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昭和五十七年四月十五日提出
質問第一〇号

 国鉄自動車部門運営の合理化に関する再質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和五十七年四月十五日

提出者  小沢貞孝

          衆議院議長 福田 一 殿




国鉄自動車部門運営の合理化に関する再質問主意書


 「国鉄自動車部門には九千五百人が従事し、百四十四全路線中黒字路線はたつた一路線に過ぎず、昭和五十三年二百七十三億円の赤字から逐年赤字が累増して五十六年、五十七年は四百億円の赤字が予想されるので、これに対し合理化を図るべきである。」という主旨の去る三月六日質問第四号に対して、国会法第七十五条に示されている七日以内の答弁が遅れ、去る四月九日付内閣衆質九六第四号の答弁書を受領した。
 要旨は、「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法に基づく経営改善計画に従い、ワンマン化等業務運営の能率化等を始め、民間事業者との競合状況等を考慮して休廃止を含め再編等を行い、地方バス補助対象系統等より生ずる欠損を除いて、昭和六十年度に自動車部門固有の経費で収支均衡を図ることとしている。」という答弁である。
 国鉄は、昭和四十四年以来五回の計画がことごとく失敗し、今回の「経営改善計画」(昭和五十五年〜六十年)が六回目のチャレンジであるが、これ又従来と同様に失敗の運命にあることが既に明らかになりつつある。
 従つて、国民は国鉄の提出した再建計画なるものを信用していない。
 よつて、今回の答弁書に明示された昭和六十年度に収支均衡を図ることについて具体的に質問する。

一 六十年度までに収支均衡を図ると断言しているが、各年ごとの収支をどう考えているか。
二 ワンマン化は収支均衡の大きなポイントだと考えるが、現在七四パーセントと民間に比較して率は低いが、六十年までにどうワンマン化率を高めていこうと考えているのか。
三 自動車部門九千五百名の現職員の退職・配転等を考えていると思うが、六十年までの五年間でどのように計画を作成しているのか。
四 路線の休廃止を含めた再編を推進すると答弁書にあるが、年次別、路線別にどう考えているか。
五 六十年度の収支均衡のために運賃の改定を計画しておると推察するが、六十年度の運賃はどのように考えて計画しているのか。
六 地方バス補助対象系統等により生ずる欠損は、年次別にどう考えているか。
七 収支均衡を図るというならば、経営を切り離して独立経営とするか、少なくとも経理は独立して収支が直ちに判明するように会計処理を改めねばならないが、その見解はどうか。

 右質問する。





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