協力も得て進めたことにより、九月末時点での進捗状況は、岩手県と宮城県の合計で約二九%となっております。来年三月末までに約六割、再来年三月末までに完了という目標に向けて、さらなる加速化が必要な状況にあります。

 このため、被災地における処理体制の増強、広域処理の推進、公共事業での再生利用の拡大などを進め、目標の達成を確実なものとしてまいります。

 これらに加え、放射性物質により汚染された指定廃棄物の処理、原子力事故に伴う住民の健康管理に係る調査研究や健康不安対策についても着実に進めてまいります。

 被災地の本格的な復興にも力を入れてまいります。三陸復興国立公園を来年五月に創設をし、観光資源としての整備を進めてまいります。また、東北地方の再生可能エネルギーのポテンシャルの大きさを生かした、災害に強く、自立分散型の地域づくりを支援してまいります。

 続きまして、世界をリードするグリーン成長国家の実現についてでございます。

 かつて、環境保全は成長の阻害要因と捉えられてきましたけれども、今や、むしろ成長の大きな起爆剤となっています。環境分野が成長のエンジンとなり、それにより環境への負荷も低減していく、そういう好循環をつくるため、本年四月に取りまとめた第四次環境基本計画に基づく各般の施策を推進しながら、環境省としても大きな役割を担ってまいります。

 まず、地球温暖化対策については、本年九月にエネルギー・環境会議で決定した革新的エネルギー・環境戦略に基づき、我が国の温室効果ガスの排出量について、二〇三〇年でおおむね二〇%削減、二〇五〇年で八〇%削減することを見据えながら、本年末までに二〇一三年以降の地球温暖化対策の計画を策定し、国民及び国際社会に対して示していきます。

 地球温暖化対策の中長期的な取り組みを計画的に進めるための法的枠組みについては、政府案に加え、各会派から御提案をいただいているところであり、今国会で引き続き御議論いただきたいと考えております。

 地球温暖化対策の柱は、徹底した省エネ社会の実現と再生可能エネルギーの導入拡大です。洋上風力、地熱など再生可能エネルギーのフロンティアとも言えるエネルギー源の飛躍的導入を目指すため、先月から施行されている地球温暖化対策のための税の税収も活用し、実証プロジェクトや系統の強化、安定化対策などを行います。また、他の追随を許さない世界最高水準の省エネルギーの実現に向けた取り組みを進めます。

 また、こうした我が国のすぐれた技術等を積極的に海外展開し、世界全体での低炭素成長を実現していけるよう、海外での削減量を我が国の削減目標の達成に活用する二国間オフセット・クレジット制度の構築を進めてまいります。

 今月末からカタールで開催される気候変動枠組み条約第十八回締約国会議においては、我が国の目指す全ての国が参加する、公平で実効性のある将来枠組みの構築に向けて、国際交渉に積極的に貢献してまいります。また、地球規模の温室効果ガスの測定監視を引き続き推進します。

 さらに、避けることのできない地球温暖化の影響に適応するための政府レベルの計画の策定に向けても検討を進めてまいります。

 国内外で、循環型社会を実現するための取り組みも積極的に推進してまいります。

 さきの通常国会で成立した使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律の効果的な施行には、多くの市町村の参加と国民一人一人の取り組みが不可欠であり、そのための支援を行ってまいります。

 また、災害に強い廃棄物処理システムの構築や浄化槽の普及を進めるとともに、PCB廃棄物の早期処理に向けた体制の確保を図ります。

 持続可能な社会の実現に向けて、地域の資源や創意工夫を十分に活用し、災害に強く、環境負荷の小さい町づくり、地域づくりを進めるとともに、事業活動、製品・サービス、消費行動等のグリーン化、税制全体のグリーン化を推進します。これらの取り組みを通じて、日本経済の再生や地域の活性化にも貢献してまいります。

 また、先月施行された環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律を踏まえて、環境教育や環境保全活動を積極的に推進し、国民一人一人の環境意識を高め、持続可能な社会を構築するための土台をつくります。

 人と自然が共生する社会の実現に向けた取り組みも積極的に推進をいたします。

 一昨年の生物多様性条約第十回締約国会議で採択された愛知目標の達成に向けたロードマップを示すとともに、人口減少の進行や東日本大震災を踏まえた今後の自然共生社会のあり方を示すため、本年九月に新たな生物多様性国家戦略を閣議決定し、先月インドで開催されたCOP11で世界に発信をしたところであります。

 生物多様性国家戦略に基づき、今後も国際的なリーダーシップを発揮するとともに、生物多様性が有する多様な価値の評価、保護地域の拡充、野生生物の保護管理などを進めてまいります。

 我が国を代表する自然の風景地である国立公園の魅力を一層高めるため利用サービスの向上を図るとともに、国立公園の管理については、国と地方自治体がビジョンを共有して、ジオパークの取り組みなどの地域の観光施策や教育・文化施策と連携して管理を行う、協働型管理の取り組みを進めます。

 世界自然遺産については、奄美・琉球諸島地域について、できるだけ早期の登録を目指して準備を進めてまいります。

 環境行政の原点である国民の安心、安全な生活の確保に向けた取り組みを、今後も着実に進めてまいります。

 水俣病を初めとする公害健康被害対策に、引き続き真摯に取り組みます。特に水俣病については、水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法に基づく救済対象者の確定に努めてまいります。また、水俣病問題は、同法に基づく救済のみで終わるものではなく、引き続き、その解決に向けて、医療・福祉対策の充実や地域社会の再生、融和、振興を進めてまいります。

 大気、水、土壌などの生活環境を保全するための取り組みを推進するとともに、我が国の制度や環境対策技術をアジアを中心に普及し、また、我が国の環境ビジネスの海外展開を促進することにより、アジア諸国の環境改善と我が国経済の活性化を図ります。

 また、化学物質対策の分野においても、国民の健康と環境を守る視点から、化学物質の製造から廃棄に至るライフサイクル全体を通じた環境リスクの低減に取り組みます。また、来年の水銀条約制定に向けて国際交渉に積極的に貢献するなど、国際協力を推進します。

 内閣府特命担当大臣として、原子力防災にも取り組んでまいります。

 原子力の防災対策については、まずは、オンサイトの事故の防止が大前提となります。去る九月十九日に、専門的知見に基づき独立して職権を行使する機関として発足した原子力規制委員会のもとで、中立公正な立場で原子力規制が進められるものと期待をいたしております。

 一方で、どのような厳格な安全規制を行うとしても、安全神話に陥ることなく、万一の事故にも機能する地域の防災体制を日ごろから整備しておくことが重要となります。

 こうした観点から、平時においても政府が一体となって防災対策を強力に推進するため、総理を議長とする原子力防災会議が設置され、これを内閣府が支える体制が整備されたところでございます。

 現在の最も重要な課題は、地方自治体において新しい地域防災計画を来年三月を目途に策定していただくことです。今般の事故の影響を踏まえ、計画を策定する自治体の範囲が大きく広がり、内容の面でも、多くの住民の避難など、これまでに類を見ない広範な対策が求められます。

 自治体が計画を策定する上で参考となるマニュアルを策定するとともに、現地に常駐する職員が個別に相談、助言を行うなど、きめ細かな支援を行ってまいります。

 以上、環境大臣として、また、原子力防災担当の内閣府特命担当大臣として、当面の取り組みの一端を申し上げました。

 横光委員長を初め、理事、委員各位におかれましては、今後とも、環境行政及び原子力防災の一層の推進のため、御支援、御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)

横光委員長 次に、生方環境副大臣。

生方副大臣 環境副大臣を拝命いたしました生方幸夫でございます。

 主に、地球温暖化、自然環境を担当いたします。長浜大臣のもと、環境副大臣としての責任を十分に果たしていくために、精いっぱい環境行政に取り組む所存でございます。

 横光委員長を初め、理事、委員各位の御指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

横光委員長 次に、園田環境副大臣。

園田副大臣 このたび環境副大臣を拝命いたしました園田康博でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 主に、除染、災害廃棄物など、震災復興のために全力を尽くす、そのことを拝命をいたしました。

 長浜大臣を支え、そして、私自身なりに全身全霊をかけて誠心誠意取り組んでまいる所存でございますので、どうぞ、横光委員長を初め、理事の皆様、委員の皆様方の御指導、御鞭撻、そして御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

横光委員長 次に、中島環境大臣政務官。

中島大臣政務官 環境大臣政務官を拝命いたしました中島正純でございます。

 生方副大臣とともに、主に、地球温暖化、自然環境を担当することとなりました。

 横光委員長を初め、理事、委員各位の御指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

横光委員長 次に、高山環境大臣政務官。

高山大臣政務官 引き続き環境大臣政務官を務めることになりました高山智司でございます。

 園田副大臣とともに、除染、災害廃棄物処理といった震災復興を担当いたします。

 横光委員長、また、田島理事、田中理事を初めといたします委員各位の皆様、これからも御指導よろしくお願いをいたします。(拍手)

横光委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時二十八分散会


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