答弁本文情報
平成二十一年十二月十一日受領答弁第一六六号
内閣衆質一七三第一六六号
平成二十一年十二月十一日
衆議院議長 横路孝弘 殿
衆議院議員小野寺五典君提出温室効果ガス削減の中期目標及びCOP15への対応に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員小野寺五典君提出温室効果ガス削減の中期目標及びCOP15への対応に関する質問に対する答弁書
一について
御指摘の「中期目標」(以下単に「中期目標」という。)は、世界全体での温室効果ガスの削減に向けて国際交渉を進展させるため、地球温暖化を止めるために科学が要請する水準に基づくものとして、すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提に、表明したものである。
現在、地球温暖化問題に関する閣僚委員会等においては、中期目標の達成に向けて、御指摘の「国民負担」を含め、地球温暖化問題に関する閣僚委員会副大臣級検討チームの下に設置したタスクフォースにおけるモデル分析等も踏まえ、議論しているところである。その結果については、今後、国民に対して分かりやすい形で公表してまいりたい。
御指摘の「真水」部分については、国際交渉の状況も踏まえながら検討してまいりたい。
気候変動枠組条約第十五回締約国会議(以下「COP15」という。)においては、二千十三年以降の地球温暖化対策に係る、すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を目指してまいりたい。
我が国は、米国、中国等すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提として、野心的な中期目標を率先して表明しており、COP15においても、各国と緊密に協力しながら国際交渉を主導してまいりたい。また、開発途上国の支援のための「鳩山イニシアティブ」を通じ、先進国と開発途上国との架け橋の役割を積極的に果たしてまいりたい。
まずは、我が国が野心的な中期目標や開発途上国支援を打ち出すことにより、COP15において、米国、中国等すべての主要国の参加による意欲的な目標の合意に全力を傾けることが重要であると考えている。