第1号 令和6年12月17日(火曜日)
衆議院情報監視審査会規程第二十九条第四項に基づく会議録―――――――――――――
本国会召集日(令和六年十一月二十八日)(木曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。
会長 伊藤 達也君
田村 憲久君 葉梨 康弘君
伊藤 俊輔君 岡田 克也君
本庄 知史君 中司 宏君
田中 健君
令和六年十二月十七日(火曜日)
午後一時一分開議
出席委員
会長 伊藤 達也君
田村 憲久君 中西 健治君
伊藤 俊輔君 岡田 克也君
本庄 知史君 中司 宏君
田中 健君
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議長 額賀福志郎君
副議長 玄葉光一郎君
国務大臣 城内 実君
衆議院情報監視審査会事務局長 大場 誉之君
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委員の異動
十一月二十八日
葉梨康弘君が委員を辞任した。
同日
中西健治君が議院において、委員に補欠選任された。
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十一月二十八日
次の本審査会委員は、衆議院情報監視審査会規程第四条第一項により宣誓した。
中西 健治君
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本日の会議に付した案件
行政における特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する件(特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する報告)
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○伊藤会長 休憩前に引き続き会議を開きます。
行政における特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する件について調査を進めます。
この際、去る六月十八日に提出されました特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施の状況に関する報告につきまして、政府から説明を聴取いたします。城内国務大臣。
○城内国務大臣 特定秘密保護法第十九条の規定により、政府は、毎年、有識者の意見を付して、特定秘密の指定及び解除並びに適性評価の実施の状況について国会に報告するとともに、公表するものとされております。
本日は、六月に国会に提出した報告書の内容に基づき、令和五年末までの施行状況を御説明いたします。
まずは、指定及び解除の状況についてであります。
令和五年中は、九機関において、特定秘密を五十三件指定いたしました。
件数が最も多い機関は防衛省で三十二件、次いで多い機関が内閣官房で八件、その次が警察庁で六件となっております。
また、同年中に、指定の解除を二機関において計四件行いました。
これらの結果、同年末時点における政府全体の総指定件数は七百五十一件となりました。
件数が最も多い機関は防衛省で四百二十九件、次いで多い機関が内閣官房で百十六件、次が警察庁で五十五件となっています。
指定されている特定秘密の類型で多いものは、暗号に関する情報が百二十一件、情報収集衛星に関する情報が百八件、武器等の仕様、性能等に関する情報が七十七件となっております。
なお、暗号関連情報と情報収集衛星関連情報に重複が三十一件ございます。
これらの七百五十一件の指定に係る特定秘密が記録された行政文書は、同年末の時点において、政府全体で計六十八万二千八百四十一件が保有されております。
前の年の令和四年末の時点と比べ、六万九千百十三件増加いたしました。
続いて、適性評価の実施の状況を御説明いたします。
令和五年中は、二十五機関において、適性評価を二万四千五百六十九件実施しました。
件数が最も多い機関は防衛省で二万四百三件、次いで多い機関が防衛装備庁で千二百三十八件、次が警察庁で千七件となっております。
なお、警察庁の件数は、都道府県警察の職員分を含むものであります。
これらのうち、適合事業者と呼称される企業等の従業者に係るものが千五百五十一件あり、実施総数の約六%を占めております。
なお、評価対象者が適性評価の実施に同意しなかった例が二十三件ありました。
これらの結果、適性評価を経て、特定秘密を取り扱うことができるようになった職員等の数は、同年末の時点で十三万五千四百七十九人となりました。
最後に、不適正事案の防止等について御説明いたします。
先頃、防衛省は、特定秘密の漏えい事案等を公表し、懲戒処分を行うとともに、再発防止のための取組を鋭意推進しておりますが、特定秘密を取り扱う他の全ての機関におきましても、業務手順の再点検や、今回の事案の教訓を盛り込んだ職員教育を実施してまいりました。
制度を所管する内閣官房の立場から、引き続き、政府全体の秘密保全体制の引締めを図ってまいります。
事案発生時における国会への早期報告につきましても、各機関を指導してまいります。
なお、六月には、本審査会の年次報告書におきまして、不適正事案防止対策も含め、政府に対する様々な御意見が示されました。
政府といたしましては、その趣旨を十分踏まえて、対応方針の検討を行い、可能なものから順次措置してまいります。
このほか、詳細は別途の機会に担当の政府参考人から説明させます。
説明は以上でございます。
伊藤達也会長を始め委員の皆様方には、何とぞよろしくお願い申し上げます。
以上です。
○伊藤会長 以上で説明は終わりました。
次回は、来る十九日木曜日午前十時十五分審査会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後一時六分散会