答弁本文情報
昭和五十年一月二十四日受領答弁第四号
(質問の 四)
内閣衆質七五第四号
昭和五十年一月二十四日
内閣総理大臣 三木武夫
衆議院議長 前尾繁三郎 殿
衆議院議員竹内猛君提出中国石油開発の現状と見通しに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員竹内猛君提出中国石油開発の現状と見通しに関する質問に対する答弁書
一、二、四及び五について
中国においては、御質問の諸点について公的な発表を行つていないので、現状及び将来の見通しについて判断を行うことは困難である。
なお、御質問の二に関しては、最大稼動水深一七五フイート、最大掘削深度一五、〇〇〇フイートの能力を有する「ふじ号」を中国側に輸出した経緯がある。
中国の石油開発については、日本としても多大の関心を有しているが、中国は、自国の資源開発政策については「自力更生」政策を採り、外国の援助には頼らないことを明らかにしている。勿論、これは外国技術の吸収、貿易による外国機械設備の輸入までを否定するものではなく、これらについてはむしろ前向きの姿勢を示している。我が国も、これまで「ふじ号」を中国に輸出する等貿易面で間接的な協力を行つてきている。
なお、具体的プロジェクトの共同開発については、現在までのところ、日中間に具体的な話はない。