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平成二十二年二月二十四日提出
質問第一六二号

外務省参与が公の場で内閣総理大臣を批判したことの是非に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




外務省参与が公の場で内閣総理大臣を批判したことの是非に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書


一 現在外務省参与の任に就いている者は誰か、全て明らかにされたい。
二 一の者のうち、外交旅券を支給されている者はいるか。いるのなら、誰に対し、どの様な理由により支給されているのか説明されたい。
三 一の者に対し、年間どれだけの報酬が支払われているのか、それぞれ明らかにされたい。
四 一の者に対し、外務省内に執務室は用意されているか。
五 一の者は、外務省参与として、我が国の外交にどの様な責任を負い、職務上どの様な義務を課せられるのか説明されたい。
六 北岡伸一東京大学教授は、現在外務省参与の任に就いていると承知する。右の者に対し、外交旅券は支給されているか。
七 北岡氏に対して、年間どれだけの報酬が支払われているか。
八 北岡氏に対して、外務省内に執務室は用意されているか。
九 北岡氏は、外務省参与として、我が国の外交にどの様な責任を負い、職務上どの様な義務を課せられるのか説明されたい。
十 本年一月十五日、米国の首都ワシントンにおいて日米安全保障セミナーが開催された。右セミナーには北岡氏も出席していたと承知するが、北岡氏以外に右セミナーに出席した外務省職員はじめ政府職員は誰か、全て明らかにされたい。
十一 週刊朝日二〇一〇年三月五日発売号には、「外務省ブレーンが… 日本大使館主催セミナーで鳩山首相批判を大展開」との見出し記事(以下、「週刊朝日記事」という。)が掲載されているが、岡田克也外務大臣は右記事を読み、その内容を把握しているか。
十二 「週刊朝日記事」によると、北岡氏はセミナーの席上で、「(北沢俊美)防衛相も(岡田克也)外相も首相も、スタート時は同じぐらい情勢に関して無知だった。しかし、防衛相も外相も少しずつ進歩しているが、首相はほとんど進歩していない」、「普天間問題よりも深刻なのは、この問題に対する首相のマナーだ。防衛相や外相が何か言ったとき、鳩山首相はまるで第三者のような物言いをする」、「首相は五月までに問題を解決すると言ったが、非常に心配だ。首相が本当に自信を持って発言したのか、疑問に思う」等、鳩山由紀夫内閣総理大臣を批判する発言をしたとのことであるが、右は事実か。外務省として、右に関する事実関係を正確に把握しているか。
十三 北岡氏がセミナーの席上、十二で触れた様な発言をしたことが事実ならば、それは外務省参与の職に就いている者として適切であるか。岡田大臣の見解如何。
十四 「週刊朝日記事」によると、北岡氏は自身の発言を認めた上で、「やや失礼だったとは思うが、これこそが私たちが自由主義国家にいることの証しです」と述べたとのことであるが、外務省職員が公の場で「進歩していない」等と、内閣総理大臣をこき下ろし、批判を行うことは許されるか。岡田大臣の見解如何。
十五 本年二月十日、宮城県の陸上自衛隊王城寺原演習場における米国陸軍との共同訓練開始式で、陸上自衛隊第六師団第四十四普通科連隊の中沢剛連隊長・一等陸佐が、「同盟というものは外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と、昨年十一月十三日、鳩山総理が来日したオバマ米国大統領と会談した際、オバマ大統領に対し、普天間飛行場移設問題に関して「Trust me(私を信じてほしい)」との旨の発言をしたことを批判するかの様な訓示を述べたことに関し、本年二月二十三日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一七四第一一五号)では、「御指摘の『中沢発言』は、国家の意思に基づき行われる政治や外交の役割を否定していると受け取られかねず、また、自衛隊の最高指揮官である鳩山内閣総理大臣の御指摘の発言を揶揄しているという誤解を招くようなものであったと考えており、自衛隊が厳格な文民統制の原則の下にあることを踏まえると、幹部自衛官であり、かつ、部隊指揮官でもある者の公の場における発言としてふさわしくないものであったと考えている。」との答弁がなされている。自衛官と外交官という立場の違いがあるとは言えども、外交官も自衛官同様に、自身の最高幹部である内閣総理大臣を公の場で批判する、ましてや「無知だ」、「進歩していない」等と、能力や人格を疑うかの様な発言をすることは、我が国が自由主義国家であるか否かとは全く関係がなく、外務省に籍を置く者としてあるまじき行為であると考える。この様な者を外務省参与の職に就かせていることは、果たして適切であるか。岡田大臣の見解如何。
十六 昨年十一月、行政刷新会議による事業仕分けが行われた時、北岡氏は自ら先頭に立ち、他の大学教授らと共に月刊誌「外交フォーラム」の存続を訴えていたが、本年二月、同誌は廃刊されることが決定した。結果として北岡氏は、税金の無駄遣いを主張していたに等しいと考えるが、この様な者を外務省参与の職に就かせていることは、果たして適切であるか。岡田大臣の見解如何。

 右質問する。



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