衆議院

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第10号 平成13年5月18日(金曜日)

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平成十三年五月十八日(金曜日)

    午前十時開議

 出席委員

   委員長 高市 早苗君

   理事 斉藤斗志二君 理事 鈴木 恒夫君

   理事 田野瀬良太郎君 理事 高橋 一郎君

   理事 平野 博文君 理事 藤村  修君

   理事 西  博義君 理事 都築  譲君

      小此木八郎君    小渕 優子君

      岡下 信子君    河村 建夫君

      砂田 圭佑君    谷垣 禎一君

      谷田 武彦君    谷本 龍哉君

      馳   浩君    林 省之介君

      増田 敏男君    松野 博一君

      水野 賢一君    森岡 正宏君

      大石 尚子君    葉山  峻君

      肥田美代子君    前田 雄吉君

      山口  壯君    山谷えり子君

      山元  勉君    池坊 保子君

      斉藤 鉄夫君    武山百合子君

      石井 郁子君    児玉 健次君

      中西 績介君    山内 惠子君

      松浪健四郎君

    …………………………………

   文部科学大臣       遠山 敦子君

   文部科学副大臣      青山  丘君

   文部科学副大臣      岸田 文雄君

   文部科学大臣政務官    池坊 保子君

   文部科学大臣政務官    水島  裕君

   文部科学委員会専門員   高橋 徳光君

    ―――――――――――――

委員の異動

四月二十六日

 辞任         補欠選任

  森山 眞弓君     斉藤斗志二君

五月一日

 辞任         補欠選任

  青山  丘君     西川 公也君

同月七日

 辞任         補欠選任

  岩永 峯一君     高橋 一郎君

  嘉数 知賢君     松野 博一君

  西川 公也君     河村 建夫君

  渡辺 博道君     砂田 圭佑君

同月八日

 辞任         補欠選任

  宮澤 洋一君     増田 敏男君

同月十八日

 辞任         補欠選任

  杉山 憲夫君     小此木八郎君

  牧  義夫君     前田 雄吉君

同日

 辞任         補欠選任

  小此木八郎君     杉山 憲夫君

  前田 雄吉君     牧  義夫君

同日

 理事岩永峯一君及び渡辺博道君同月七日委員辞任につき、その補欠として高橋一郎君及び斉藤斗志二君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

三月三十日

 教育条件改善特別助成など私学助成の大幅増額と小中高校三十人学級の早期実現に関する請願(日野市朗君紹介)(第八四〇号)

 私学助成の大幅増額、教育費の父母負担軽減、教育条件の改善に関する請願(原口一博君紹介)(第八五六号)

 私学助成の拡充と三十人学級の実現に関する請願(佐藤観樹君紹介)(第八六八号)

 同(近藤昭一君紹介)(第九一〇号)

 国立大学病院の看護婦の増員に関する請願(山井和則君紹介)(第八六九号)

 奉仕活動の強制、出席停止措置の拡大などを内容とする教育関連法案反対に関する請願(石井郁子君紹介)(第九三〇号)

 すべての子供に行き届いた教育等に関する請願(玄葉光一郎君紹介)(第九三一号)

 すべての子供に行き届いた教育、私学助成大幅増額に関する請願(阿部知子君紹介)(第九三二号)

四月五日

 私学助成の拡充と三十人学級の実現に関する請願(山谷えり子君紹介)(第一〇一九号)

同月十三日

 私学助成の拡充と三十人学級の実現に関する請願(島聡君紹介)(第一一九〇号)

 私学への国庫補助制度を守り、私学助成の拡充、三十人学級の早期実現等に関する請願(五島正規君紹介)(第一二七〇号)

 行き届いた教育、三十人学級の早期実現等に関する請願(五島正規君紹介)(第一二七一号)

 行き届いた教育の充実に関する請願(肥田美代子君紹介)(第一三二六号)

同月二十日

 行き届いた教育の充実に関する請願(肥田美代子君紹介)(第一三五三号)

五月十七日

 私学助成の拡充と三十人学級の実現に関する請願(佐々木憲昭君紹介)(第一五〇六号)

 三十人学級の実現、教育予算の大幅増、父母負担軽減に関する請願(大畠章宏君紹介)(第一六一八号)

 三十人学級、私学助成拡充に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一六五八号)

 同(小沢和秋君紹介)(第一六五九号)

 奉仕活動の強制、出席停止措置の拡大などを内容とする教育関連法案反対に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一六六〇号)

 同(石井郁子君紹介)(第一六六一号)

 同(小沢和秋君紹介)(第一六六二号)

 同(大幡基夫君紹介)(第一六六三号)

 同(大森猛君紹介)(第一六六四号)

 同(木島日出夫君紹介)(第一六六五号)

 同(児玉健次君紹介)(第一六六六号)

 同(穀田恵二君紹介)(第一六六七号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第一六六八号)

 同(志位和夫君紹介)(第一六六九号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一六七〇号)

 同(瀬古由起子君紹介)(第一六七一号)

 同(中林よし子君紹介)(第一六七二号)

 同(春名直章君紹介)(第一六七三号)

 同(不破哲三君紹介)(第一六七四号)

 同(藤木洋子君紹介)(第一六七五号)

 同(松本善明君紹介)(第一六七六号)

 同(矢島恒夫君紹介)(第一六七七号)

 同(山口富男君紹介)(第一六七八号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一六七九号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の補欠選任

 文部科学行政の基本施策に関する件




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     ――――◇―――――

高市委員長 これより会議を開きます。

 理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。

 委員の異動に伴いまして、現在理事が二名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

高市委員長 御異議なしと認めます。

 それでは、理事に

      斉藤斗志二君 及び 高橋 一郎君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

高市委員長 文部科学行政の基本施策に関する件について調査を進めます。

 この際、遠山文部科学大臣、青山文部科学副大臣、岸田文部科学副大臣、池坊文部科学大臣政務官及び水島文部科学大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。遠山文部科学大臣。

遠山国務大臣 このたび、文部科学大臣を拝命いたしました遠山敦子でございます。

 委員長を初め、委員の皆様方には、日ごろから文部科学行政の推進に格段の御理解、御支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 二十一世紀は、経済社会が急激に変化し、科学技術が急速に進展し、人類が数多くの諸課題に直面する激動の時代になることが予想されます。その中で我が国が活力ある国家として発展し、子供たちが夢と希望を抱くことのできる明るい未来を切り開いていくためには、学校教育を初めとし、科学技術、学術、文化、スポーツなど各分野にわたって、必要な改革を断行することが極めて重要であり、私としては、以下に申し述べます点に留意して、諸般の施策の推進に努めてまいります。

 まず、国民の学校教育への信頼を取り戻し、学校がよくなる、教育が変わることを目指して、国民が待望する教育改革を、より一層強力に実行してまいる決意です。その大きな道筋は、既に教育改革国民会議の最終報告等を踏まえて町村前大臣のもとで取りまとめられた二十一世紀教育新生プランに示されており、私としましても、みずから先頭に立って、その実施に取り組む所存であります。

 改革の重要な柱の一つは、子供たちに基礎、基本を確実に身につけさせ、みずから学びみずから考え、よりよく問題を解決する力など生きる力を育成するために、学校教育を改革することです。また、教えるプロとしての教師を育成します。次代のリーダー養成のため、世界水準の大学づくりを目指し、大学改革を推進します。さらには、生涯学習を振興し、家庭や地域の教育力の向上を図ってまいりたいと考えております。

 今国会に提出しました教育改革関連法案の六法案のうち、予算関連の二法案が成立し、基本的教科における二十人授業や習熟度別指導などのきめ細かな指導を推進する新しい教職員定数改善計画がスタートしました。

 残る四本の教育改革関連法案には、社会奉仕体験活動や自然体験活動等の充実、出席停止制度の改善、大学・大学院への飛び入学の促進、家庭教育の向上、保護者の参加等による教育委員会の活性化、児童生徒への指導が不適切な教員の他の職種への異動など、教育改革を実現するために不可欠な重要な課題が盛り込まれており、その速やかな成立を心より期待いたしております。

 また、学力をより一層伸ばすための教師の指導の充実や、全国的な学力調査の実施、情報教育や外国語教育、道徳教育の充実、子供たちの問題行動等への適切な対応、幼児教育の振興などを図ります。

 なお、中学校歴史教科書の検定の問題については、近隣諸国条項を含む検定基準等に基づき検定が行われたところであり、今後とも、教科書検定制度にのっとり、適切に対応してまいります。

 大学改革については、競争的環境の中での大学の教育研究機能の強化、プロフェッショナルスクールの整備などを図ります。また、私学助成の充実にも力を入れてまいります。

 青少年の奉仕活動や体験活動の推進方策、教員免許制度、高等教育改革等については、中央教育審議会でより一層精力的な検討を進めます。教育基本法の見直しや、教育振興基本計画の策定については、教育改革国民会議の最終報告を踏まえ、省内で検討を行った上で、中央教育審議会等で幅広く国民的な議論を深める考えです。

 次に、科学技術及び学術についてですが、新しい科学技術基本計画では、今後五年間で二十四兆円の政府研究開発投資を必要としており、文部科学省としては、科学技術創造立国を目指し、政府における研究開発の主体を担う立場から、科学技術と学術の調和と融合を図りつつ、創造性に富んだ世界最高水準の成果を生み出すための研究開発を総合的に推進します。

 ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料の四分野に重点を置きつつ、社会的、経済的ニーズに対応した研究開発や、独創的な基礎研究を推進するとともに、競争的資金の拡充、産学官連携の強化、大学などの研究施設の重点的整備など、科学技術システムの改革に努めます。宇宙についてはH2Aロケットや国際宇宙ステーションの開発を着実に進め、原子力については、大型加速器、核融合等の先端的な研究開発や「もんじゅ」による高速増殖炉サイクル技術の研究開発などを、地元住民を初めとする国民の皆様の理解と協力を得つつ着実に推進します。また、一昨年の臨界事故による教訓を十分に踏まえ、所管の施設に係る安全確保と防災対策に万全を期してまいります。さらに、クローン人間など生命倫理の問題を初め、科学技術の発展が社会に与える影響について、適切に対応します。

 文化については、新しい世紀に人々が真に心豊かな質の高い生活を送り、創造性に富んだ活力ある社会を構築していくため極めて重要であり、今後、文化を大切にする社会を実現するため、芸術文化の振興、文化財の保存、活用など、文化振興のための諸施策を推進します。

 スポーツについては、生涯スポーツの振興、競技力の向上、二〇〇二年ワールドカップサッカー大会の開催やオリンピックの大阪招致の成功を目指してまいります。

 そのほか、各分野における国際交流・協力及び国際貢献の積極的推進、青少年の健全育成、読書活動の振興、男女共同参画社会の形成、人権教育や環境教育、規制改革、地方分権等の行政改革など、各般の諸課題に取り組みます。

 小泉内閣は、「聖域なき構造改革」に取り組む改革断行内閣であり、私もその一員として、文部科学行政全般にわたり、積極的かつ大胆な改革を速やかに進めていく決意ですので、委員長を初め、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)

高市委員長 青山文部科学副大臣。

青山副大臣 私は、このたび副大臣を拝命いたしました青山丘です。

 私は、かねてより、命を与えられてありがたい、こう思ってきましたが、命の大切さを教える教育、心豊かな青少年をはぐくむ教育、そして何といっても科学技術創造立国を実現していかなければならないと考えてきました。

 このたび、副大臣就任に当たり、大臣からの命によりまして、科学技術、学術、文化、教育の分野において、政策と企画に当たることになりました。私は、大臣をよく補佐して、そして文部科学行政全般にわたって大きな成果が上げられますように全力の取り組みをさせていただきたいと思います。

 委員長、また委員の皆様方には、どうぞひとつ引き続きよろしく御指導をいただけますように心からお願いを申し上げて、ごあいさつといたします。ありがとうございます。(拍手)

高市委員長 岸田文部科学副大臣。

岸田副大臣 このたび、文部科学副大臣を拝命いたしました岸田文雄でございます。

 先ほど大臣のあいさつの中にもございましたが、我々は二十一世紀を迎えたわけでありますが、この二十一世紀、激動の時代になると予想されております。この中にありまして、人材の育成、そして知的資産の創出、こうしたものは我が国の存立基盤にかかわる重要な課題だと認識しております。

 このたび、副大臣を拝命いたしましたが、大臣の命によりまして、教育ですとかスポーツ、こうした重要な行政分野において、政策あるいは企画をつかさどることとなりました。大臣をよく補佐し、我が国の最重要課題の一つであります教育改革の推進を初め、文部科学行政のために全力で努力をする所存でございます。

 高市委員長初め委員の先生方に格別御指導いただきますことを心からお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

高市委員長 池坊文部科学大臣政務官。

池坊大臣政務官 皆様、おはようございます。再び大臣政務官のお役をいただきました池坊保子でございます。

 二十一世紀の子供たちの歩んでまいります行く末に思いをはせるとき、時として暗たんたる思いに駆られることがございます。でも、先を歩んでいる人間は、限りなく後に続く人たちへの責任があると思います。家庭、地域社会、学校が連携を図りながら、二十一世紀に生きる子供たちに夢と希望が与えられるような環境整備をしていきたいと願っております。

 今国会、四十日余りの残された日々ではございますが、遠山新大臣のもと、皆様方の御英知をいただきながら、子供たちのために何ができるかを考えながら、真摯に、誠実に、教育改革関連法案の成立を目指していきたいと思っておりますので、皆様方のお力を賜りますよう心より願っております。(拍手)

高市委員長 水島文部科学大臣政務官。

水島大臣政務官 参議院の方から参りました水島裕でございます。

 四カ月前にもここでごあいさつさせていただきましたし、遠山新大臣からも、同じ分野でしっかりやるようにということでございますので、ごあいさつは省略させていただきますが、一つだけ報告させていただきます。

 御存じのように、理研の研究員がアメリカからDNAにまつわる産業スパイをしたのではないかということが報じられて、我々も承知しているわけでございますけれども、大臣から、長となって、ぜひ真相をきちっと解明するようにということでございますので、早速そういうことを始めておりまして、事実関係をきちっと把握して、これが今非常に大切な科学技術を日本で振興するということに悪影響のないようにぜひ解決したいと思いますので、ぜひよろしくどうぞお願いいたします。

 以上でございます。ありがとうございました。(拍手)

高市委員長 次回は、来る二十三日水曜日午前九時五十分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十時十四分散会




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