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平成二十四年十一月五日提出
質問第二四号

二〇〇二年ごろに表面化した外務省を巡る一連の混乱に対する文部科学大臣の見解等に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




二〇〇二年ごろに表面化した外務省を巡る一連の混乱に対する文部科学大臣の見解等に関する質問主意書


一 本年十月十二日、田中眞紀子文部科学大臣は産経新聞社のインタビューに応じた際、「外相時代、官僚と衝突した経緯から文科相就任を懸念する声があった」との質問に対して「外務省には当時、機密費流用の問題があり、私が解明して無駄遣いをやめさせる命題を担ったが、官僚や一緒にいた政治家が既得権益を守ろうとした。省内の軋轢がもろに跳ね返ってきた。当時の小泉(純一郎)首相は最初はやっていいと言っていたが、最後は内閣が困るから『役人の言うとおりにやればいい』と。首相になって時間がたつと随分、変わるものだと思った」と答えていると承知する。右の機密費流用問題の詳細につき、外務省と田中大臣の認識をそれぞれ示されたい。
二 一で触れた通り、田中大臣は「官僚や一緒にいた政治家が既得権益を守ろうとした」と述べているが、一の機密費流用問題に関連し、既得権益を守ろうとした官僚、並びにそれと一緒にいた政治家とは、具体的に誰を指しているのか。それぞれの当時の官職氏名につき、田中大臣の説明を求める。
三 本年十月三十日、田中大臣は閣議後の会見において、「十年前、外相を務められた時の就任一カ月と、心持ちに違いはありますか。あのころ、混乱もあったようですが」という質問に対して「あれでやっぱり混乱というか、ああいうことでもって随分問題が解決してですね、『役所が相当楽になった』『すごく風通しがよくなった』『結果的にすごく良くなった』と役所の方々から言われました。大変な経験でしたけれども、私もいい勉強になりましたが、当時の霞クラブ(外務省担当の記者クラブ)の記者さんたちにも言われましたけれどね。ですから、それは結果としてですね、あの時点では誰かがやらなきゃいけなかったことなんじゃないかなと思っています。干渉しすぎて、法的裁判を受けられた方もおられるわけですし、だから結果的には良かったかなと思っています」と答えていると承知する。右にある「混乱」とは具体的にどのような出来事を指すのか、外務省と田中大臣の認識をそれぞれ示されたい。
四 三で触れたとおり田中大臣は「あれでやっぱり混乱というか、ああいうことでもって随分問題が解決してですね、『役所が相当楽になった』『すごく風通しがよくなった』『結果的にすごく良くなった』と役所の方々から言われました。」と述べているが、右の「役所の方々」とは具体的に誰を指しているのか、それぞれの官職氏名につき、田中大臣による説明を求める。
五 三で触れたとおり田中大臣は「干渉しすぎて、法的裁判を受けられた方もおられるわけですし、だから結果的には良かったかなと思っています」と述べているが、「混乱」に関連し、逮捕・起訴をされ、法的裁判を受ける、つまり刑事被告人となった者はいるか。「干渉しすぎて、法的裁判を受けられた方」とは具体的に誰を指しているのか、田中大臣による説明を求める。
六 田中大臣が外務大臣を務めた時期、外務省の機密費問題等を発端に様々な混乱が生じ、田中大臣が外務大臣の任を降りる事態にまで発展したことがあったのは事実であると考える。改めて、あの当時、外務省を巡りどのような混乱、問題が生じたのか、またそれにより我が国の外交にどのような影響が及んだのか、当時外務大臣を務めていた田中大臣として、一連の事態にどのような対応ができたのか、野田佳彦内閣としての見解を示されたい。
七 六で指摘した通り、外務省において様々な混乱が生じた時に大臣を務めた田中氏が文部科学大臣となることは、我が国の国益上、適切な人事であるか。あるのなら、どのような観点から適切であると言えるのか。野田佳彦内閣総理大臣による説明を求める。

 右質問する。



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