国務大臣石井啓一君不信任決議案(第一九六回国会、決議第六号)
本院は、国務大臣石井啓一君を信任せず。
右決議する。
理 由
「特定複合観光施設区域整備法案」と銘打った、いわゆるIR整備法案の真の内容が、刑法で禁止されている賭博を認めるカジノ導入法案に他ならないことは、誰の目にも明らかである。国務大臣石井啓一君は、担当大臣として観光政策に真摯に取り組むならいざ知らず、このカジノ導入に向け先頭に立って取り組むなど、全くもって看過し難い態度をとっている。
しかもカジノ導入については、各種世論調査を見ても、国民の多数が強く反対しており、国家を挙げて賭博を認める法案を通すなど、論外であると断じざるを得ない。委員会での質疑でも、世界最高水準のカジノ規制などと美辞麗句を並べるだけで、ギャンブル依存症などカジノの負の側面の議論は全く深まっていない。
然るに石井啓一君は、このように国民の理解が全く進んでいないカジノ法案を強引に押し通そうとしており、大臣としての資質を疑わざるを得ない。よって、国務大臣石井啓一君の速やかな辞任を強く求める。
以上が、本決議案を提出する理由である。