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平成十一年十一月十八日提出
質問第八号

マンションの外断熱に関する質問主意書

提出者  佐藤謙一郎




マンションの外断熱に関する質問主意書


 平成十一年八月二日に提出した「質問第四二号マンションの外断熱に関する質問主意書」に対し、政府から平成十一年九月七日付けで内閣衆質一四五第四二号の答弁書(以下「答弁書」という)が寄せられた。その内容に不明なところがあるので、以下、質問する。

一 答弁書1について
  答弁書においては、「内断熱の鉄筋コンクリート造の住宅において、防湿層が適切に設けられていない場合には結露が起こることがある」ことを認めているが、コンクリート造公営・民間住宅において、防湿層が適切に設けられている建物はそれぞれ全体の何パーセントを占めると推定するか。
  答弁書においては、「断熱材と外装材との間に空気層が適切に設けられていない場合には、断熱材と外装材との境界付近に結露が起こることがある」といわれるが、建設省認定断熱工法のなかで断熱材と外装材との間に通気層が適切に設けられていない工法は何パーセントを占めると推定されるか。
  答弁書においては、「外断熱で急激に室内温度が上昇した場合に室内の壁の表面に結露が起こることがある」といわれるが、その理由を理論的にお教え願いたい。
二 答弁書2について
  答弁書においては、「熱橋による熱伝導の影響を低減する上では外断熱が有効である」ことを認識しておられるが、内断熱マンションと外断熱マンションの一般的な条件下での熱伝導の影響について、理論的な比較データでご提示ください。また、実測データがあればご提示ください。
三 答弁書3について
  答弁書においては、「施工の方法、気候等の条件により劣化のしにくさが異なる」とあるが、気象条件、コンクリートの強度等が同じ場合、内断熱と外断熱ではどちらのコンクリート躯体が長持ちするかご説明願いたい。
四 答弁書4について
  答弁書においては、「ドイツとスウェーデンのコンクリート住宅が石油ショック以降、ほとんどすべてが外断熱になっている」理由の詳細については承知していないとある。一九七三年の石油ショック以降、公費でたくさんの人が「省エネルギー建築」の調査・研究のためにドイツや北欧の国々を訪問している。新しい建築物については全て外断熱で建てられているにもかかわらず、その理由を理解できなかった理由は何か。
  答弁書においては、「北欧においては寒冷な気候のため」とある。国立天文台編・理科年表によるとスウェーデンのストックホルムの一月の平均気温はマイナス二・九℃であり、北海道の札幌市の一月の平均気温のマイナス四・六℃より気温が高いにもかかわらず、このような答弁をされた理由は何か。

 右質問する。





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