第2号 平成28年5月26日(木曜日)
平成二十八年五月二十六日(木曜日)午後一時三十分開議
出席小委員
小委員長 松野 博一君
御法川信英君 大塚 高司君
根本 幸典君 橋本 英教君
渡辺 孝一君 笠 浩史君
牧 義夫君 稲津 久君
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議院運営委員 塩川 鉄也君
議院運営委員 遠藤 敬君
内閣府大臣政務官 酒井 庸行君
事務総長 向大野新治君
国立国会図書館長 羽入佐和子君
政府参考人
(内閣府大臣官房長) 河内 隆君
政府参考人
(内閣府大臣官房審議官) 福井 仁史君
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五月十九日
小委員橋本英教君四月二十六日委員辞任につき、その補欠として橋本英教君が委員長の指名で小委員に選任された。
同日
小委員根本幸典君同月十六日委員辞任につき、その補欠として根本幸典君が委員長の指名で小委員に選任された。
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本日の会議に付した案件
新たな国立公文書館の建設等に関する件
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○松野小委員長 これより新たな国立公文書館に関する小委員会を開会いたします。
新たな国立公文書館の建設等に関する件について協議を行います。
この際、御報告ですが、本小委員会は、去る十九日、中間取りまとめにおいて、新たな国立公文書館の建設候補地と決定した憲政記念館敷地及び国会参観者バス駐車場敷地を視察し、関係者から説明を聴取いたしました。
次いで、国立公文書館を視察し、国立公文書館長から、国立公文書館の現状と諸課題、我が国の公文書管理の概要、また、つくば分館の現況等について説明を聴取いたしました。
本日は、これまでの本小委員会における議論を踏まえ、新たな国立公文書館の建設候補地である憲政記念館敷地(A案)と国会参観者バス駐車場敷地(B案)の比較整理を行い、小委員会としての意見をまとめたいと存じます。
まず、政府から、建設候補地の両案の比較整理について説明を求めます。内閣府大臣政務官酒井庸行君。
○酒井大臣政務官 政務官の酒井でございます。
きょうは、国立公文書館の建設候補地の比較等について御説明をさせていただきます。座って御説明をさせていただきます。
皆様のお手元に、新たな国立公文書館建設候補地の比較整理表というのがございます。それに沿って御説明を申し上げます。
新たな国立公文書館の建設候補地につきましては、前回の小委員会において敷地面積などに関する調査結果を御報告させていただきましたが、内閣府において二つの建設候補地を比較整理しましたので、御報告させていただきます。
初めに、資料一の一番上をごらんください。
総括として、左側のA案については、内閣府としては、憲政記念館の再整備との調整は必要であると考えております。また、周囲の環境については、並木や記念植樹など、自然に囲まれた環境であると考えてもおります。一方、右側のB案については、国立国会図書館の施設整備計画との調整及びバス駐車場の確保が必要であると考えております。
それでは、具体的に、資料一のそれぞれの項目ごとについて御説明をいたします。
まず、土地の特徴及び主な既存施設について、資料二及び資料三とあわせてごらんください。
A案については、資料二、二ページに地図をつけてございますが、国会議事堂と皇居お堀の間に位置し、象徴的な並木や多くの記念植樹の木々に囲まれております。また、敷地内における主な既存施設として憲政記念館が現存しており、レストランや会議場などの機能も有しております。また、国会前庭公園内に、日本水準原点標庫や記念植樹の樹木など、移設困難なものも位置しております。
B案については、資料三、三ページに地図をつけてございますが、国立国会図書館と並んで、国会議事堂と対面をしております。主な既存施設として、現に国会参観者バス駐車場としての機能を有しております。また、旧社会文化会館敷地は、平成三十二年まで警視庁の仮庁舎として使用されることとなっております。
次に、必要な調整事項についても比較整理しております。資料四、四ページとあわせてごらんください。
A案については、現在の憲政記念館を建てかえる場合は、憲政記念館の再整備に関する調整が必要となります。詳細については、資料四の左側に、前回の小委員会における向大野事務総長の御発言を引用させていただいております。
B案につきましては、将来の国立国会図書館の施設整備計画の候補地となっていることから、国立国会図書館との調整が必要となります。詳細については、資料四の右側に、昨年四月二十三日の新たな国立公文書館に関する小委員会及び昨年九月十一日の図書館運営小委員会における大滝前国立国会図書館長の御発言、さらに前回の小委員会における羽入国立国会図書館長の御発言を引用させていただいております。
五ページをごらんください。真ん中にありますとおり、別館の建設予定時期については平成三十年代以降に取り組むべきということであります。また、国会参観者バス駐車場の移設場所及び仮移設場所が必要となってまいります。
最後に、基本構想との関係についても比較整理をしております。
基本構想においては、新たな国立公文書館の規模に関しては、現在の本館の数倍に当たる四万から五万平米を確保することが望ましいとの考え方をお示しいただいております。
A案及びB案において想定される施設面積を資料五、七ページにまとめておりますが、A案であれば最大四万平米余り、B案であれば一万二千から一万三千平米の延べ床面積が確保できるものと考えております。
なお、新しい国立公文書館の建設に当たりまして、現時点で関係すると想定される法令、条例などについて、資料六、八ページにまとめておりますので、御参照いただければと存じます。
以上、簡単ではございますけれども、A案とB案について比較整理したものでございます。
私からの説明は以上でございます。本小委員会で御検討していただいて、御判断をしていただければと存じます。
○松野小委員長 これにて説明は終了いたしました。
それでは、ただいまの説明をもとに御協議いただきたいと思います。
これより懇談に入ります。
〔午後一時三十五分懇談に入る〕
〔午後一時五十五分懇談を終わる〕
○松野小委員長 これにて懇談を閉じます。
本小委員会は、昨年四月に設置され、昨年八月には、建設候補地として、憲政記念館敷地(A案)及び国会参観者バス駐車場敷地(B案)の二案を中心として調査検討を進めるとする中間取りまとめを決定いたしました。
その後、両案について、内閣府を中心とした調査を行い、この調査結果を踏まえ、今国会において引き続き議論を行ってまいりました。
これまでの議論を踏まえますと、新たな国立公文書館の建設候補地については、可能な建設規模の見通しや周辺環境から、現時点では、中間取りまとめにおけるA案について調査を進めていきたいと存じます。
本小委員会といたしまして、政府に対して、A案について基本的な計画の策定作業を開始し、今年度末を目途に、新たな国立公文書館に必要とされる諸室の規模、機能及び地質学的調査を含む敷地の概況等について報告を求めるとともに、衆議院事務局その他関係各所と協議の上、内閣府の行った調査や本小委員会の議論で指摘された諸事項への対応策を明らかにすることを求めることといたしたいと存じます。
小委員会としての最終判断をするために必要な報告を政府から受け、本小委員会として、建設候補地を決定いたしたいと存じます。
以上について、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松野小委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
なお、政府は、基本計画の策定に当たっては、これまでの憲政記念館の歴史及び機能に鑑み、新たな憲政記念館においても、現在の機能及び規模に留意し、検討を進めるよう求めます。
本日は、これにて散会いたします。
午後一時五十七分散会