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答弁本文情報

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平成二十三年九月二日受領
答弁第四二三号

  内閣衆質一七七第四二三号
  平成二十三年九月二日
内閣総理大臣 野田佳彦

       衆議院議長 横路孝弘 殿

衆議院議員吉井英勝君提出福島第一原発事故による放射性物質の除染に当たっての放出放射線量の試算に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員吉井英勝君提出福島第一原発事故による放射性物質の除染に当たっての放出放射線量の試算に関する質問に対する答弁書



(一)について

 お尋ねの「当初、装荷されていたウラン燃料の号機ごとの量」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、東京電力株式会社によると、同社の福島第一原子力発電所の第一号機から第三号機までの各号機について、直近の定期検査時における原子炉の起動の際に装荷されていたウランの重量は、第一号機で六万五千七百二十七キログラム、第二号機で九万千五百三十キログラム、第三号機で九万千三百三十一キログラムである。

(二)について

 お尋ねの「事故発生時までの運転時間」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、福島第一原子力発電所の第一号機から第三号機までの各号機について、直近の定期検査時における原子炉の起動から平成二十三年三月十一日の事故発生時までの運転時間は、第一号機で約四千五百八十四時間、第二号機で約二千七百九十七時間、第三号機で約四千百八十時間である。

(三)について

 お尋ねの「核分裂性物質のそれぞれの放射線量」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、「原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書―東京電力福島原子力発電所の事故について―」(平成二十三年六月原子力災害対策本部決定。以下「IAEAへの報告書」という。)において大気中に放出された放射性物質について、最も放出量が多いとされる事故発生後約四日間に係る解析の結果等を取りまとめているが、その解析の前提として、原子炉内に存在し核分裂を起こし得る核種が原子炉から放出される前の段階で有していた放射能量を推計しており、これについて@福島第一原子力発電所の号機、A核種名、B放射能量をお示しすると次のとおりである。
 @第一号機 Aプルトニウム238 B四千百四十テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム239 B六百十四テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム240 B六百二十九テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム241 B二十五万テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム238 B四千五百テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム239 B七百七十五テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム240 B七百五十テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム241 B三十万テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム238 B五千テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム239 B八百テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム240 B八百テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム241 B三十二万テラベクレル
 なお、ウランについては、解析を行っていない。

(四)について

 お尋ねの「放射性物質の核種別の放射線量」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、IAEAへの報告書において推計している原子炉から大気中へ放出された放射性物質の放射能量について、@福島第一原子力発電所の号機、A核種名、B放射能量をお示しすると次のとおりである。
 @第一号機 Aキセノン133 B三百四十万テラベクレル
 @第一号機 Aセシウム134 B七百十テラベクレル
 @第一号機 Aセシウム137 B五百九十テラベクレル
 @第一号機 Aストロンチウム89 B八十二テラベクレル
 @第一号機 Aストロンチウム90 B六・一テラベクレル
 @第一号機 Aバリウム140 B百三十テラベクレル
 @第一号機 Aテルル127m B二百五十テラベクレル
 @第一号機 Aテルル129m B七百二十テラベクレル
 @第一号機 Aテルル131m B二千二百テラベクレル
 @第一号機 Aテルル132 B二万五千テラベクレル
 @第一号機 Aルテニウム103 B〇・〇〇二五テラベクレル
 @第一号機 Aルテニウム106 B〇・〇〇〇七四テラベクレル
 @第一号機 Aジルコニウム95 B〇・四六テラベクレル
 @第一号機 Aセリウム141 B〇・四六テラベクレル
 @第一号機 Aセリウム144 B〇・三一テラベクレル
 @第一号機 Aネプツニウム239 B三・七テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム238 B〇・〇〇〇五八テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム239 B〇・〇〇〇〇八六テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム240 B〇・〇〇〇〇八八テラベクレル
 @第一号機 Aプルトニウム241 B〇・〇三五テラベクレル
 @第一号機 Aイットリウム91 B〇・三一テラベクレル
 @第一号機 Aプラセオジウム143 B〇・三六テラベクレル
 @第一号機 Aネオジウム147 B〇・一五テラベクレル
 @第一号機 Aキュリウム242 B〇・〇一一テラベクレル
 @第一号機 Aヨウ素131 B一万二千テラベクレル
 @第一号機 Aヨウ素132 B十三テラベクレル
 @第一号機 Aヨウ素133 B一万二千テラベクレル
 @第一号機 Aヨウ素135 B二千テラベクレル
 @第一号機 Aアンチモン127 B千七百テラベクレル
 @第一号機 Aアンチモン129 B百四十テラベクレル
 @第一号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇二六テラベクレル
 @第二号機 Aキセノン133 B三百五十万テラベクレル
 @第二号機 Aセシウム134 B一万六千テラベクレル
 @第二号機 Aセシウム137 B一万四千テラベクレル
 @第二号機 Aストロンチウム89 B六百八十テラベクレル
 @第二号機 Aストロンチウム90 B四十八テラベクレル
 @第二号機 Aバリウム140 B千百テラベクレル
 @第二号機 Aテルル127m B七百七十テラベクレル
 @第二号機 Aテルル129m B二千四百テラベクレル
 @第二号機 Aテルル131m B二千三百テラベクレル
 @第二号機 Aテルル132 B五万七千テラベクレル
 @第二号機 Aルテニウム103 B〇・〇〇一八テラベクレル
 @第二号機 Aルテニウム106 B〇・〇〇〇五一テラベクレル
 @第二号機 Aジルコニウム95 B十六テラベクレル
 @第二号機 Aセリウム141 B十七テラベクレル
 @第二号機 Aセリウム144 B十一テラベクレル
 @第二号機 Aネプツニウム239 B七十一テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム238 B〇・〇一八テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム239 B〇・〇〇三一テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム240 B〇・〇〇三テラベクレル
 @第二号機 Aプルトニウム241 B一・二テラベクレル
 @第二号機 Aイットリウム91 B二・七テラベクレル
 @第二号機 Aプラセオジウム143 B三・二テラベクレル
 @第二号機 Aネオジウム147 B一・三テラベクレル
 @第二号機 Aキュリウム242 B〇・〇七七テラベクレル
 @第二号機 Aヨウ素131 B十四万テラベクレル
 @第二号機 Aヨウ素132 B〇・〇〇〇〇〇六七テラベクレル
 @第二号機 Aヨウ素133 B二万六千テラベクレル
 @第二号機 Aヨウ素135 B七十四テラベクレル
 @第二号機 Aアンチモン127 B四千二百テラベクレル
 @第二号機 Aアンチモン129 B〇・〇五六テラベクレル
 @第二号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇一二テラベクレル
 @第三号機 Aキセノン133 B四百四十万テラベクレル
 @第三号機 Aセシウム134 B八百二十テラベクレル
 @第三号機 Aセシウム137 B七百十テラベクレル
 @第三号機 Aストロンチウム89 B千二百テラベクレル
 @第三号機 Aストロンチウム90 B八十五テラベクレル
 @第三号機 Aバリウム140 B千九百テラベクレル
 @第三号機 Aテルル127m B六十九テラベクレル
 @第三号機 Aテルル129m B二百十テラベクレル
 @第三号機 Aテルル131m B四百五十テラベクレル
 @第三号機 Aテルル132 B六千四百テラベクレル
 @第三号機 Aルテニウム103 B〇・〇〇三二テラベクレル
 @第三号機 Aルテニウム106 B〇・〇〇〇八九テラベクレル
 @第三号機 Aジルコニウム95 B〇・二二テラベクレル
 @第三号機 Aセリウム141 B〇・二二テラベクレル
 @第三号機 Aセリウム144 B〇・一四テラベクレル
 @第三号機 Aネプツニウム239 B一・四テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム238 B〇・〇〇〇二五テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム239 B〇・〇〇〇〇四テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム240 B〇・〇〇〇〇四テラベクレル
 @第三号機 Aプルトニウム241 B〇・〇一六テラベクレル
 @第三号機 Aイットリウム91 B〇・四四テラベクレル
 @第三号機 Aプラセオジウム143 B〇・五二テラベクレル
 @第三号機 Aネオジウム147 B〇・二二テラベクレル
 @第三号機 Aキュリウム242 B〇・〇一四テラベクレル
 @第三号機 Aヨウ素131 B七千テラベクレル
 @第三号機 Aヨウ素132 B〇・〇三七テラベクレル
 @第三号機 Aヨウ素133 B四千二百テラベクレル
 @第三号機 Aヨウ素135 B百九十テラベクレル
 @第三号機 Aアンチモン127 B四百五十テラベクレル
 @第三号機 Aアンチモン129 B二・三テラベクレル
 @第三号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇二九テラベクレル
 また、現時点で把握している限りにおいて、建屋から海洋へ放出された放射性物質の放射能量について、@福島第一原子力発電所の号機、A核種名、B放射能量をお示しすると次のとおりである。
 @第二号機 Aヨウ素131 B二千八百テラベクレル
 @第二号機 Aセシウム134 B九百四十テラベクレル
 @第二号機 Aセシウム137 B九百四十テラベクレル
 @第三号機 Aヨウ素131 B〇・八五テラベクレル
 @第三号機 Aセシウム134 B九・三テラベクレル
 @第三号機 Aセシウム137 B九・八テラベクレル
 なお、これらの放射性物質の大気中及び海洋への放出は、お尋ねの「燃料被覆管の破損」によって直ちに生じるものではないと考えられる。

(五)について

 お尋ねの「核分裂性物質の核種別の放射線量」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、大気中に放出されたと推定されるプルトニウムの放射能量については、事故発生後約四日間に係る推定による値であり、現時点までの放出量に係る推定は行っていないことから、各号機に現存する放射能量についてお答えすることは困難である。

(六)について

 お尋ねの「大気中に放出された放射性物質の中で、森林と田畑と住宅地、および海洋に降下した量」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、森林、田畑、住宅地及び海洋に降下した放射性物質の総量の比率の試算については行っていない。

(七)について

 政府としては、除染は直ちに取り組む必要のある喫緊の課題であると認識しており、平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法(平成二十三年法律第一一〇号)に基づく除染等の措置等が実施されるまでの間においても、「除染に関する緊急実施基本方針」(平成二十三年八月二十六日原子力災害対策本部決定)に基づき、関係する地方自治体や地域住民と連携して、空間線量等のモニタリング結果を踏まえ、迅速かつ効果的な除染を進めてまいりたい。



      正 誤

 衆議院議員吉井英勝君提出福島第一原発事故による放射性物質の除染に当たっての放出放射線量の試算に関する質問に対する答弁中

 (四)について中「@第一号機 Aテルル131m B九十五テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aテルル131m B二千二百テラベクレル」と、「@第一号機 Aテルル132 B七百四十テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aテルル132 B二万五千テラベクレル」と、「@第一号機 Aヨウ素132 B四百五十テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aヨウ素132 B十三テラベクレル」と、「@第一号機 Aヨウ素133 B六百五十テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aヨウ素133 B一万二千テラベクレル」と、「@第一号機 Aヨウ素135 B六百十テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aヨウ素135 B二千テラベクレル」と、「@第一号機 Aアンチモン129 B百六十テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aアンチモン129 B百四十テラベクレル」と、「@第一号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇〇〇八一テラベクレル」とあるのは、「@第一号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇二六テラベクレル」と、「@第二号機 Aテルル131m B〇・〇五四テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aテルル131m B二千三百テラベクレル」と、「@第二号機 Aテルル132 B〇・四二テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aテルル132 B五万七千テラベクレル」と、「@第二号機 Aヨウ素132 B〇・九六テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aヨウ素132 B〇・〇〇〇〇〇六七テラベクレル」と、「@第二号機 Aヨウ素133 B一・四テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aヨウ素133 B二万六千テラベクレル」と、「@第二号機 Aヨウ素135 B一・三テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aヨウ素135 B七十四テラベクレル」と、「@第二号機 Aアンチモン129 B〇・〇八九テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aアンチモン129 B〇・〇五六テラベクレル」と、「@第二号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇〇〇〇〇〇一テラベクレル」とあるのは、「@第二号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇一二テラベクレル」と、「@第三号機 Aテルル131m B一・八テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aテルル131m B四百五十テラベクレル」と、「@第三号機 Aテルル132 B十四テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aテルル132 B六千四百テラベクレル」と、「@第三号機 Aヨウ素132 B十八テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aヨウ素132 B〇・〇三七テラベクレル」と、「@第三号機 Aヨウ素133 B二十六テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aヨウ素133 B四千二百テラベクレル」と、「@第三号機 Aヨウ素135 B二十四テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aヨウ素135 B百九十テラベクレル」と、「@第三号機 Aアンチモン129 B三テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aアンチモン129 B二・三テラベクレル」と、「@第三号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇〇〇〇六七テラベクレル」とあるのは、「@第三号機 Aモリブデン99 B〇・〇〇二九テラベクレル」とあるべきの誤り。



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