ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク ブータン王国国王陛下及び同王妃陛下
国会演説の際の衆議院議長挨拶
平成23年11月17日(木)
於 衆 議 院 議 場
本日、ブータン王国国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下並びに同王妃陛下を、国会にお迎えできましたことは、大変喜ばしく、心より御歓迎申し上げます。また、先月の御成婚に対し、心からお祝いを申し上げます。
まず、先般、貴国で発生いたしました地震被害に対しお見舞いを申し上げますとともに、東日本大震災に際しての国王陛下主催の追悼式をはじめとする多大な御支援に深く感謝を申し上げます。
貴国においては、2008年に新憲法が施行され議会制民主主義が着実に進んでおりますが、これはひとえに国王陛下が民主主義の推進に心を砕かれ、国民にその大切さを訴えかけてこられた賜物と存じます。
また、「国民総幸福量(GNH)」を追求する理念の下、経済成長を過度に重視せず、民意や伝統的な文化、自然環境に配慮した国づくりを実践されておられます。絶滅危惧種のオグロヅルを保護するため、住民が地上の電線施設の設置を断念したとのエピソードは、こうした政策がブータン国民に深く浸透していることを示すものといえましょう。貴国の理念は、我が国の復興においてはもちろんのこと、世界の平和と安定を考える上でも広く受け入れられるべきものであると考えます。
日本とブータン王国はこれまで、皇室・王室を含む要人の交流や経済・技術協力を通じての友好関係を進展させ、本年、外交関係樹立25周年という記念すべき年を迎えました。
こうした中、今回の国王陛下御夫妻の訪日は、両国関係の更なる発展につながるものであり、この議場から親しく我が国 国民に語りかけていただくことは、誠に意義深いものがございます。
これを機に、両国の友好親善が一層進展することを念願いたしますとともに、貴国の益々の御繁栄と国王陛下御夫妻の御健勝を祈念いたしまして、歓迎の御挨拶といたします。