第34号 令和6年6月13日(木曜日)
令和六年六月十三日(木曜日)―――――――――――――
議事日程 第二十七号
令和六年六月十三日
午後一時開議
第一 子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員長提出)
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○本日の会議に付した案件
ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案(山口俊一君外十一名提出)
日程第一 子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員長提出)
午後一時二分開議
○議長(額賀福志郎君) これより会議を開きます。
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○議長(額賀福志郎君) 御報告することがあります。
永年在職議員として表彰された元議員愛知和男君は、去る五月三日逝去されました。痛惜の念に堪えません。謹んで御冥福をお祈りいたします。
愛知和男君に対する弔詞は、議長において去る十一日既に贈呈いたしております。これを朗読いたします。
〔総員起立〕
衆議院は 多年憲政のために尽力し 特に院議をもってその功労を表彰され さきに文教委員長 安全保障特別委員長 政治倫理審査会会長の要職につき また再度国務大臣の重任にあたられた従三位旭日大綬章 愛知和男君の長逝を哀悼し つつしんで弔詞をささげます
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○井野俊郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
山口俊一君外十一名提出、ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。
○議長(額賀福志郎君) 井野俊郎君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程第一に先立ち追加されました。
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ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案(山口俊一君外十一名提出)
○議長(額賀福志郎君) ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案を議題といたします。
提出者の趣旨弁明を許します。山口俊一君。
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ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案
〔本号末尾に掲載〕
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〔山口俊一君登壇〕
○山口俊一君 私は、提出者を代表いたしまして、ただいま議題となりましたガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。(拍手)
以下、案文の朗読をもちまして趣旨の説明に代えさせていただきます。
ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議案
イスラエルとハマス等のパレスチナ武装勢力との間では、武力衝突と停戦が長年にわたり繰り返されている。昨年十月七日のハマス等によるイスラエルに対するテロ攻撃が発生し、ガザ地区での戦闘が始まってから、約八か月が経過した。戦闘が長期化する中で、子供や女性、高齢者を含む多くの死傷者が発生するなど、ガザ地区は危機的な人道状況にある。
本院は、人質の解放が実現するよう、そして人道支援活動が可能な環境が持続的に確保されるよう、即時の停戦を求めるとともに、それが持続可能な停戦に繋がるよう強く期待する。また、未だ多くの人々が身を寄せるガザ地区南部ラファにおける全面的な軍事作戦に反対するとともに、人道支援活動が阻害されることのないよう求める。
政府においては、本院の意を体し、人質の解放と停戦が実現するよう、関係国とも緊密に連携しつつ、国際連合安全保障理事会やG7の一員として環境整備に取り組むよう求める。引き続き、ガザ地区の人道状況の改善、事態の早期沈静化のために格段の外交努力を払うべきである。
右決議する。
以上であります。
何とぞ議員各位の御賛同をお願い申し上げます。(拍手)
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○議長(額賀福志郎君) 採決いたします。
本案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(額賀福志郎君) 起立多数。よって、本案は可決いたしました。(拍手)
この際、外務大臣から発言を求められております。これを許します。外務大臣上川陽子君。
〔国務大臣上川陽子君登壇〕
○国務大臣(上川陽子君) ただいまの御決議への所信を申し述べます。
ガザ地区での戦闘が長期化する中、今もなお、人質となった多数の人々の解放が実現しておらず、同時に、現地の危機的な人道状況が更に深刻さを増していることを深く憂慮しています。
我が国としては、先般のハマス等によるテロ攻撃を断固として非難した上で、人質の解放、全ての当事者が国際人道法を含む国際法に従って行動すること、人道状況の改善、事態の早期鎮静化を一貫して求めてきています。
また、人質の解放や人道支援活動が可能な環境の確保のため、即時の停戦を求めるとともに、それが持続可能な停戦につながることを強く期待しています。
引き続き、我が国として、関係国とも緊密に連携しつつ、安保理において、また、今週、首脳会合が行われるG7も活用しながら、環境整備に取り組んでまいります。
現地時間五月三十一日、米国のバイデン大統領は、演説において、イスラエルとハマスの間の人質の解放や停戦をめぐる交渉について、イスラエルが包括的な交渉案を新たに提示したと発言しました。
日本は、停戦と人質解放をめぐる交渉の進展に向けたバイデン大統領のイニシアティブを強く支持します。全当事者に対し、この機会を捉えて、全人質の解放と持続可能な停戦の実現に向けた取組を実施するよう求めます。
その上で、イスラエルと将来の独立したパレスチナ国家が平和かつ安全に共存する二国家解決に向け、関係国、国際機関等とも連携しながら、また、平和と繁栄の回廊といった我が国独自の取組等も通じて、積極的に貢献してまいります。
ただいまの御決議の趣意を体し、ガザ地区の人道状況の改善、事態の早期鎮静化に向けて、全力を尽くしてまいります。(拍手)
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○議長(額賀福志郎君) 日程第一は、委員長提出の議案でありますから、委員会の審査を省略するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。
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日程第一 子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案(地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員長提出)
○議長(額賀福志郎君) 日程第一、子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
委員長の趣旨弁明を許します。地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員長谷公一君。
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子どもの貧困対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案
〔本号末尾に掲載〕
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〔谷公一君登壇〕
○谷公一君 ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。
本案は、令和四年のこども基本法の成立、昨年四月のこども家庭庁の発足等を踏まえ、子供の貧困の解消に向けた対策を総合的に推進しようとするもので、その主な内容は、次のとおりであります。
第一に、法律の題名を、子どもの貧困対策の推進に関する法律から、こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律に改めることとしております。
第二に、基本理念に、子供の貧困の解消に向けた対策は、子供の現在の貧困を解消するとともに子供の将来の貧困を防ぐことを旨として推進されなければならないこと等を追加することとしております。
第三に、子供の貧困の解消に向けた対策に関する大綱で定める指標の追加及び大綱への関係者の意見反映並びに民間の団体の活動の支援等について定めるものであります。
本案は、去る六月十一日、地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会におきまして、全会一致をもって委員会提出の法律案とすることに決したものであります。
なお、本委員会におきまして、こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する件について決議が行われたことを申し添えます。
何とぞ速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
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○議長(額賀福志郎君) 採決いたします。
本案を可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(額賀福志郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
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○議長(額賀福志郎君) 本日は、これにて散会いたします。
午後一時十四分散会
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出席国務大臣
外務大臣 上川 陽子君
国務大臣 加藤 鮎子君