衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
平成二十一年六月二十九日提出
質問第六〇九号

生活保護の母子家庭と一般母子家庭の比較に関する質問主意書

提出者  山井和則




生活保護の母子家庭と一般母子家庭の比較に関する質問主意書


 平成一五年五月二三日に行われた財政制度等審議会の財政制度分科会「歳出合理化部会及び財政構造改革部会合同部会」(以下「当該会議」という)の議事録を見ると、社会保障担当の主計官からの説明として生活保護の母子家庭と一般母子家庭の所得を比較して「逆転現象が起こっている」との発言がある。この発言に関連して以下質問する。

一 当該会議に提出された資料における、生活保護母子家庭と一般母子家庭のそれぞれの平均所得はいくらか、またそれぞれの平均世帯人員は何人か、答弁いただきたい。
二 議事録にある「逆転現象」は、世帯人員数を無視して、世帯所得のみを比較して、見い出されたものであると理解できるが間違いないか。
三 世帯人員数を勘案して一人当たり所得で比較した場合、一般母子家庭と生活保護母子家庭それぞれいくらとなるか。一般母子家庭と生活保護母子家庭の逆転現象は起こっているか。
四 世帯人員数を勘案する比較方法で、一人当たり所得以外の妥当な方法があれば、その方法での比較も示していただきたい。その場合も、一般母子家庭と生活保護母子家庭の逆転現象は起こっているかどうかお示しいただきたい。
五 世帯人員数を無視する比較と、勘案する比較のいずれが、生活水準を比較する場合に適切であるか、政府の見解をお教えいただきたい。
六 生活保護母子加算廃止と関連する一般母子家庭の所得と生活保護母子家庭の所得比較について、公的な会議で言及されたのは、当該会議が最初であると思われるが間違いないか。もし、当該会議以前にこの比較の議論が行われた議事録の残っている会議があるならお教えいただきたい。
七 一般母子家庭と生活保護を受けている母子家庭の違いについて質問する。お母さんの健康状態はどちらがよいか。DV被害はどちらが多いか。子どもやお母さんに障害がある割合はどちらが多いか。子どもが不登校の割合はどちらが多いか。貯金はどちらが多いか。高校進学率はどちらが高いか。調査結果があるものは、調査結果をお示しいただきたい。調査結果のないものは、国としてのおおまかな推測で構わないのでお答えいただきたい。
八 生活保護母子家庭は、生活保護を受けていない一般母子家庭に比べて、親の病気の割合が高い、DV被害や児童虐待の被害者が多い、障害のあるケースが多いなど、金銭面のみならず、生活全体が困窮している可能性が高いという認識を国は持っているか。それとも両者の生活困窮度合いはあまり変わらないという認識を持っているのか。
九 一般母子家庭と生活保護母子家庭の消費支出比較調査において、生活保護母子家庭の数値はどの地域に住んでいるケースを想定したのか。また、対比となった一般母子家庭は、どの地域に住んでいるのか。対比となった一般母子家庭の居住地はそもそも把握しているか。
十 九の質問において、一般母子家庭の居住地が不明であれば、対比した生活保護母子家庭と居住地が違う可能性もあるのか。その場合、居住地が違えば、消費支出も違うのではないか。正確な対比のためには、同じような居住地の家庭を比較する必要があるのではないか。

 右質問する。



経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.