衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
平成二十三年四月二十七日提出
質問第一五二号

教員の欠員に対する代替教員不足に関する質問主意書

提出者  馳  浩




教員の欠員に対する代替教員不足に関する質問主意書


 一月十日付の朝日新聞によると、平成二十一年度に教員が産休・育休や病気・介護休暇に入った際に、代わりの教員が間に合わないケースが全国で八百例に上っていることが明らかになった。代わりの教員が来るまでは自習や他の授業を行うことなどで、穴を埋めていたとされる。
 これはかつて大量採用されたベテラン教員の退職や少人数教育による採用拡大などが影響したことで、正規・非正規教員の需要が膨らみ、代わりの教員の層が薄くなった。これに対して、大学での教員養成が採用の急増に追いついていないことが指摘されている。
 代替教員が見つからず授業に穴を開けることで、一番しわ寄せが生じるのは、学びたくても、学ぶことが出来ない児童・生徒である。子ども達の安定した教育環境を保持するためにも、早期の対応が求められている。
 従って、次の事項について質問する。

一 代替教員が不足していることに関する現状認識を示されたい。
二 代替教員の養成、配置も大事であるが、まずは現職の教員に出来るだけ長く働いてもらう環境づくりが必要である。特に教員が病気で休職、退職に追い込まれる事例は年々増加傾向にある中、教員の勤務環境の改善によって防げるケースも存在すると考えられるが、政府の見解を示されたい。
三 病気や産休、育休で休職した際に復職しやすい環境を整えることが不可欠だが、現在の取り組み状況と認識を示されたい。
四 定年退職した経験豊富な元職のベテラン教員や、一旦現場を離れた教員免許取得者の再雇用を積極的に行っていくことが、早期の対応策として有効だと考えるが、後押しするための支援体制は整っているのか、政府の見解を問う。
五 かつて教員の就職氷河期と言われた時代に、教員免許は保持していても、就職先がなく、泣く泣く教員への道を諦め、他業種に就職することを選択した人も多数存在したと承知しているが、教員免許取得者のうち、実際に教師として現場で働いている人の割合はどの程度のものか把握される数字を示されたい。また、昨今の教員不足は、何年も前から予測されており、それを見越した対策を行ってこなかったことも、原因の一つと言えるのではないか、見解を示されたい。
六 国立大学の教員養成課程は入学定員が抑制されてきたため、教員採用増加のニーズに充分応えきれていない現状が指摘されている。行政と大学の連携によるミスマッチの解消が必要だが、この矛盾に対してどのように認識し、対策が必要だと考えているか示されたい。

 右質問する。



経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.