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答弁本文情報

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平成七年八月八日受領
答弁第八号

  内閣衆質一三二第八号
    平成七年八月八日
内閣総理大臣 村山富市

         衆議院議長 土井たか子 殿

衆議院議員今村修君提出COGEMAガラス固化残滓仕様の検討に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員今村修君提出COGEMAガラス固化残滓仕様の検討に関する質問に対する答弁書



一の1から3までについて

 昭和六十一年七月にフランス核燃料会社(以下「COGEMA」という。)が電気事業者に提出した仕様(以下「COGEMA仕様」という。)において、COGEMAから返還された後のガラス固化体(使用済燃料を溶解した液体から核燃料物質その他の有用物質を分離した残りの液体をガラスにより容器に固型化したものをいう。以下同じ。)の貯蔵管理形態に関し、どのようなものを想定しているかについての記載はない。なお、返還されるガラス固化体を管理する日本原燃株式会社の廃棄物管理施設については、COGEMA仕様等を踏まえてガラス固化体の性状等を考慮し、適切な設計がなされたものと承知している。

一の4について

 COGEMAが、我が国の電気事業者及びドイツ、ベルギー等の事業者に対して提示した仕様の内容は、同一であると承知している。

二の1及び3について

 COGEMA仕様に関して電気事業者が行った検討におけるガラス固化体の貯蔵時の安全性の評価は、ガラス固化体を安全に貯蔵し得る貯蔵施設の設計が可能かどうかを確認することを目的としたものであり、当時現実に採用されていた空冷・ピット貯蔵方式(ガラス固化体を円筒形のピット内に複数本積み重ね貯蔵し、空気により冷却する方式をいう。以下同じ。)の施設を想定して行われたと承知している。

二の2について

 昭和六十三年当時、電気事業者等においては、返還されるガラス固化体の貯蔵施設について、空冷・ピット貯蔵方式の採用を検討していたと承知している。

二の4について

 返還されるガラス固化体の廃棄に係る安全性は、当該ガラス固化体が日本原燃株式会社の廃棄物管理施設において管理される期間を通じて、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和三十二年法律第百六十六号)に基づく廃棄物管理の事業に係る規制及び工場又は事業所の外において行われる廃棄に係る規制等によって確保されるものである。

三の1について

 COGEMA仕様に関して電気事業者が行った検討においては、「海外再処理に伴う返還廃棄物の安全性の考え方等について」(昭和六十二年八月二十七日原子力安全委員会決定。以下「安全性の考え方」という。)の第二章二・一「返還廃棄物の仕様の評価」に示されている評価項目のうち、ガラス固化体の貯蔵時の安全性の評価を実施するに当たって必要なものについて検討、評価が行われたと承知している。

三の2及び3について

 COGEMA仕様に関して電気事業者が行った検討においては、安全性の考え方の第二章二・二「貯蔵施設に要求される基本的要件」に示されている基本的要件及び第二章二・三「安全性の評価」に示されている事項のうち、ガラス固化体を安全に貯蔵し得る貯蔵施設の設計が可能であることを確認するために必要なものについて検討、評価が行われたと承知している。

三の4から6までについて

 原子力安全局が、検討、評価を行った事項は、三の1について及び三の2及び3についてにおいて述べたものと同一である。

四の1について

 電気事業者は、COGEMA仕様の検討に当たり、ガラス固化体が安全に貯蔵するのに適した固化体であるか、並びに貯蔵時の安全性の評価に際して必要な情報がCOGEMA仕様及びその他の代替情報から導出可能であり、かつ、当該情報が妥当であるかについて検討、評価した結果、COGEMA仕様に示された項目及びその数値は妥当との結論を得たものと承知している。その際、電気事業者は、三の1についてにおいて述べたとおり、安全性の考え方の第二章二・一「返還廃棄物の仕様の評価」に示されている評価項目のうち、ガラス固化体の貯蔵時の安全性の評価を実施するに当たって必要なものについて検討、評価を行ったと承知している。

四の2、五の1のD及び五の2について

 COGEMA仕様に関して電気事業者が行った検討においては、空冷・ピット貯蔵方式の施設を想定し、検討、評価した結果、当該仕様から得られるガラス固化体を安全に貯蔵し得る貯蔵施設の設計が可能であると判断されたと承知しており、原子力安全局では、当該検討結果について検討を行い、妥当と判断した。

五の1の@からBまでについて

 原子力安全局は、COGEMA仕様に関して電気事業者が検討した項目及び数値について自ら検討し、電気事業者の検討結果は妥当と判断した。

五の1のCについて

 原子力安全局の検討では、貯蔵方式の優劣についての検討は行っていない。





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