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   予算委員長河村建夫君解任決議案(第一九六回国会、決議第一号)


 本院は、予算委員長河村建夫君を解任する。
  右決議する。

     理 由
 予算委員長河村建夫君は、就任の際、公平かつ円満なる委員会運営を公約していた。
 しかるに同君は、質疑に際し、野党議員が強く実現を要求した、森友学園への国有地払い下げをめぐる疑惑解明のための佐川財務省前理財局長(現国税庁長官)や安倍昭恵総理夫人らの委員会への参考人招致や証人喚問について、一顧だにせず、これを放置した。
 さらには、二月十四日の予算委員会で安倍総理が答弁を撤回・謝罪する原因となった、厚生労働省による「平成二十五年度労働時間等総合実態調査」についても、政府が真摯な説明をせず逃げの姿勢に終始し、データの撤回も拒否する中、野党側が理事会で協議を強く要求した数々の事項を何の対応もせず見過ごした。到底容認できない態度であり、予算委員会審査にも度々混乱をもたらした。その責任は重大である。
 何より、今回の予算審査にあたっては、裁量労働制をめぐる安倍内閣の強権的な姿勢が明らかになるとともに、労働政策審議会の審議の基本となるデータの不備が厳しく問われている。このように、様々な論点に関して極めて重要な議論が必要であると野党が強く主張する中、同君は予算の採決を職権で強行するという暴挙に出た。
 予算委員長たるもの、自ら就任に際して宣言したように委員会運営については厳正・中立に対処すべき立場にあるにもかかわらず、かかる暴挙を行うなど言語道断であり、許し難い行為である。
 よって、ここに解任を強く求める。
 以上が本決議案を提出する理由である。

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