衆議院

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第4号 平成19年10月29日(月曜日)

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平成十九年十月二十九日(月曜日)

    午後一時開議

 出席委員

   委員長 深谷 隆司君

   理事 田中 和徳君 理事 中谷  元君

   理事 西村 康稔君 理事 西銘恒三郎君

   理事 浜田 靖一君 理事 鉢呂 吉雄君

   理事 渡辺  周君 理事 赤松 正雄君

      新井 悦二君    伊藤信太郎君

      伊藤 忠彦君    岩屋  毅君

      越智 隆雄君    大塚  拓君

      木原 誠二君    北村 茂男君

      北村 誠吾君    河野 太郎君

      杉田 元司君    鈴木 馨祐君

      冨岡  勉君    中根 一幸君

      中森ふくよ君    西本 勝子君

      野田 聖子君    橋本  岳君

      増原 義剛君    松本 洋平君

      三原 朝彦君    矢野 隆司君

      安井潤一郎君    吉川 貴盛君

      大島  敦君    川内 博史君

      古賀 一成君    佐々木隆博君

      田嶋  要君    長島 昭久君

      伴野  豊君    松野 頼久君

      三谷 光男君    田端 正広君

      富田 茂之君    赤嶺 政賢君

      阿部 知子君    照屋 寛徳君

    …………………………………

   証人           守屋 武昌君

   守屋証人補佐人      山田  宰君

   衆議院調査局国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別調査室長        金澤 昭夫君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月二十九日

 辞任         補欠選任

  石原 宏高君     安井潤一郎君

  宮澤 洋一君     木原 誠二君

  吉川 貴盛君     岩屋  毅君

  近藤 昭一君     佐々木隆博君

  阿部 知子君     照屋 寛徳君

同日

 辞任         補欠選任

  岩屋  毅君     吉川 貴盛君

  木原 誠二君     宮澤 洋一君

  安井潤一郎君     石原 宏高君

  佐々木隆博君     近藤 昭一君

  照屋 寛徳君     阿部 知子君

    ―――――――――――――

十月二十九日

 テロ特措法の延長と新法に反対することに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第二四四号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第二七六号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案(内閣提出第六号)


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     ――――◇―――――

深谷委員長 これより会議を開きます。

 内閣提出、テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案を議題といたします。

 本案の審査に関し、防衛省問題について、守屋武昌君より証言を求めることといたします。

 この際、証言を求める前に証人に申し上げておきます。

 昭和二十二年法律第二百二十五号、議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律によって、証人に証言を求める場合には、その前に宣誓をさせなければならないことになっております。

 宣誓または証言を拒むことのできるのは、まず、証人、証人の配偶者、三親等内の血族もしくは二親等内の姻族または証人とこれらの親族関係があった者及び証人の後見人、後見監督人または保佐人並びに証人を後見人、後見監督人または保佐人とする者が、刑事訴追を受け、または有罪判決を受けるおそれのあるときであります。また、医師、歯科医師、薬剤師、助産師、看護師、弁護士、弁理士、公証人、宗教の職にある者またはこれらの職にあった者は、業務上委託を受けたため知り得た事実で他人の秘密に関するものについても、本人が承諾した場合を除き、宣誓または証言を拒むことができることになっております。

 証人が宣誓または証言を拒むときは、その事由を示さなければならないことになっております。

 証人が正当の理由がなくて宣誓または証言を拒んだときは一年以下の禁錮または十万円以下の罰金に処せられ、また、宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは三月以上十年以下の懲役に処せられることになっております。

 以上のことを御承知おきください。

 次に、証人が補佐人に助言を求めることが許される場合について申し上げます。

 すなわち、証人は、宣誓及び証言の拒絶に関する事項に関し、補佐人に助言を求めることができることになっております。

 助言は、その都度証人が委員長にその旨を申し立て、その許可が得られた後に認められるものであります。

 なお、補佐人は、みずから発言すること及びみずから証人に助言することはできないこととなっております。

 次に、今回の証人喚問に関する理事会の申し合わせについて申し上げます。

 その第一は、資料についてであります。

 証人は、証言を行うに際し、資料を用いることは差し支えありませんが、委員長の許可が必要であります。また、これらの資料は、いずれも当委員会に提出していただくことになっております。

 その第二は、証人がメモをとることについてでありますが、尋問の項目程度は結構でございます。

 なお、補佐人がメモをとることは構いません。

 以上の点を御承知おきください。

 この際、お諮りいたします。

 証人の宣誓及び証言中の撮影及び録音につきましては、議院証言法第五条の三の規定によりまして、委員長が証人の意見を聞いた上で委員会に諮り、許可することになっております。証人の意見は、静止画像による撮影をお願いいたしますとのことであります。

 理事会の協議に基づき、宣誓及び証言中の撮影及び録音について、これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

深谷委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、法律の定めるところによりまして、証人に宣誓を求めることにいたします。全員御起立願います。

    〔総員起立〕

深谷委員長 それでは、守屋武昌君、宣誓書を朗読してください。

守屋証人 

    宣誓書

 良心に従って、真実を述べ、何事もかくさず、又、何事もつけ加えないことを誓います

  平成十九年十月二十九日

                守屋 武昌

深谷委員長 宣誓書に署名捺印してください。

    〔証人、宣誓書に署名捺印〕

深谷委員長 御着席を願います。

 これより証言を求めることといたしますが、証人の御発言は、証言を求められた範囲を超えないこと、また、御発言の際には、その都度委員長の許可を得てなされるようお願いいたします。

 なお、こちらから質問しているときは着席のままで結構でございますが、御発言の際には起立してください。

 委員各位に申し上げます。

 本日は、申し合わせの時間内で重要な問題について証言を求めるのでありますから、不規則発言等、議事の進行を妨げるような言動のないように特に御協力をお願いいたします。

    ―――――――――――――

深谷委員長 これより証人に対して証言を求めます。

 まず、委員長より委員会を代表して総括的にお尋ねをして、その後、委員各位の発言を願うことといたしております。

 それでは、私からお尋ねいたします。

 現在、当委員会では、日本の国際貢献という最も重大な、重要な審議を行っている最中でございます。日本の国益にかかわる最も大事な審議の際に、このような喚問で時間を浪費したくないというのが委員長の正直な気持ちであります。

 あなたの過去の行動を問うために、こうして時間を割かなければならないということに対して、あなたはどのような責任を感じておられるか、まず伺いたいと思います。

 その前にもう一つ、あなたは守屋武昌君ですか。

守屋証人 守屋武昌でございます。

深谷委員長 生年月日、住所、職業をお述べください。

守屋証人 昭和十九年九月二十三日生まれでございます。住所は、新宿区矢来町五十四の五でございます。誕生日は、昭和十九年九月二十三日でございます。

深谷委員長 職業は。

守屋証人 職業は、無職でございます。

深谷委員長 引き続いて、ただいま私が申し上げた、このような時間を浪費する結果になったことについて、あなたの責任はどういうふうに感じておられるか、お伺いしたいと思います。

守屋証人 私の不祥事に関しまして、国民の皆様と私がおりました防衛省の職員に対して、大変申しわけなく思っております。それから、テロ対策特措法という大変重要な法律を継続するか否かという審議を進める上で、私のこの不祥事問題が大きな障害となっておりますことを、防衛省事務次官のポストにあった者として痛切に責任を感じております。

 きょう、この委員会で私の接待疑惑に対しまして誠実にお答えしまして、ことで、委員会の審議が円滑に進むよう願うばかりでございます。

深谷委員長 防衛省と巨額取引のある商社、山田洋行の元専務から、あなたは五年間で実に百数十回というゴルフの接待を受けた、あるいは飲食の接待を受けたと言われます。

 過日の防衛省の事情聴取で、あなたはそのような記憶があるとおっしゃったようでありますけれども、そんな、記憶があるといった程度の回数ではないと思うんですね。

 一体、五年間で何回ぐらいゴルフを行ったのか、飲食の接待は何回か、その場所、支払い方法はどうなっているのか、明確にお答えいただきたいと思います。

守屋証人 ゴルフにつきましては、週末の土曜、日曜に行くことが多かったわけでございまして、双方の都合のいい日ということでありますと、多いときで月四回、双方の都合がつかないときは月一回ということもございました。

 それで、けんかして半年ぐらいやらなかったこともございまして、そういうことで、トータルいたしますと、やはり年に二十回以上、三十回というようなところでございますけれども、五年間ということに限って見れば、私は百回を超えていたのではないかと思っているところでございます。

深谷委員長 このゴルフの回数、五年間で百何十回というんですが、もう一回その点、お答えください。

守屋証人 百何十回かということでございますけれども、具体的に何回行ったかということにつきましては、五年間にわたることでございますので、正確にその数を私として申し上げることができないのは残念でございますけれども、百回は超えていた、こういうふうに考えております。

深谷委員長 そのうちの半分は夫婦御一緒に行かれたというふうに言われておりますが、本当でしょうか。

守屋証人 記憶があいまい、はっきりしませんけれども、夫婦で行くことが宮崎さんとやる場合は多かったわけでございますから、半分以上は夫婦で行っていたと思っております。

深谷委員長 そのときに、佐浦丈政、松本明子といったような、本名を使わないで偽名を使ったというふうに言われておりますが、それは事実でしょうか。

守屋証人 事実でございます。

深谷委員長 偽名を使ったということは、法律に反するとか、あるいは防衛省の倫理規程、法に反するとか、そういう認識があったと受けとめていいんでしょうか。

守屋証人 これは、私が官房長になったときに、あるときに宮崎さんの方からタグを、タグというのはゴルフのバッグにつけるプレーヤーの名前でございますが、渡されまして、これからは御夫婦この名前でやっていただけませんかということで始めたものでございまして、私の方からそういう名前でやったということではございません。

 ただ、利害関係者とゴルフをやるというのは、そういうタグをつけるとかつけないとか以前の問題でございまして、私としましては、大変不適切な行為であった、配慮に欠いた不適切な行為であったと考えているところでございます。

深谷委員長 偽名を使ったことは事実だということですが、これだけの数の招待を受けるということ、言いかえれば、先方の思惑というのはだれが見ても明らかだろうと私どもは思うんですね。

 そこで、あなたは、山田洋行に対して、例えば装備品の調達なんかに係る契約などで具体的に便宜を図ったことがあるかどうか、お答えいただきたいと思います。

守屋証人 一切ございません。

深谷委員長 あなたが事務次官であった本年七月に、次期輸送機の、CXのエンジン調達をめぐって、部下が一般競争入札手続について説明したにもかかわらず、あなたは株式会社ミライズと随意契約をすればいいと発言したと言われますが、これは事実でしょうか。

守屋証人 そういう発言はいたしておりません。

深谷委員長 防衛省幹部の天下り先として、山田洋行は積極的に対応していると聞いています。あなたは、防衛省在任中、OBの天下りに関与したことはありますか。

守屋証人 一度もありません。

深谷委員長 オーナー側と対立した元専務は新しい防衛商社日本ミライズを創立いたしました。しかし、資金繰りに困って、本年六月、大手企業系列会社の経営者に陳情をして、何と、その席に現職次官のあなたが同席して口添えをしたと言われておりますが、もしそうだとしたら許しがたい行為だと思いますが、事実はいかがでしょうか。

守屋証人 その席に同席した事実はございません。そのような話し合いが行われている席に同席した事実はございません。

深谷委員長 そのような話し合いが行われたときに同席したことはないという意味はどういう意味でしょうか。

守屋証人 その方と会ったのは、私の記憶では本年の六月中旬でございまして、夕方の六時過ぎだったと思いますけれども、電話がありまして、今その人と飲んでいるから飲みに来ないかというお誘いを受けました。この人は、私もその店でよく知っておる経済人でございまして、なかなか私どもが得られないお話をしていただくということで、大変ウマが合っていたわけでございますが、しばらく会っておりませんでしたので、その方とお話しできるということでお会いしたことがございます。そのことを申し上げております。

 その席で、私どもは、報道で言われているような融資の話をしたということは一切ございません。そういうことでございます。

深谷委員長 次に、海上自衛隊の補給艦「ときわ」からアメリカ補給艦ペコスへの給油量を誤ったという件について伺いたいと思います。

 平成十五年二月二十五日に行われた給油量について、海上幕僚監部防衛部運用課は、パソコン入力の際、別の艦と取り違えて、実際は八十万ガロンでありますのに二十万ガロンと入力し、これを、五月八日、石川統合幕僚会議議長がそのまま記者会見で述べたのであります。さらに、担当部局である防衛局防衛政策課がこの会見内容によって応答要領をつくって、結果において担当大臣が誤りの報告を行うという大きな問題を引き起こしてしまったのであります。

 当時の担当防衛局長が守屋さん、あなたであります。あなたの、今振り返って、応答要領の内容は当時確認したのか、そして、あなたが了解して大臣に回したのか、その事実を聞かせてください。

守屋証人 当時、統幕長の記者会見で、アメリカの補給艦に二十万トン給油したということを記者会見で統幕、統合幕僚長が報告したということを、私は国会から帰ってきてから、部下からその話を聞いて承知したという経緯がございます。

 その件につきましては、そのように二十万トンという……(発言する者あり)二十万ガロンが給油されたということで、海幕の報告をそのように受け取って、以後、業務に対応したということがございます。

深谷委員長 この記者会見の前の五月六日、二日前ですが、アメリカ空母のキティーホークを率いるモフィット司令官が、アメリカ補給艦を経由して間接的に八十万ガロンの燃料補給を受けたということを述べて、報道されているんですね。このことは知らなかったんでしょうか。

守屋証人 統合幕僚長の記者会見が、その発言を受けて行われたということは承知しております。

深谷委員長 そのときに即座に対応していればよかったのに、そのときはどのような対応だったんですか。調査したり、何らかの対応を指示したとか、そういう事実はありますか。

守屋証人 私が対応しましたのは、キティーホークがイラクでの作戦を終えて帰ってきたときに、艦長がインタビューで、日本の給油は大変役に立ったということで、あたかもイラク戦争に使われたというふうな趣旨にとられる発言をしたことがございました。

 それで、私は、当時の日本大使館の公使に、これはテロ対策特措法に基づく油の使用に疑惑を及ぼす可能性があるので、そういうことはないということをアメリカ政府としてきちっと言ってほしいということを担当公使に申し上げまして、担当公使は早速動いて、アメリカ側として日本からもらった油を目的外使用することはないという文書を私どもの方に送ってきたということを承知しております。

 その後、この八十万ガロンという数字が出てきたということを承知しておりまして、そのときに、日本の補給艦からアメリカの補給艦に対して渡した補給量は二十万ガロンだということを統合幕僚議長が会議で申し上げたということを承知しているだけでございます。

深谷委員長 私に与えられた十五分間経過いたしましたので、私の尋問は以上で終わりたいと思います。

 次に、発言の申し出がありますので、順次これを許します。田中和徳君。

田中(和)委員 自由民主党の田中和徳でございます。

 委員長の尋問に引き続き、お尋ねをしてまいります。

 瓜田にくつを入れず、李下に冠を正さず、これは中国の漢の時代の君子行の一節で、余りにも有名な言葉です。守屋証人、あなたと業者の癒着、特に山田洋行との癒着ぶりは私も驚いております。今や国民の不信そして怒りは頂点に達している、このように言っても過言ではありません。

 先ほど来より、あなたからのお話がありましたけれども、あなた自身、自衛隊員の倫理について指導に当たる省のトップ、しかも、倫理監督官の立場にもあったあなたは、さらに平成十二年、官房長として自衛隊員の倫理規程を取りまとめた中心人物でもありました。あなた自身が今語られたように、今、日本の国が世界から感謝され、そして、我が国の国民の生活を守るためにも、九〇%近い油を輸入しているあの地域からの、まさしくタンカー、シーレーンを守るためにも大変重要な海上自衛隊の活動に対して大変な水を差したことになります。

 しかも、このところ出てくる話は、今も委員長からお話ありましたように、二十万ガロンと八十万ガロンの取り違えの話やら、あるいは「とわだ」の航泊日誌を間違って捨てたとか、実に嘆かわしい話でございまして、私は、本当に腹の立つ、いや、国民の代表としてこの場にある国会議員として、何とも情けない気持ちでいっぱいであります。

 あなたは、本当に長い間、自衛隊員として、しかも幹部として仕事に精励されたはずであります。はっきり言えば、防衛庁、防衛省のまさしく職員の星であったはずであります。そのあなたが、今この場に証人としておられます。国民に与えた衝撃も極めて大きいわけでありますけれども、日本の国防の第一線で頑張っている自衛官の皆さんに対しての、私は、衝撃はもっと大きいものがあったのではないか、このように思っております。

 あなたは今、国民にどうおわびをされますか、どう語られますか。まずお伺いをいたします。

守屋証人 官に対する国民の視線が大変厳しい中で、防衛省・自衛隊のトップにあった者が長期間にわたって倫理法違反を続けてきたということ、これは申し開きのない事実でございまして、大変申しわけなく思っております。そういう職にあった者として、極めて不適切で配慮を欠いた行為だと思っております。

 特に、テロ対策特措法という大きな問題、これを、日本の国政上、外交上、大変重要な問題ですけれども、その審議に影響を与えるような事態を引き起こしたもの、防衛省事務次官のポストにあった者として、痛切に責任を感じております。

 私は、その問題に対しまして、きちんとこの委員会で、私がそういう問題に対してきちんと証言することが、まず私の第一番目の務めであると考えております。

田中(和)委員 あなたの退職金は、報道によれば七千万円から八千万円と言われ、退職金も年金もない私たち国会議員から見ると大変高額に映りますけれども、実際はお幾らですか。

 あなた自身、恥ずべき行為を続けていたことについて、公僕として、国民に、そしてすべての自衛隊員に申し開きができないのではないか、このように先ほど私は申し上げました。政府が退職金の返納を促しているのは当然でありますけれども、事実が前提となりますけれども、本当に今いろいろと言われておりますことが事実であったとすれば、私は、あなたに良心があるのであれば、これを速やかに返還をする、このことが大切ではないかと思います。

 また、ゴルフやマージャン、飲食などの業者から得た不当な利益も即刻計算をされて、退職金とあわせて返還されてはどうですか。防衛省の、防衛庁のトップにあったあなたにとって、私は大切なことだと思いますけれども、お答えいただきたいと思います。

守屋証人 現職であれば、当然、懲戒処分を受けて、必要な処分を受けるわけでございます。私は、今、現職ではないわけでございますけれども、それで私の責任を逃れる考えはございません。

 退職金の返納の問題に対しましては、熟慮して自分なりに対応を決めることを考えております。

田中(和)委員 これ以上は、守屋さん、あなた自身が御判断されることでございます。

 私は、先ほど委員長からお尋ねがありましたし、もうお答えをいただいているのでございますが、余りにも重大な話でございますから、重ねてお尋ねをいたしますが、あの「ときわ」の八十万ガロンを二十万ガロンとして間違って報告をし、しかもその間違ったことはその後内局にも伝わっていると大臣はおっしゃっておられますけれども、本当に守屋さん自身がこの事実を確認されたのは、知ったのはいつだったんでしょうか。

守屋証人 私が、統幕議長が記者会見をしたときに、国会から帰って、部下から報告を受けて知りました。

田中(和)委員 あなたの責任というのは、これは知ったのがいつであるかということも含めて非常に重要なことであると同時に、その責任は免れない、このように私は思います。

 私は、実はことしの夏、七月でありましたけれども、GCC諸国、湾岸諸国を財務副大臣として訪ねました。アラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、オマーン、サウジアラビアを訪ねて、民間人の方も含めていろいろと会談をいたしました。インド洋での海上自衛隊の活動は高い評価を受けているということを、私自身日本人として非常に誇りに思うほどお礼の言葉がありました。

 そして、私たちは今、この地域に、先ほど言いましたけれども、日本の国民の生活がかかっている、ゆだねられている大切なゾーンでございまして、国際貢献だけではないんですよね。日本の国民の生活を守れるかどうか、ここが一番重要な今回のこのテロ特措法に基づくことである、奉仕活動である、私はこのように思っておるわけでございます。

 そういう中で、私たちは今、本当に何をしなければいけないのか、このことをもう一度ぜひ答えていただきたいんです。民主党も、守屋さんに、あなたを証人としてこの件で呼ぶように言われておりますが、今回のこの一連の流れで、守屋さん自身、確かに知ったということはいつだったかは聞きましたけれども、どのように自分自身責任があったと、このように反省も含めて思っているのか、お聞きいたします。

守屋証人 私がやめてから、米艦に海上自衛隊の補給艦から補給された量が八十万ガロンであった、それで、当時はそれが事務的なミスで取り違えられたということでございまして、どうしてそういうことが起こったのか、それから先生が言われましたように、その数字が、防衛局には参りませんでしたけれども、内局のほかの部局にはその数字が行っていたということも聞いておりますので、私はやめた人間ではございますけれども、そういう全体の組織の中での情報の共有というものを、きちんと全体が把握できるようにすべきではないかということを、そういう事実を後で知って思っているところはございます。

 以上でございます。

田中(和)委員 委員長が先ほどお尋ねになった点でありますけれども、山田洋行、宮崎元伸氏との不適切な関係についてでありますけれども、宮崎元伸氏も元自衛官であったと私は先日伺いました。山田洋行と始まって宮崎氏があるのか、宮崎氏とつき合いがあって山田洋行との関係があるのか、どちらですか。

守屋証人 私は、今回の報道があるまで宮崎さんが元自衛官だということは知りませんでした。

 それから、宮崎さんの知り合いになったのは二十三年前でございまして、私が防衛政策課の部員をしていたところでございます。そのときに、これもOBの方でございましたけれども、私のそれまでの経歴が国内問題にだけ集中しておりまして、海外の関係が大変薄いということを言って、これからあなたが防衛庁で仕事をしていくためには海外情報とか国防省の関係者と話ができるようにならないといけない、そういう男を紹介するということで、私は、仕事に関係なく宮崎さんを紹介されました。

 それで、アメリカの国防省あるいは国務省、現役ではありませんけれども、やめた方とお話をすることができて、あるいは、アメリカがどんなことを考えているのかとか、そういうことの私の情報収集というか、情報を得る貴重な情報源でございました。そういう関係でつき合いを始めたというのがきっかけでございます。

 よろしゅうございますか。

田中(和)委員 じゃ、山田洋行との関係の前に宮崎氏があったんですね。そのことは非常に重要なんです。

守屋証人 そのとき、当然山田洋行の方だということの紹介はございましたけれども、当時宮崎さんは部長か何かそういうポストについていたと思います。山田洋行の方であるということは知っておりました。

田中(和)委員 先ほどお話も聞きましたけれども、大変な数のゴルフ並びに接待だ、このように私も思います。

 報道ですが、ゴルフとマージャン、焼き肉、韓国クラブ、いろいろとあるようでございますが、そのほかにもあるのかもしれません。また、かけマージャンをやっていたとか、かけゴルフをやっていたとか、こんなことまで言われておりますね。本当に皆事実なんでしょうか。

 倫理規程をあなたがつくられて、そして偽名でゴルフをやり、そしてゴルフバッグにも偽名の札がかかっていた。確かに、先ほどの話を聞いていると、山田洋行側でそうしてほしいと言ってきたというんですが、これはそんなこと理屈になりませんよ、これは。

 その点について、詳しく、もっと詳細にこの際答えていただきたいと思います。

守屋証人 かけマージャンは、マージャンをやったら、かけマージャンというのは、よく千点五十円というマージャンで、半チャンを三回か四回ぐらいやって終わる、三回ですね、終わるわけでございますが、その勝った人がその日の焼き肉代を、食べる、そういうやり方でやっていたものでございます。で、かけマージャンを宮崎さんと知り合った当初はやったことはございますけれども、ここ七、八年、マージャンだけでやったということはございません。

 それから、韓国クラブとかそういうことがございますが、これも、今から十年以上前はそういうところに行った記憶もございますけれども、ここ五、六年は一切そういうところには行ってはおりません。

 そのほかに、何か……。

 以上でございます。

田中(和)委員 きょうの日本テレビだったと思いますけれども、北海道や九州にゴルフツアー、いわば旅行を行った、こういうことが言われていますね。ホテル代、飛行機代、いろいろと経費もかかることでしょう。事実ですか、それとも事実ではありませんか。だれがその資金を、お金を払ったんですか。

守屋証人 夏休みとか冬休みとか、そういうときに行ったことは事実でございます。

 資金は、宮崎さんの方でお払いになったというふうに記憶しております。

田中(和)委員 小出しにお話しにならない方がいいんだと思うんです。次から次にいろいろなことが出てくるんですね。私たちも、実は、他からそういうことが入ってきて聞くということになるわけでありますし、もうこの際、ここまで来たら、全部、この証言として、証人としてお話しになった方がいいんじゃないですか。

 ほかに何があるんですか。

守屋証人 ほかにと言われますと、まあ、ゴルフを始めるときに、私と妻の、始めて一年ぐらいしたときにゴルフセットをいただいたことがございます。それから、今から四、五年前にゴルフセットをまたいただきました。それは、聞いたところ、二つで八百ドルぐらいだったということでございます。

 それから、贈り物という件でございますけれども、まあ、私は、海外に行ったときに、友達というような関係で宮崎さんからネクタイをもらうことがありましたけれども、私はワインとかたばこをやるという、そういうふうなことは相互に繰り返しておきました。

 それから、年末とかの、お歳暮とかお中元でございますけれども、これは、宮崎さんの方からいただくこともありましたけれども、私の方からもお中元あるいは年末、そういうものに相互にやりとりをしていた、こういう関係でございます。

田中(和)委員 公僕としてのお立場であったわけですから。

 確認を幾つかしますが、あなたがおつくりになった規程では、五千円を超える贈与等を受けたときは、その内容を記載した報告書を防衛大臣に提出するということになっておりますが、提出されましたか。一回でも提出されましたか、一回も提出しておりませんか。

守屋証人 一度も提出しておりません。

田中(和)委員 公用車を使ったことはありますか、ありませんか。

 また、あなたの接待を受ける場に現職の自衛官等が同席したことがありますか。また、OBの人たちが同席したことがありますか。

守屋証人 ゴルフに行くのに公用車を使ったことはありません。

 それから、私は、宮崎さんとのつき合いのときには、私どもの職員を連れていったり、宴席に連れていったり、ゴルフに連れていったりするということはございませんでしたけれども、地方に行ったときに、そこにいる私の親しかった職員と一緒にプレーしたことはございます。

田中(和)委員 業者関係との不適切な関係があったかどうか、今、防衛省のすべての幹部職員にチェックをするという、報告するということになっております。上司にあったあなたが、そういう席に部下を現地で誘った。偉い方が見えたんですから、実際に会うだけでも感激をするその人が、誘われて、ゴルフを断れるはずがないじゃないですか。宴席を断れるはずがないじゃないですか。どういうふうに思ってそんなことを平気でされたのか。

 また、なかった、なかったと言うんですが、私は、実は、以前からあなたについてのうわさは聞いていたんですよ。自分でもわかっていたでしょう。ことしのゴールデンウイークまでやっていたということは、どういうことであったのか。

 本当にあなたのことをすばらしい能吏だ、こう評価される方もたくさんいらっしゃいますよ。だけれども、そのことが一番公僕としての原理原則じゃないですか。なぜそんなことになったんですか。もう一回、他の質問に移らなきゃいけないんですが、確認させてください。

守屋証人 大変、そういう倫理規程があるというのはよく承知していました。ただ、私のポスト、上がっていくにつれまして、日々の仕事というのは大変ストレスがたまるものでございまして、週末、何とかストレスを解消したいという思いがございまして、仲間とか部下を連れていくとそういうものに気を使ったりするということがございまして、長年の友達関係だった宮崎さんを頼ってしまったということがございました。

 ですけれども、これは私が人間としてやはり甘かった、やってはならないことをしてしまったということでございまして、配慮を欠いた不適切な行為であったと深く反省しております。言いわけができないことでございますけれども、長年にわたってゴルフを続けてきたということは事実でございます。深くおわびいたしたいと思います。

田中(和)委員 私の地元の川崎市でも、職員の間で汚職が蔓延をして、大事件がありました。そのときに、「転ばぬ先の杖」という読本をつくって、全職員に渡して学習させたことがあります。

 本当に、今話を聞いていて、ずるずるとそういうことになってしまったということでございます。時間の関係で他に移りますけれども、日本の防衛のトップがそういうことであったということに、本当に私は深刻な面持ちにならざるを得ない状況にございます。

 続いて、日本ミライズの件でございますが、あなたは、日本ミライズの株を持っていますか、持っていませんか。奥さんも、家族もあるいは親族も含めて、持っていますか。また、山田洋行の株も持っていますか、持っていませんか。確認します。

守屋証人 保有しておりません。

田中(和)委員 あなたは、山田洋行からGEの代理店契約を日本ミライズに移すときに、GE側と接触をしましたか。そして、防衛省は代理店契約が日本ミライズになっても山田洋行と同じように取引をするんだ、だから心配要らないよ、どうぞGEさん、あなたの方はどうぞひとつ山田洋行から日本ミライズへ切りかえてください、こういうことまであなたが指図されたという話がありますが、事実ですか。

守屋証人 そういうことはありません。

田中(和)委員 また、山田洋行は一番目玉の商品を日本ミライズにとられるわけですから、深刻な話です。守屋さん、あなたに、山田洋行側は必死で、代理店契約が日本ミライズに行かないように力をかしてくれ、今までの関係をもって強く迫ったという話もあります。

 また、日本ミライズと山田洋行がトラブルを起こした場合に、当然あなたにとっても、過去の、人にわかってはならない部分がどんどん暴露されてしまう、このことがわかっていたはずですが、そういうことについて、あなたは何か行動を起こされたり相談を受けたりされたことがありますか。

守屋証人 一切ございません。

田中(和)委員 GEの人が役所を訪ねてあなたに会ったということは私も承知しておりますが、それは普通の業務であったんだと思いますが、本当にあなたはGEや山田洋行や日本ミライズと、いろいろと頼まれたり、してあげたりしたことはないんですね。間違いありませんね。

守屋証人 一切ございません。

田中(和)委員 それでは、もう一度その部分を確認しますが、CXエンジンの五基は山田洋行が納品をし、あと一基を日本ミライズに、代理店契約が移ったわけですから、移っていったんでございますけれども、そのことに全くかかわっていないという今お話でありました。

 しかし、日本ミライズをおれの会社とあなたはよその人に言ったことがあるんじゃないんですか、日本ミライズはおれの会社なんだと。私は、そのときに、このことは本当に確認しておかなければいけないと思ったのは、GEの方のあのエンジンを、聞きますと、これは、一千億というのは大きな商いですが、防衛省の関係の商いであって、民間の航空機にも活用できる中型のすばらしいエンジンだ、このようなお話をその世界に詳しい方から聞いたわけでございますけれども、ということは、今後、代理店契約を結んでいる日本ミライズは、この事件さえなければ、大変な洋々たる未来が開けていたことになります。

 おれの会社、そういう思いがあって、どこかで話したんじゃないんですか。もう一回お伺いします。

守屋証人 そういう発言をしたことはございません。

田中(和)委員 あわせて、もう一回お尋ねします。

 小池百合子大臣が御就任をされたときに、いろいろなことが報道されました。簡単に言うと、あなたが簡単に次官をおやめにならなかったということでございます。私は、今振り返って思うときに、こういう日本ミライズ、山田洋行等の問題が、予測できるものがあって、事務次官をこの関係で簡単にやめてしまうことができなかった、このように私もちょっと瞬間思っていますが、そのときどんな気持ちだったのか、お尋ねいたします。

守屋証人 小池大臣との話でございますけれども、八月七日の日に報道が先行いたしまして、私が辞任するということがありました。大臣にはその日大臣室に呼ばれましたけれども、大臣のお考え方を聞きました。私は、そのとき大臣に申し上げましたのは、私がやめるのは大臣のお考えで結構でございます、ただ、後任の次官については私に相談等してくださいということを言いまして、私はそれ以降、そのポストに、次官のポストに残るということを言い続けたとか主張し続けたということは一切ございません。

田中(和)委員 時間の関係で次に移ります。

 山田洋行の過大請求事件ですが、チャフ・フレア・ディスペンサー計二十四セット納入について、約一億八千万円の水増し請求ということで防衛省から調査を受けた。当然ペナルティーがあるのが普通でありますが、結局、山田洋行が約一億円の減額を申し出て終わりになってしまった。防衛省の中でも、大変異例な対応だ、はっきり言うと甘い、こういうことが話として出ていますけれども、これにあなたはどのようにかかわりましたか。

守屋証人 私はそのことについて記憶がありませんでしたので、私のところに来たという人にきのう電話で聞いてみました。そうしたら、私のところに来ましてそういう話はしたということでございまして、この方が私のところに来たというのは、調本事案のときに私がその人の相談に乗ってあげたところがございまして、そのときに、また自分が行ったところでこういう問題を起こしてしまってあなたに申しわけないというところで私のところに説明に来たということを言っていましたけれども、私はその説明を聞いた記憶が全くございませんし、それから、あれですか、過払いの話について、私がその問題について知見があるわけでもなくて、私がその問題を所掌する立場にもなかったということでございます。

 ですから、そういうような話をきのう本人に電話して確認しましたけれども、本人からは、そういう自分のところが過払いの事案を起こしているということは、それを恥ずかしく思っているというようなことを私に説明したということは聞いております。ですけれども、私が何をしたかということについては、私は何も、そういう過払いのことについて、私が対応できる権限も持っているわけでございませんので、全く記憶にございません。

田中(和)委員 庁内でもいろいろなこれはうわさが出ていますよ。何でこんなに異例の甘い対応になったんですか。詳しい証人でしたら御存じでしょう。お答えください。

守屋証人 私は、その案件がどういう案件なのか、全然承知いたしておりません。

田中(和)委員 何もしておらぬ、こういうことをおっしゃったんだと思いますが、これは証人喚問の席ですから、今の言葉は非常に重たい、このように思います。

 もう時間が大分迫ってまいりました。幾つもお尋ねをしたいことがあるんですが、多分最後になるのかもしれません。

 実は、民主党の議員の関係される団体が山田洋行から六百万円もの政治献金を受け、返して……(守屋証人「今の発言について、ちょっと打ち合わせて」と呼ぶ)

深谷委員長 ただいまの守屋証人の発言に関して、もう一回発言したいとの申し出でありますので、これを許します。

 相談ですか。(守屋証人「はい、相談です」と呼ぶ)補佐人と相談する場合には、質問に対して答弁を拒否した場合ということになっておりますが。

守屋証人 今、一切承知していなかったのかということでございますから、私は、そういう話を聞いたということは申し上げまして、そういう意味では一切承知していなかったということではないと思っていますけれども、そこはよろしゅうございますか。(田中(和)委員「自分から働きかけたんじゃないということですね」と呼ぶ)はい、それはしておりません。はい。よろしゅうございますか。

田中(和)委員 もう時間が参りますので、先に進めてまいりますが。

 民主党議員が関係する団体から、山田洋行に、六百万円もの献金があって、それを返したと。大変密着ぶりがあって、私たちも驚きました。守屋証人、元民主党の議員だった東祥三氏が山田洋行の顧問をしておられたということも、私は先日知りました。また、山田洋行と非常に田村秀昭元参議院議員も親しいということも承りました。

 証人がいろいろな席で山田洋行側と会ったりしたときに、こういう方たちは同席されたことがありますか。また、政治献金等の話があったことがありますか。その仲介をしたことがありますか。お聞きします。

守屋証人 私は、そういう席に同席した記憶はございません、はい。

田中(和)委員 たくさんの防衛省のOBの人が、出入りの業者の方たちのところに再就職をしておられます。もちろん違法とは言いませんけれども、そういうあっせんを、あなたは今までかかわってこられたことがありますか。また、いろいろなことを各方面から御相談があって、業者側につなぎ、対応してあげたことがありますか。お伺いをいたします。

守屋証人 そういうことは、いたしておりません。

田中(和)委員 いずれにしても、私の時間がほぼ終了をいたしております。

 いずれにしましても、私は、自分の持てる情報しかお尋ねする材料がないわけでございますから、国民の代表として、今本当にあなたの真心にお訴えをさせていただいた。そして、先日まであなたは本当に防衛省のトップにあったわけですから、今だって、おやめになってもその責任はあなた自身感じておられると思います。どうぞひとつ、これからも証人の御発言、さらにこれから身の振り方、退職金の返金等も含めて、ぜひ真心のこもった対応をしていただきたいと思います。

 終わります。

深谷委員長 これにて田中君の発言は終了いたしました。

 次に、富田茂之君。

富田委員 公明党の富田茂之でございます。

 重複しないようにお尋ねをしたいと思いますので、できるだけ簡潔にお答えをください。

 先ほど来の証人の御答弁によりますと、五年間でゴルフ接待を百回程度受けたというような御発言がありました。加えて、山田洋行の元専務とは、二十三年前、まだ防衛政策課の課員だったときに知り合ったというお話もございました。

 山田洋行側からゴルフ接待あるいは飲食の提供等の接待を受けるようになったのは、いつごろからですか。

守屋証人 今から十二年前に、私が防衛政策課長になったときだと思います、はい、ゴルフを始めましたのは、はい。

富田委員 防衛政策課の課長になった十二年前からゴルフの接待を受けたということですけれども、先ほどの御発言は、五年間で百回ぐらいにはなるという御発言でしたね。そうすると、十二年前からことしの四月までされていたということですから、では、その倍以上、ゴルフの接待を受けたというふうにお伺いしてよろしいですか。

守屋証人 今、防衛政策課長になって、なってからと言いましたけれども、防衛政策課長になってからゴルフを始めました。ですが、さっぱりうまくなりませんでしたので、宮崎さんから、一年ぐらいして、宮崎さんから教えてやろうと言われて始めました。そのとき、宮崎さんも女房を連れてくるから、あなたも奥さん連れてきなさいよということで、女房と同伴で始まったというのがきっかけでございます。

 回数につきましては、そのところから考えれば、二百回は超えていると思っております。

富田委員 今、御自分で、二百回を超えているという御発言がありました。ただ、正確に判断する材料がないというふうに防衛省の方にもお答えになっています。

 あなたは、官房長、防衛局長、そして次官とお務めになったわけですから、防衛省の本当に要職にいらっしゃった。防衛庁、防衛省では、そういう要職の立場にある方の土日の行動というのは一切掌握されていなかったんですか、これまで。

守屋証人 いつでも連絡がとれる態勢にして、活動、土日の所在を明らかにして、あるいは所在を明らかにできないときは携帯電話を登録する、こういう形でやっておりました。

富田委員 今、土日の所在を明らかにしてというふうにおっしゃいましたよね。そうすると、その防衛庁なり防衛省の記録を調べれば、あなたの方で正確に書いていれば、どこどこにいた、どの地域にいた。少なくとも東京都内を離れるときには、そういう要職にいらっしゃる方は、自分の所在を明らかにしますよね。ゴルフ場に何回行ったかは、記録を調べればすぐわかることじゃないですか。どうですか。

守屋証人 そういう、ゴルフ場はどこに行くというふうな形で、私の所在を、土日の所在を示すことはありませんでした。

富田委員 ちょっとしつこいようですけれども、これまで、あなた、証人は、防衛省の問い合わせに、去年の秋までゴルフをしていたというふうに言っていたのを、先日訂正されて、ことしの四月三十日までゴルフ接待を受けていましたというふうに話をされましたよね。この四月三十日にゴルフをしたというのがわかったきっかけはどういうことですか。

守屋証人 妻がカレンダーを見ていまして、四月三十日にゴルフに行ったということをカレンダーに書いていまして、それでわかりました。

富田委員 そういうふうに調べれば、過去の行動であっても記録は出てくると思うんですね。先ほど、私がきちんとこの場で証言することがまず第一歩だというふうに言われたんですから、正確な数字をこの委員会に提出すべきだと思いますが、どう考えますか。

守屋証人 御指摘はもっともでございますけれども、女房のあれも、ことしのカレンダーをずっと子細に見ていってそれを発見したわけでございまして、今から十一年、十二年前のまでを子細に振り返るということはできませんで、先ほど申し上げましたように、週日に、土曜、週末、土曜とか日曜に行っていて、すべて行った日ではなくて、多い月は四回、行かない月もあった。あるいは半年間けんかしてやらなかったときもあるということを踏まえますと、大体二十から二十五、六の間じゃないかというようなことを推測しまして、百回は超えているだろうということを申し上げました。

 それで、あと十一年ぐらいやっておりますから、十分二百回を超えているだろう、こういうふうなことを申し上げました。

富田委員 一回当たり、証人の方で、ゴルフをするときに一万円ずつ払っていたというような報道がされています。国民の目から見ますと、ゴルフの会員権を持っていない方が休日に一万円でゴルフするというのは、やはり過剰な接待を受けているんじゃないか。送り迎えがあって、ゴルフをして、食事もしてというようなことを防衛省の幹部がやっている、そういうことに対して、やはり不信を持つわけですよね。一回当たり、一体どのぐらい、自分は本来払わなきゃならないお金を払わなくて済んだというふうに今思いますか。

守屋証人 大変、のうてんきと言われれば、のうてんきなんですけれども、私がやったところのゴルフ場の正規料金については、私は知らないという……承知いたしておりません。

 それから、なぜ一万円だったのかということについて言いますと、我々社員は一万でできるからあなたも一万円でいいということを言われて、一万円を出したということがございますが、ただ、今先生の御指摘のように、そういう料金では普通の人はできないわけでございますから、そういう意味ではやはり不適切であり配慮を欠いた行為だったと思っております。

富田委員 少しうがった見方をしますと、あなたがゴルフ接待を受けた回数を正確にしない、また、今のように、そのゴルフ場が一体幾らの料金で普通だったらプレーできるのかも承知していなかった、こういうふうに話をされるのは、十二年間にわたってゴルフを何回やった、一回ごとに大体幾らぐらいの事実上接待になっていた、そういうことがわかったら、もしかしたら贈収賄の話になっちゃうんじゃないか、そういう危惧があって正確なことをあなたは証言されないと疑いたくなるんですが、どうですか。

守屋証人 ちょっと補佐人と今……

深谷委員長 議院における証人の証言等に関する法律では、答弁を拒否した場合、その場合に補佐人と相談する、助言を受けることはいいのでありますが、他の発言についてはそれは許されておりませんので、委員長は認めません。

 守屋証人。

守屋証人 今、法律問題に係るものでございまして、私にはちょっと、知見を有しませんので、ちょっと補佐人と相談させていただけますか。よろしくお願いします。

深谷委員長 はい、どうぞ。

 証言できないということに関して、補佐人と相談をする。

守屋証人 先生、私、先生の質問がございましたけれども、私は、自分のやったことの罪を逃れるという考えは全くありません。ただ、長期間にわたりますので、自分でその数字を正確に出せと言われても出せないということを申し上げているということでございまして、自分の責任を逃れるという考え方は全くございません。

富田委員 今の件は了解いたします。

 先ほど田中委員の方からも、証人は防衛省において倫理監督官を務めていたじゃないかというお話がありました。公務員の不祥事が続いて、公務員倫理法ができて、自衛隊員倫理法、自衛隊員倫理規程、これがつくられた経緯、その趣旨は全部御存じですよね。うなずいていらっしゃいますから、中身は聞きませんけれども。そして、倫理のトップにある倫理監督官を四年間も務めていた。その四年間の間に過剰な接待をずっと受け続けていたということが明らかになりました。

 あなたは、ある雑誌の今月号に、手記を出されたのか答えられたのかわからないんですが、「私も長くこの仕事をやっていますから、民間との付き合い方は心得ているつもりです。」というふうに書いてありました。どう心得ていたのか、本当に聞きたくなる。

 このことを聞いて、またきょうの喚問の経過を見ていて、あなたの部下であった防衛省の職員の皆さん、そして、私は本会議でも指摘させていただきましたけれども、灼熱のインド洋上で黙々と任務を続けていらっしゃる海上自衛隊の皆さんがいるわけですよね。この方たちが、本来模範となるべきあなたがこんなに長期間にわたって不正なことをしていた、もう、じゃ、倫理法なんか、倫理規程なんか守らなくていいじゃないかというふうに防衛省の職員、自衛隊の皆さんに言われたら、あなたは何と答えるんですか。

守屋証人 長期間にわたり自衛隊倫理法違反を継続、続けてきた、これを断ち切れなかったということについて、私の責任を逃れる考えは全くありません。二十七万人の隊員に対しては大変申しわけなかった、それから、そういう、日々全国各地で働いている隊員に対して大変申しわけないことをしてしまったという思いでいっぱいでございます。

 ただ、この問題に対する防衛省の事務次官の者にあったポストとしての私の責任は大変重いものがございますから、その責任はきちんととるつもりでございます。

富田委員 次期輸送機CX用のエンジンの選定経緯について、何点かお尋ねいたします。

 平成十四年の十一月十五日、次期輸送機、試作機ですね、これは、搭載用エンジンシステムに関する調査の官報公告がなされました。

 証人は、この平成十四年一月十八日から防衛局長の地位にありましたよね。この調査にどのように関与されていたか、記憶ありますか。

守屋証人 大変恐縮でございますけれども、全く記憶にありません。

富田委員 実は、この公告がされて、ゼネラル・エレクトリック社、GEですね、GEを含む三社が実は提案をしている。GEだけじゃなかったんですね、このときに。防衛省の方から資料をいただきましたら、プラット・アンド・ホイットニー社及びロールス・ロイス社、この三社がこの公告を受けてエンジンシステムの提案をしてきた。それで、いずれの提案内容も「要求する性能に対して技術的適合性を有していた」というんですね。三社どこをとってもよかった。でも、最終的に、やはりGE社が、このシステムを、GE社のシステムがいいだろうということで、平成十五年の八月八日に選定された。

 十五年八月八日というと、あなたは実は、十五年八月一日から次官になっている。最初のこのエンジンシステムの選定にやはり証人がかかわっていたというふうに思えるんですが、記憶ないですか。

守屋証人 私は、防衛省におけるこの種の装備品の選定作業というのは、やはり現実の陸海空の部隊が使うものですから、そういうものに、部隊の運用性とか整備性とか補給性とか、そういうものをやはりその担当者が検討していくということでございまして、私がその段階でこの問題に携わることはございません。

富田委員 ただ、このときに選定されたことによってGE社のエンジンがもうずうっと採用されることが決まったわけですよね。

 先ほど委員長の方から御質問がありましたけれども、この七月に新しく日本ミライズがGE社の代理店になった、そのCX用のエンジンの調達に証人の方で何かかかわったことがないかという御質問をされましたけれども、一切ないというふうにお答えをされました。ただ、新聞各紙では、省内の会議の際に、あなたの方から、随意契約で何とかならないのかというような発言があったというような報道もされていますし、実際には、入札の公告が二度されて、どこも応札できなかった。

 なぜ応札できなかったかというと、日本ミライズは参加資格がない。A、B、Cの応札資格がなきゃだめなのに、日本ミライズはその資格がない。ただ、入札の条件として、GE社の代理店証明がないとだめだと。この代理店証明を持っているのは、実は日本ミライズしかいない。そうなると、入札の公告をしてもどこも応札できないのをわかっていながら防衛省は入札公告をしたということになる。

 この経過について、何か御存じのことはありますか。

守屋証人 防衛省で、中央調達と地方調達がございますけれども、中央調達だけで約二万件の契約をいたしておりまして、その二万件の契約の条件を決めるのは、装備本部が、どんな契約形態をとるか、そして、そういう契約形態をとることについて、防衛省の中ではたしか装備経理局長が決裁権を持っている、こういうふうに聞いておりまして、一々の契約を一般競争入札にするか随意契約にするかということについての報告は、私の方には上がってまいりません。

富田委員 では、もう一点確認しますけれども、けさの報道で、ことしの一月、まだこの時点では山田洋行がGE社の代理店でした、にもかかわらず、日本ミライズの担当者が防衛省の会議に出席していたということで、省内で問題になったというような報道がされました。これは、だれかよっぽどの有力者が出ていいよと言わない限り、担当と全く関係ない会社の人間が防衛省内の会議にいるというのはおかしくないですか、どうですか。

守屋証人 私は、その事実は承知いたしておりません。

富田委員 これまで、委員長、そして田中議員、私と、いろいろ質問させていただきました。証人と山田洋行元専務とのやはり不適切な関係というのが幾つか明らかになりました。

 山田洋行側、あるいは元専務が、あなたにこれだけの接待をかける。いろいろな週刊誌とかを見ていますと、親友だから、友人だからということで逃れようとしているけれども、これだけのお金をかけて何ら見返りを期待しないなんというのは、先ほども委員長がおっしゃっていましたけれども、国民の感覚からいったらあり得ない。平成十四年から平成十八年までの五年間で、山田洋行は防衛省から百七十四億六千七百万円分調達しているんですよね。こういうことを考えると、国民は、あなたがやはり何か便宜を図ったんじゃないか、そういうふうに考えると思います。私も法律家出身ですので、法律家の目から見ても、そう思わざるを得ません。

 そういったところを十分承知されて、これからの審議に対応されるよう希望いたします。

 終わります。ありがとうございました。

深谷委員長 これにて富田君の発言は終了いたしました。

 次に、川内博史君。

川内委員 川内でございます。守屋さん、よろしくお願いいたします。

 まず聞かせていただきます。守屋さんと宮崎さんとの宴席に他の政治家が同席をされたことがありますか。

守屋証人 あったと思います。

川内委員 それはだれですか。

守屋証人 あったと思いますけれども、やはり、きちんとした形でないとその方に御迷惑をおかけいたしますので、お名前を今はっきり言うだけの自信と、日付についてもわかりませんので、御答弁を差し控えさせていただきたいと思います。

川内委員 先ほど、地方に出たときは、防衛省の地方に出ている職員と宮崎氏と宴席を囲むこともあったという趣旨の証言をしていただきました。

 それでは、沖縄に行かれたときに、沖縄の施設局の局長と宮崎さんと、その他の方もいたかもしれませんが、宴席を囲まれたことがあったか否かということについて教えてください。

守屋証人 沖縄に宮崎さんと行ったことはございません。ございません。

川内委員 それでは、先ほどの地方に行かれたときというのは、具体的にはどこということを思い出していただけますか。

守屋証人 北海道と九州、それから四国もあったのではないかと思いますけれども。

川内委員 その、他の防衛省の方が同席したというのは、守屋さんが誘われたのか、それとも宮崎さんに誘ってくださいよというふうに依頼を受けたのか、それとも両方の場合があるのか、お答えください。

守屋証人 私が誘いました。

川内委員 それは、依頼を受けて誘ったわけではないんですね。

守屋証人 依頼を受けて誘ったものではございません。

川内委員 それでは、守屋さん御自身だけではなく、奥様やお嬢様も宮崎さんから御接待を受けていたということに関しては御存じでいらっしゃいましたでしょうか。

守屋証人 妻が私と一緒にゴルフしたということはございますけれども、それから、大分前だと思いますけれども、赤坂のカラオケクラブに二、三度、妻が連れていかれたということは聞いております。娘がそういうふうな接待を受けたという話は聞いておりません。(川内委員「聞いておりません」と呼ぶ)はい。

川内委員 ゴルフについて、夫婦二組でやっていたというふうにされておりますが、本当は、夫婦二組でやられたこともあるんでしょうが、多くは、守屋さん御夫妻と、さらに宮崎さん、そして山田洋行の社員であり運転手をお務めになられた方と四人でやったことが多かったのではないかというふうに一部で報道されておりますが、それは、その関係についてはいかがでしょうか。

守屋証人 十二年ぐらい前から始めましたけれども、一年ぐらいはほとんど上手になれませんで、宮崎さんとプレーしたのは十一年ぐらいからだったと思いますけれども、それからは夫婦でやりましたけれども、四、五年は奥様、夫婦同士でやられて、あるときから突然奥様がいらっしゃらなくなって、特定の人、会社の人がやったということでございます。

川内委員 そもそも、山田洋行あるいは宮崎さんに接待を受けているという認識をお持ちでしたか。

守屋証人 そういう、友達づき合いで甘えたところがありましたけれども、これは明確に倫理法違反でございまして、接待を受けていたという認識はございました。

川内委員 それでは、そういう接待を受けながら、守屋さんと山田洋行は運命共同体のように、守屋さんは防衛省の中で出世をされる、山田洋行は取扱高をふやすという関係であったわけでございますが、そこで、CXエンジンについて伺います。

 先ほど富田委員の質問には、CXエンジンの選定に関してかかわっていないという趣旨の御発言をされましたが、平成十五年八月八日、防衛省内部の中でCXエンジンをGE社のものにするということを決めた会議、装備審査会議という会議がございますが、この装備審査会議の議長はどなたですか。

守屋証人 私でございます。

川内委員 装備審査会議の議長としてGE社のエンジンを選定するということを決定された。GE社は山田洋行が代理店であるということを当時知っていらっしゃいましたか。

守屋証人 あの……

深谷委員長 ちょっと委員長から注意申し上げます。

 委員長の許可なしに補佐人が助言することは許されておりません。

守屋証人 法律上の問題でございますので、ちょっと補佐人と相談させていただけますか。よろしゅうございますか。

深谷委員長 証言できない、拒絶をする場合にのみ証人が補佐人の助言を受けられるんですが、どういう意味ですか。よくわかりません。

 時間をとめてください。

    〔速記中止〕

深谷委員長 では、時計を起こしてください。

 証人に申し上げますけれども、第一条の四「補佐人」という、証言等に関する法律がございます。そこには、「補佐人は、証人の求めに応じ、宣誓及び証言の拒絶に関する事項に関し、助言することができる。」とございます。先ほどの証人の発言は、証言の拒絶ということではないように委員長には受けとめられますので、補佐人の助言を認めるわけにはまいりません。あなたの答弁をお願いします。

守屋証人 事務次官としての職務権限に係る問題となりますので、補佐人と相談する時間をいただきたいと思います。(川内委員「答えられませんか」と呼ぶ)そのことについて申し上げますと、防衛省におけるエンジンの選定というのは現場がということでございまして……(川内委員「委員長、ちょっと済みません。もう何事もつけ加えないと宣誓しているんですから、余計なことを発言されたら困ります」と呼ぶ)

深谷委員長 ただいまの御発言については、質問者の答えとしては余分なものだと委員長も認めますので、質問者に適切な答弁をなさるように御注意申し上げます。(川内委員「代理店であるか知っていたかどうかというところだけです」と呼ぶ)

守屋証人 ああ、そこでございますか。

 承知しておりませんでした。

川内委員 それでは、お尋ねいたします。

 装備審査会議でGE社にエンジンの選定が決定をしたという後、宮崎さんに電話をしましたか。

守屋証人 しておりません。

川内委員 山田洋行オーナー側とその後宮崎氏との関係が悪化をした際、宮崎氏が独立をしたいと日本ミライズを設立されたわけでありますが、その前後、日本ミライズの設立、あるいは行く末、あるいは業務の計画等について、宮崎さんの相談に守屋さんはお乗りになられましたか。

守屋証人 そういうことは一切いたしておりません。

川内委員 マスコミの報道で、インタビュー記事で、ミライズの宮崎氏の相談に乗ったというコメントが、守屋さんのコメントが出ていますが、じゃ、これは誤報だということですね。うそだということですね。

守屋証人 この委員会で証言していることが事実の発言でございます。

川内委員 昨年十二月、GE本社の防衛部門の社長であるスパークスさんとおっしゃる方が来日をしていらっしゃいます。

 このスパークスさんに昨年十二月、守屋証人はお会いになられましたか。

守屋証人 会っております。

川内委員 どこでお会いになられましたか。

守屋証人 事務次官室で会っております。

川内委員 宮崎さんも一緒でしたか。

守屋証人 明確ではございませんけれども、おられたのではないかと思います。

川内委員 宮崎さんとゴルフを十年以上二百回もする間柄なんですから、忘れるわけはないですよね。

 おられたと思いますじゃなくて、おられたと答えてください。

守屋証人 おられたと思います。

川内委員 どのようなお話でございましたか。

守屋証人 私のところには、世界の、ボーイングとかロッキードとか、それからエアバス社とかいうのが年に一回表敬に来ておりまして、十五分ぐらいのたしか表敬の時間でございまして、内容については覚えておりません。

川内委員 防衛省から出していただいた資料で、私が、昨年十二月GEのスパークスさんが守屋前事務次官とお会いになったことがあるのかどうか知りたいですという問いかけに対して防衛省は、平成十八年十二月八日金曜日午前中、おおむね十時から十時五十分ごろにGEのラス・スパークスという人物が防衛庁、当時、を訪問し、守屋事務次官に面会したことを確認したと。これは事務次官室で会っているわけですから、面会記録はすべて残っているわけでございますが、五十分お会いになられているというふうに書いてあるんですけれども、十五分ぐらいしか会っていない、したがって表敬であるというのは間違いないですか。

守屋証人 時間については私はその程度だと思ったんですけれども、五十分というようなことについては、私はわかりませんけれども、私、英語をたしなみませんから通訳を使ってやっておりますから、そういうことで、時間については私は記憶がございません。

川内委員 次期輸送機CXのエンジンについての代理店契約の話などは一切出ていないというふうに言い切れますか。

守屋証人 一切そのような話をしておりません。

川内委員 それでは、山田洋行オーナー側と宮崎氏の争いがさらに激化をし、本年七月二日には朝日新聞に、そのCXエンジンの代理店契約をめぐる問題が掲載をされるという運びになっているということで、防衛省の中でCXエンジンについての調達の方法、あるいは、この朝日新聞の報道に対する対応等について事務次官に対してのレクが行われたというふうに聞いておりますが、このレクは事実ですね。レクは行われましたね。

守屋証人 事務次官の記者会見のときに事前レクというのはいたしますから、行われたと思います。

川内委員 その際に、随契でいいではないか、あるいはミライズでいいではないかという趣旨の発言、あるいはひとり言等をされましたか。

守屋証人 いたしておりません。

川内委員 一切してませんか。

守屋証人 それに先立つ六月の十四日に議論がございまして、そのときは議論をしたことがございます。

川内委員 六月十四日に議論したときに、どのような発言をされたんですか。教えてください。

守屋証人 そのときは、たしかフジテレビだったと思いますけれども、前の日に、代理店が山田洋行から日本ミライズにかわった、日本ミライズは契約実績がないので競争入札に入れないからCXの開発が難しくなる、こういう報道が流れました。

 それで、私は、翌日の記者会見でございまして、そのとき、航空機課の担当が、こういうことを聞かれますからどう答えるかということを持ってきました。そのときに原課が書いてきましたのは、まず競争入札をやって、それから、できなかったときに随意契約になる、こういう書き方で来ました。それで、私の頭の中では、防衛省の今までの契約は一般競争入札と随意契約が並列して行われておりましたから、これが必ず、一般競争入札を経てから随意契約にならないというのはおかしいんじゃないの、こういうふうに言いました。そういうことは言ったことは事実でございます。

 それに対しまして、担当の航空機課の方から、去年の十二月に財務省の指導で一般競争契約と随意契約が並列ということはなくなりまして、すべて一般競争入札を最初にやって、そして、どうしても落札できないときに随意契約になるというふうに契約の運用の方針が変わったということを聞きまして、納得したということでございます。そのときの、恐らくそのときの議論を言われているんじゃないかと思いますけれども、私は、そういうことを納得してからは、そのとおりに想定問答を維持しておりまして、ということでございます。

 私は、ミライズに随意契約でやらせようというようなことを言ったことは一度もございません。

川内委員 あなたは偉い人だから、やらせろと言わなくても、あなたが日本ミライズと言うだけで、周りの人たちは、ははあと思うわけです。

 では、最後に一問お尋ねいたしますが、チャフ・フレア・ディスペンサー、先ほども話題に出ましたが、の水増し請求に関して、山田洋行側から、先ほど守屋さんは、説明を聞いた、しかし何もしなかったというふうにおっしゃいました。何もしなかったというのは、まあ穏便に済ませてやれとか、こういうふうにしろという指示をしなかったという意味であって、山田洋行が来て、説明を聞いたよ、説明していったよということについては、だれかに電話をしていませんか、防衛省の中で。

守屋証人 そのことについて、私、きのう、そういうことが話題になっているということを聞きまして、私のところに説明に来たという話は聞きましたけれども、私がどういうことをやったかについては、私は覚えておりません。

川内委員 委員長のお許しをいただいて、少しだけ松野先生との時間を調整してやらせていただきますが、今、何をしたかについては覚えていないというふうに、先ほどの証言とは証言が変わったということでございます。

 そこで、最後にさせていただきますが、委員長に、私、御提案を申し上げます。

 この二〇〇一年に発生をした英国BAEシステムズ社製チャフ・フレア・ディスペンサーの契約に絡んで、山田洋行がメーカーの見積書を改ざんして防衛庁に水増し請求をしたということが、防衛庁の旧原価計算部の鈴木信丈さんという輸入調達専門官の指摘で明らかになっています。内部文書も私ども入手をしております。これに対して、なぜか、担当者が鈴木さんから石坂哲哉さんという担当者にかわり、この契約は減額変更という形で、おとがめなしで終わっています。

 この水増しがどのぐらいのものであったかというと、本来ならば二十五万七千百ドルのものを五十七万六千ドルで請求をするということでございまして、まあ、三十一万八千ドルの上乗せ。約四千万円近い、邦貨にすれば、水増し請求。一件につきですよ、一件につき。これを二十四セット、山田洋行は防衛庁に納入をすることになっております。

 BAEの、今申し上げた、英国の会社からこの鈴木信丈さんという方にIDS見積もりであると不正に提示された書類は、山田が、これは山田がというのは山田洋行ですね、IDSの関知及び承諾なく防衛庁の予算過程において作成したものである、不正に提示されたというふうに書いております。

 そこで、私は、この水増し請求の問題というのは防衛省の調達のあり方に深く深くかかわる問題であると。守屋さんも何をしたかについては記憶がないとおっしゃった。したがって、この鈴木さん、石坂さんを本委員会に招致をし、真実はいかがであったのかということについて、証人喚問要求をさせていただきたいということをお願いをして、終わらせていただきます。

深谷委員長 これにて川内君の発言は終了いたしました。(発言する者あり)

 それではもう一回、川内君の発言を求めます。

川内委員 本件は防衛庁並びに防衛省の調達に深くかかわる事案であると考えられるため、かかわった鈴木信丈氏、石坂哲哉氏の証人喚問を委員長に求めます。

深谷委員長 この件については理事会で協議いたします。

川内委員 ありがとうございます。

深谷委員長 次に、松野頼久君。

松野(頼)委員 民主党の松野頼久でございます。守屋さん、きょうはよろしくお願いをいたします。

 私は給油問題を中心に伺おうと思っているんですが、まず、先ほど、二〇〇三年五月のペコス、ポール・ハミルトンの給油に関しての入力ミスというものがありました。守屋さんはこの取り違えを御存じないというふうに先ほど御発言されましたけれども、もう一度伺います、御存じなかったですか。

守屋証人 これは、今年、報道で知りました。

松野(頼)委員 守屋さん、ぜひこれを見ていただきたいんですけれども、(パネルを示す)きょう防衛庁がどうも出したペーパーでありますが、これは以前から入手をしておりまして、この件でアメリカ大使館に対して問い合わせをしております、在日米大使館に。それのあて先が防衛局長守屋武昌様となっております。これについていかがでありますか。

守屋証人 私がクリステンソン公使に、そういうふうな疑惑というか、そういう問題が報道でございましたので、そういう問題を、アメリカ政府との考え方をしっかり出してほしいということでお願いした経緯はございまして、それに基づいてクリステンソンが私に回答してきたんだと思っております。

松野(頼)委員 要は、この中身には細かい八十万ガロンということは書いてありません。しかし、実際にそれに基づいてOEFに従事をしていたものだということの内容の確認になっていますけれども、実際に、これは当時の産経新聞にはこう書いてあります。「海上自衛隊からは米軍の給油艦が」、給油艦がですよ、「八十万ガロンの燃料の補給を受け」た。

 要は、ペコスとポール・ハミルトンを間違えた、入力ミスをしたというふうにずっと言われていますけれども、ポール・ハミルトンは給油艦じゃないんです。ですから、ここに明らかに、給油艦に対して八十万ガロンの補給をしたという記事がある中で、このことを入力ミスで済ますのには余りにも無理があるのではないか。それを当時の防衛局長が御存じないという話は、これも無理があるのではないかと思いますが、もう一度お答えください。

守屋証人 当時のことでございますけれども、そのような新聞報道があったということは、私は承知しておりませんでした。

松野(頼)委員 当時の防衛局長がこれだけ騒ぎになっている内容を存じ上げないというのは考えられないことでありますけれども、これを、今、防衛庁が行おうとしているのは、制服組の入力ミスで、その人間を処分しようとしている。本当に、防衛庁にいたあなたとして、制服組のミスだということでこのことを処理してよろしいんですか。お答えください。

守屋証人 私に言えますのはその当時の知見だけでございまして、今、この問題が起きましてからの情報には私全く接しておりませんので、適切にお答えすることができないということを御理解いただきたいと思います。

松野(頼)委員 これは当時から大変騒がれていた問題であります。そして、このことをもとにして、福田官房長官、当時の記者会見が行われて、そして石破防衛庁長官の答弁が行われて、約三年半の間、この答弁のまま、今、立法府の議論の中で出てきている。ことしの九月に市民団体が指摘をするまでは、そのとおりの答弁のまま、日本の補給はOEF以外には行っていないという漠とした説明だけで行われてきて、今回この新法がつくられようとしているわけです。

 当然、防衛局長が、石破長官及び福田官房長官に対して答弁をつくるときにかかわっていますよね。お答えください。

守屋証人 防衛局でつくった答弁につきましては、私がそれは責任を持って大臣あるいは官邸にお届けしているところでございます。

松野(頼)委員 ということは、省内で、このペコスとポール・ハミルトンの数字を読み間違った、でも、どうせ公表しないのだからそのままの形で押し通してしまえ、こういう会話が行われた記憶はありませんか。

守屋証人 承知いたしておりません。

松野(頼)委員 いずれにしましても、この給油の問題に関しては、インド洋で、四十度、五十度という中で汗を流している自衛隊の皆さんが、そこに、入力ミスであるということで責任を押しつけて処理をしてしまうという、このことには大きな憤りを感じなければ私はならないというふうに思っています。

 きょうはせっかく当時の防衛局長として来ていただいたわけですから、当時のことは覚えていない、覚えていないということでありますので、もう一度、委員長、整理をしていただいて、しっかりと答弁できる環境をつくっていただきたいというふうに思いますが、よろしくお願いいたします。

深谷委員長 ただいまの質疑で質疑の環境はできていますから、続けていただきたいと思います。

松野(頼)委員 じゃ、次に、川内氏そのほかの皆さんの質問を聞いておりまして、幾つかお伺いをしたいというふうに思います。

 ゴルフの接待、先ほどから議論になっていますが、百五十回とも二百回とも言われております。このときに守屋さんはお金を払われましたか。

守屋証人 一万円ずつ払っております。

松野(頼)委員 そのことは、山田側の入金は確認をできていないという証言がありますけれども、このことは守屋さんに対する便宜供与であった、そして接待であった、こういう認識はありましたか。

守屋証人 便宜供与とか接待という前に、倫理法違反でございますから、申しわけなかったと思っております。

 それから、一万円ということについては、社員がそういうふうな社員割引でやっているということで、そういう特典を利用させてもらったという認識がございました。だけれども、これについては大変甘い認識だったと思って反省いたしておるところでございます。

松野(頼)委員 山田洋行時代の宮崎さんが外国に行かれたときに、奥様の誕生日の品物を頼まれたことはありますか。

守屋証人 そういうようなことは承知しておりませんけれども、宮崎さんからバッグを贈っていただいたことがあるということは聞いております。

松野(頼)委員 ティファニーの小物をもらったということはありますか。

守屋証人 ティファニーのものをもらったというふうなことを妻から聞いたことはございません。

松野(頼)委員 その他、奥様の接待で相当の回数が行われていたのではないかという証言を得ていますが、そのことは御存じですか。

守屋証人 回数というのはゴルフのことでございますか。(松野(頼)委員「いえいえ、飲食を含めて」と呼ぶ)飲食のことについては、私は、行ったことはあると思います。ですけれども、回数については承知いたしておりません。

松野(頼)委員 防衛省の中に夫人の会というのがあるというふうに伺っています。その夫人の会の会合の中で、山田洋行にその費用を払ってもらったことはありますか。

守屋証人 そういうことは私は聞いておりません、妻から。

松野(頼)委員 要は、今までの一連の流れで、私が聞いている、さっきの百七十四億という山田洋行に対する受注、そして随意契約でいいのではないかというような発言、確かに、先ほどあなたは山田に落とそうとした意図ではないというふうにおっしゃいましたけれども、実際にはそういう形の防衛庁との取引関係がある、そして一方ではゴルフの接待を含めた酒席の接待がある。

 このことについてもう一度お伺いをいたしますけれども、これは、守屋さん、あなたに対する便宜供与だったという意識はなかったんですか。

守屋証人 宮崎さんとは長い間の友人関係を続けてきましたけれども、お互いにポストとか立場というものをわきまえてつき合おうという思いがございまして、私は宮崎さんから利益関与というようなものをしてくれということを言われたことは一度もありませんし、それから、私から宮崎さんの会社の状況とかそういうものについて問い合わせをしたことはございません。

 ただ、ゴルフの回数という、倫理法で禁止されている、これを長年にわたって続けてきたということで、大変、癒着というふうに見られるというような事態を起こしましたということは大変申しわけなく思っておりまして、この面についての私の責任はきちんととりたいと考えております。

松野(頼)委員 もう一度正確に答えていただきたいと思うんですが、便宜供与であったということに関しての認識がありましたか。そこのところ、大きなポイントになると思います。ぜひお答えください。

守屋証人 便宜供与であったという認識は、私はございません。

松野(頼)委員 常識的に考えますと、これだけ多くの接待が行われ、そして、あなたからのお返しをしたものとのバランスを考えても、明らかに対等の友人関係の間とは思えない、一方的にあなたの方が多くのものを得ているというふうに私は思います。そして、この防衛省の受注という問題が絡んでくる。これは、私は、大きな便宜供与ではないか、政策がそこでもしかしたらゆがめられているのかもしれない、こういうおそれがあるということを申し上げさせていただいて、私の質問を終わりたいと思います。

 ありがとうございました。

深谷委員長 これにて松野君の発言は終了いたしました。

 次に、赤嶺政賢君。

赤嶺委員 日本共産党の赤嶺政賢でございます。

 私は、最初に、海上自衛隊の給油の隠ぺい問題について伺います。

 先ほどあなたは、米空母キティーホークの艦長が海上自衛隊から八十万ガロンの給油を受けたと発言した際、疑惑を及ぼすので、米公使にそうではないと言ってほしい、このようにお願いした、こう先ほど証言されました。あなたは、アメリカ側に八十万ガロン、二十万ガロンの事実関係を確認したのではなく、テロ特措法の趣旨を外れていないとアメリカ側に言ってほしい、こうお願いしたということですね。

守屋証人 私は、テロ対策特措法は、そういうテロの抑止活動に従事する艦艇に対しまして給油をするというのが法律の目的でございますから、給油されたアメリカが、その後、目的の中で油を使っているということをはっきりしてほしいということを申し上げました。

赤嶺委員 当時、防衛局が作成した答弁要領、あなた、先ほどお認めになりました。自衛隊の給油量が二十万ガロンであることを前提に、二月二十五日にキティーホークは不朽の自由作戦に従事中であるということを確認した、このように強調しております。けさ、その資料も見せていただきました。

 その後キティーホークは、二十六日、二十七日、そして二十八日の行動、これは確認されたのですか。

守屋証人 大変恐縮でございますが、当時のことについて、私は今記憶が、もうやめて、この関係の情報に接しておりませんので、その問題について正確にお答えをするということは、今できません。

赤嶺委員 あなたが責任者として作成をした答弁要領では、二月二十五日は不朽の自由作戦にキティーホークは従事していたといって、二十六、二十七、二十八日、何も触れていないわけであります。

 今この場で少しずつそのときの状況を思い出していただきたいんですが、あなたは、そのとき、質問した私にもいろいろ答弁をしております。

 私は、そのときに、国会の質問で、二月二十八日時点では既にキティーホークはイラク作戦に従事していた、こういうことをアメリカ海軍のニュースで示しました。にもかかわらず、私は、あなたが当時二月二十五日のキティーホークの行動しか確認しなかった、これはなかなか解せないわけです。それはなぜでしょうか。思い出していただけますか。

守屋証人 当時のその状況については、私は、そういう日程とかそういうことについて、大変恐縮でございますけれども、知識として今正確にというか、全く覚えておりませんので、このことについて正確に答弁が行えない状況にあるということを御理解いただきたいと思います。

赤嶺委員 それでは、ちょっとそのころのお話をいたしますと、あなた方が答弁要領をつくりまして、福田当時官房長官も二十万ガロンとおっしゃり、そして石破防衛庁長官もおっしゃり、私がアメリカ側の八十万ガロンだと。二月二十八日は、不朽の自由作戦どころか、キティーホークはイラク戦争の作戦に従事していたことになるということを国会で繰り返し追及いたしました。

 そういう追及の中で、当時の福田官房長官、石破防衛庁長官は、さらなる確認をせよという調査の指示、これはありましたか。

守屋証人 覚えておりません。

赤嶺委員 海上自衛隊が給油を行ったのは、二〇〇三年二月、イラク開戦を前にしてアメリカがペルシャ湾周辺に百隻以上の米軍の艦船を集結させていたときであります。当時、石破防衛庁長官は、米軍艦船は複数の任務を同時に持つことはあると答弁いたしました。要するに、対アフガン任務を兼ねてさえいれば、イラク戦争に向かう米軍艦船への給油を認めるというのが実は当時の防衛庁の方針だったのではありませんか。

守屋証人 そういうことに対して、大変申しわけなく思いますけれども、私は承知いたしておりません。

赤嶺委員 あれだけ、あなた防衛局長として国会で答弁したにもかかわらず、今ここに来て、あなた方が隠していた事実、これがはっきりした段階で記憶にありませんと言うのは、私は許されないことだと思いますが、時間がありませんので、次に移ります。

 先ほどあなたは、山田洋行の元専務と飲食をともにした際、政治家と同席したことをお認めになりました。その政治家と同席したというのは、一人ですか、複数ですか。

 委員長、答えさせてください。

守屋証人 一人ではなく、複数だったと思います。

 一度の席に、私のあれだと、いろいろな政治家の方がおられる席に宮崎さんも入っていたというような会の仕方もありますし、あるいは、少数の席に一人の先生がおられて私が入ったというようなところもありますし、そういう意味で、複数という意味でございます。

赤嶺委員 その政治家というのも複数にわたっているわけですよね。

守屋証人 そうでございます。

赤嶺委員 その回数は何回ですか。

守屋証人 私の記憶では、おのおの一回だったと思っています。おのおの、一人の政治家との会合であったのは、おのおの一回ではなかったかと思っています。

赤嶺委員 それはいつごろですか。

守屋証人 ことしは全くございませんでしたから、去年かおととしではなかったかと思いますけれども。

赤嶺委員 事務次官在職中のときだったというわけですね。

守屋証人 そうではなかったかと思います。

赤嶺委員 その中に現職の大臣はおられましたか。委員長、答えさせてください。

守屋証人 そのとき、現職の大臣であったかどうかというのは、記憶がはっきりしておりませんけれども、現職の大臣ではなかったかと思います、そのときは。(発言する者あり)現職の大臣ではなかったと思います。

深谷委員長 ほかの声に答えることはありません。

 赤嶺政賢君。

赤嶺委員 大臣経験者はおられたわけですね。

守屋証人 はい、おられました。

赤嶺委員 それは、防衛大臣経験者あるいは防衛庁長官経験者ですか。

守屋証人 防衛庁長官経験者もおられたと思います。

赤嶺委員 防衛庁長官経験者もおられた、複数で。おっしゃいましたが、防衛大臣もおられたという理解でいいんですね。

 名前は、どなたですか。

守屋証人 名前、いつごろの時期かということについて、私の記憶がはっきりしておりませんので、そのときに特定の方のお名前を挙げるというのは、私として、御迷惑をかけることでございますので、差し控えさせていただきます。

赤嶺委員 これは答弁拒否に当たるような姿勢ではないかと思います。

 持ち時間が来ましたので、質問を終了します。

深谷委員長 これにて赤嶺君の発言は終了いたしました。

 次に、照屋寛徳君。

照屋委員 社会民主党の照屋寛徳です。

 守屋さん、心なしか顔色も悪いようですが、一連の不正発覚後、よく眠れますか。

守屋証人 眠れないときもございますけれども、きょうの証言のために、きちんと答えるために、昨夜はよく眠ってまいりました。

照屋委員 日本には、守屋さん、悪いやつほどよく眠るという言葉もあるし、天網恢々疎にして漏らさずともあるから、注意してくださいよ。

 証人については、山田洋行元専務から二百回以上のゴルフ接待を受けた疑惑以外に、沖縄の米軍基地建設に絡む疑惑も浮上しております。

 ところで、ゴルフ接待を受けた際、ある時期から、証人は佐浦丈政、奥さんは松本明子の偽名を使ったことは間違いありませんね。

守屋証人 本名と違う名前を使用したことは間違いございません。

照屋委員 私が聞いているのは、佐浦丈政、奥さんは松本明子という偽名を使ったかどうか。

守屋証人 使いました。

照屋委員 偽名を使ってゴルフプレーをすることは、刑法上の違法行為なんだ。不適切であったとか配慮を欠いたでは済まないんだよ。これらの行為は私文書偽造、刑法第百五十九条一項、同行使罪、同法百六十一条一項、法定刑は三月以上五年以下の懲役なんだ。実際に、富山県の南警察署、沖縄県の糸満警察署で逮捕した事例があるんです。

 証人は、意図的で多数回にわたる偽名使用によるゴルフプレーをしたことで逮捕される覚悟はありますか。

守屋証人 ゴルフを長くそういう他人の名義で続けましたことにつきまして、これは言いわけをするつもりはございません。私の責任でやったことでございますから、この点についてはきちんと責任をとりたいと考えております。

照屋委員 守屋さん、あなたは、山田洋行以外の者から沖縄でゴルフ接待を受けましたね。

守屋証人 ゴルフ接待を受けたという件でございますけれども、ことしの五月に下地島空港を見に行った際にゴルフをしたことはございます。

照屋委員 だれとだれとだれで宮古でゴルフをしましたか。

守屋証人 民主党の下地代議士と、それから……(発言する者あり)いや、失礼しました。衆議院の下地代議士と、それから沖縄の町長さんですね、浦添町長ですか、浦添市長ですね、と行ったことがございます。

照屋委員 プレー費はだれが出しました。

守屋証人 下地先生に出していただきました。

照屋委員 米軍再編で辺野古に巨大な基地がつくられようとしております。一方で、沖縄の米軍基地建設が利権の対象にされています。

 証人は、那覇防衛施設局長を最後に退任した佐藤氏を通じて、沖縄の特定の土建業者に辺野古沿岸V字形滑走路案の機密図面を渡したことはありませんか。

守屋証人 私は、そういうことはいたしておりません。

照屋委員 あなたの部下を沖縄に派遣して図面を回収したことはありませんか。

守屋証人 私は、そういうことは承知しておりません。

照屋委員 あなた以外に、では、だれがやったか。承知しているなら正直に言いなさいよ。

守屋証人 今先生の言われるような事実があったかどうかということも、私は承知いたしておりません。

照屋委員 証人、あなたは那覇市松山にあるクラブ銀座で佐藤と一緒に飲食接待を受けたことはありませんか。

守屋証人 一切ありません。

照屋委員 クラブ銀座にも行ったことはありませんか。

守屋証人 クラブ銀座というところに私が行った記憶はございません。

照屋委員 佐藤さんは、いわばあなたの第一の部下みたいなんだ。しかも、定年後も延長して局長をやっている。その佐藤さんの接待疑惑について、あなたは倫理監督官として報告を受けて知っておりましたか。

守屋証人 私は、そういう報告を受けた記憶がございません。

照屋委員 そうであれば、まさに倫理監督官として私は監督不十分だと思う。

 佐藤前局長がフリーパスでホステスたちを局長室に入れた事実もわかっているんですよ。私たち基地建設に反対する人には、局長室どころか物置みたいなところで会って。

 そういうことを本当に聞いておりませんか。

守屋証人 私は、そのような事実は承知しておりません。

照屋委員 先ほどの機密図面に戻りますが、証人は、東京地検の特捜部がその図面を押収もしくは任意提出を受けたということを聞いて知っておりますか。

守屋証人 承知しておりません。

照屋委員 委員長。

深谷委員長 照屋君の発言時間は終わっております。

 照屋君。

照屋委員 最後に、社民党としては、前那覇防衛施設局の局長佐藤勉を証人尋問するように委員長に求めたいと思います。

深谷委員長 理事会にて検討いたします。

照屋委員 はい。

深谷委員長 これにて照屋君の発言は終了いたしました。

 以上をもちまして守屋証人に対する尋問は終了いたしました。

 証人及び補佐人は御退席くださって結構でございます。

 次回は、明三十日火曜日午前九時四十五分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後三時二十五分散会


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