刑法及び児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律の一部を改正する法律案要綱
一 刑法の一部改正
１ 人身買受けの罪の法定刑を「３月以上５年以下の拘禁刑」から「６月以上７年以下の拘禁刑」に引き上げる。
（第226条の２第１項関係）
２ 未成年者買受けの罪の法定刑を「３月以上７年以下の拘禁刑」から「６月以上10年以下の拘禁刑」に引き上げる。
（第226条の２第２項関係）
３ 営利目的等人身買受けの罪及び人身売渡しの罪の法定刑を「１年以上10年以下の拘禁刑」から「２年以上15年以下の拘禁刑」に引き上げる。
（第226条の２第３項及び第４項関係）
４ 所在国外移送目的人身売買の罪の法定刑を「２年以上の有期拘禁刑」から「３年以上の有期拘禁刑」に引き上げる。
（第226条の２第５項関係）
二 児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律の一部改正
児童買春等目的人身売買の罪の法定刑を「１年以上10年以下の拘禁刑」から「２年以上15年以下の拘禁刑」に引き上げる。
（第８条第１項関係）
三 施行期日等
１ 施行期日
この法律は、公布の日から起算して20日を経過した日から施行する。
（附則第１条関係）
２ 検討
政府は、この法律の施行後３年を目途として、この法律による改正後のそれぞれの法律の施行の状況等について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。
（附則第３条関係）
３ その他
その他所要の規定の整備を行う。