第31号 令和7年5月30日(金曜日)
令和七年五月三十日(金曜日)正午開議
出席委員
委員長 浜田 靖一君
理事 村井 英樹君 理事 田野瀬太道君
理事 井出 庸生君 理事 井野 俊郎君
理事 青柳陽一郎君 理事 道下 大樹君
理事 吉田はるみ君 理事 中司 宏君
理事 村岡 敏英君
上田 英俊君 鈴木 隼人君
高木 啓君 深澤 陽一君
三谷 英弘君 山本 大地君
五十嵐えり君 伊藤 俊輔君
高松 智之君 長友よしひろ君
三木 圭恵君 臼木 秀剛君
吉田 宣弘君 山川 仁君
塩川 鉄也君
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議長 額賀福志郎君
副議長 玄葉光一郎君
事務総長 築山 信彦君
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委員の異動
五月三十日
辞任 補欠選任
森下 千里君 山本 大地君
金村 龍那君 三木 圭恵君
同日
辞任 補欠選任
山本 大地君 森下 千里君
三木 圭恵君 金村 龍那君
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本日の会議に付した案件
本日の本会議の議事等に関する件
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○浜田委員長 これより会議を開きます。
まず、本日厚生労働委員会の審査を終了した社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案について、委員長から緊急上程の申出があります。
この際、発言を求められておりますので、順次これを許します。中司宏君。
○中司委員 そもそも、この法案につきましては、重要広範でありながら与党内がなかなかまとまらないということで、法案提出の時期が大幅に遅れたという、いわくつきの法案だと思います。
これまで参考人質疑を合わせて二十二時間審議をされており、重要広範として一定の時間は確保されていますけれども、現場の委員会では、更に審議をすべきという声もありました。
そうした中で、今回は、現場のルールとして、自民、立憲の筆頭間で協議が調って採決となりました。それは今のルールでは重いものと受けざるを得ないと考えておりまして、緊急上程に我々は賛成しますけれども、今後、国会改革の一環として、筆頭間の協議で決めていくというルールを変えていかなければならない、そういう考えでありますので、よろしくお願いします。
○浜田委員長 村岡敏英君。
○村岡委員 私ども国民民主党は、緊急上程に反対であります。
先ほど維新も述べられておりましたが、重要広範であり、早めに提出が行われて審議をしっかりするというのが、これが政治の常道だと思っております。しかしながら、大変大幅に遅れ、その上、先週、本会議で趣旨説明したばかりという中で、緊急に採決をして、そして緊急上程というのには、強く抗議を申し上げます。
そして、さらには、我々、今日、法案を提出しました。全く審議をされないということにも抗議をいたしますし、政府・与党だけではなく、野党第一党が、いつも、慎重審議と言っているのが常でありながら、慎重審議に野党と一緒になって取り組まないということにも強く抗議をして、反対させていただきます。
以上です。
○浜田委員長 山川仁君。
○山川委員 政府提出の重要広範の年金法案につきましては、御承知のとおり、二か月も予定より提出が遅れ、今月十六日金曜日に法案が提出されたと思えば、二週間という短い期間で、議論より成立を優先させ、今国会のテーマの一つである熟議という内容にはほど遠く、各会派の皆さん方も、拙速過ぎだという御意見もあったかと思います。
今回、多くの政党会派が反対を表明している中でありますけれども、そういった中で、政権与党の一部の中では、この法案について、毒入りあんパンだとやゆするような報道もされ、その毒入りと言われているあんパンに乗っかった野党第一党も、そのあんパンから少しずつ毒を抜いたとしても、国民は気持ち悪くて、口に入れられるのかというものになっているのではないかと思っております。そのような内容をどのように受け止め、国民へ説明責任を果たしていくのかという議論が、やはり短過ぎる。
その中で、この重要広範の中の所定の時間、手続は踏んだというようなお話もあるかと思いますけれども、その中でも、やはりもう少し丁寧に議論すべきだというふうに私たちれいわ新選組は思っています。
なお、立法府として、行政機関の請負機関では私たちはありませんので、しっかりと、この緊急上程は時間がない、若しくは、先ほど言ったように、もっと所定の時間を多く取りながら、拙速に片づけることなく、更なる熟議を求め、各委員の賛同を求めながら、私たちは反対を表明したいと思います。
以上です。
○浜田委員長 塩川鉄也君。
○塩川委員 私は、日本共産党を代表して、年金法案の本会議への緊急上程の提案に反対の意見を申し述べます。
物価が上がっても年金給付水準は引き上がるどころか実質マイナスとなっている原因は、マクロ経済スライドにあります。政府・与党は百年安心の年金と言い続けてきましたが、マクロ経済スライド導入で、この二十年間に公的年金の給付水準は実質一割も削減されてしまいました。
政府案及び自公立の修正案は、マクロ経済スライドを止めるものではありません。我が党は、年金生活者の暮らしを守り、現役世代の大幅減額を避けるために、マクロ経済スライドを直ちに停止することを求める修正案を提出しました。
これから本格的に年金制度の議論を進めていくときなのに、参考人質疑を含む僅か二十二時間で質疑終局、採決、そして本会議への緊急上程など、断じて認めることはできません。地方公聴会で広く国民の声を聞くことを始め、徹底審議こそ行うべきだと申し述べ、意見表明とします。
○浜田委員長 それでは、本法律案は、本日の本会議において緊急上程するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○浜田委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。
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○浜田委員長 次に、ただいま緊急上程するに決しました法律案に対し、日本維新の会の阿部圭史君、国民民主党・無所属クラブの浅野哲君、れいわ新選組の高井崇志君、日本共産党の田村貴昭君から、それぞれ討論の通告があります。
討論時間は、阿部圭史君、浅野哲君は各々十分以内、高井崇志君、田村貴昭君は各々五分以内とするに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○浜田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
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○浜田委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。
○築山事務総長 まず、日程第一につき、宮崎経済産業委員長の報告がございまして、れいわ新選組及び日本共産党が反対でございます。
次に、日程第二につき、井林財務金融委員長の報告がございまして、れいわ新選組及び参政党が反対でございます。
次に、日程第三は委員長提出の議案でありますので、議長から委員会の審査を省略することをお諮りいたします。次いで竹内総務委員長の趣旨弁明がございまして、日本保守党の島田洋一議員及び竹上裕子議員が反対でございます。
次に、動議により、厚生労働委員会の法律案を緊急上程いたしまして、藤丸厚生労働委員長の報告がございます。次いで四人の方々からそれぞれ討論が行われますが、順序は印刷物のとおりでございます。日本維新の会、国民民主党・無所属クラブ、れいわ新選組、日本共産党、参政党、日本保守党及び無所属の平岩征樹議員が反対でございます。
本日の議事は、以上でございます。
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議事日程 第二十八号
令和七年五月三十日
午後一時開議
第一 円滑な事業再生を図るための事業者の金融機関等に対する債務の調整の手続等に関する法律案(内閣提出)
第二 資金決済に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
第三 行政書士法の一部を改正する法律案(総務委員長提出)
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一、緊急上程申出議案
厚生労働委員会 委員長 藤丸 敏君
社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案(内閣提出)(修正)
反対 維新、国民、れ新、共産、参政、保守、平岩征樹君(無)
討論通告
反 対 阿部 圭史君(維新)
反 対 浅野 哲君(国民)
反 対 高井 崇志君(れ新)
反 対 田村 貴昭君(共産)
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○浜田委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。
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○浜田委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、来る六月三日火曜日午後一時から開会することといたします。
また、同日午前十一時理事会、正午から委員会を開会いたします。
本日は、これにて散会いたします。
午後零時七分散会