内閣委員長田中けいしゅう君解任決議案(第一七四回国会、決議第五号)
本院は、内閣委員長田中けいしゅう君を解任する。
右決議する。
理 由
政権交代後、内閣委員会にとって初めての法案であり、公務員制度の改革を図ろうとする「国家公務員法」の審議にあたり、われわれは委員会運営の充実と徹底した質疑を求めるなかで、審議に必要な資料の提出やさらなる質疑時間を求めてきた。
しかるに内閣委員長田中けいしゅう君は、五月十二日の内閣委員会において強引に質疑を打ち切り、委員会が騒然とするなか野党側の抗議を無視して、強行に法案を採決するに至った。この不誠実な委員会運営は、少数の意見を切り捨てるのみならず、与野党合意なくして一方的に議会を押し進めようとする与党方針に加担する暴挙であり、決して看過することはできない。
公平・公正であるべき委員長が健全な指導力を発揮しようとせず、与野党の対立と議会の混乱を助長する姿勢に対し、われわれは今後の委員会運営に深い懸念を覚える。田中けいしゅう君がこれ以上委員長の職務を遂行することは不適当であり、解任に値する。
以上が本決議案を提出する理由である。