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第1号 令和7年6月11日(水曜日)

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本小委員会は令和七年一月二十四日(金曜日)委員会において、設置することに決した。

一月二十四日

 本小委員は委員長の指名で、次のとおり選任された。

      村井 英樹君    井出 庸生君

      上田 英俊君    深澤 陽一君

      青柳陽一郎君    道下 大樹君

      吉田はるみ君    中司  宏君

      村岡 敏英君

一月二十四日

 中司宏君が委員長の指名で、小委員長に選任された。

令和七年六月十一日(水曜日)

    午後二時開議

 出席小委員

   小委員長 中司  宏君

      村井 英樹君    上田 英俊君

      深澤 陽一君    森下 千里君

      青柳陽一郎君    道下 大樹君

      吉田はるみ君    村岡 敏英君

    …………………………………

   議院運営委員       吉田 宣弘君

   議院運営委員       山川  仁君

   議院運営委員       塩川 鉄也君

   内閣府副大臣       鳩山 二郎君

   事務総長         築山 信彦君

   憲政記念館長       青山 卯女君

   政府参考人

   (内閣府大臣官房審議官) 矢作 修己君

    ―――――――――――――

六月十一日

 小委員深澤陽一君二月十八日委員辞任につき、その補欠として深澤陽一君が委員長の指名で小委員に選任された。

同日

 小委員上田英俊君三月四日委員辞任につき、その補欠として上田英俊君が委員長の指名で小委員に選任された。

同日

 小委員井出庸生君同日小委員辞任につき、その補欠として森下千里君が委員長の指名で小委員に選任された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 新たな国立公文書館及び憲政記念館に関する件


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     ――――◇―――――

中司小委員長 これより新たな国立公文書館及び憲政記念館に関する小委員会を開会いたします。

 新たな国立公文書館及び憲政記念館に関する件について協議を行います。

 この際、新たな国立公文書館整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査の結果及び新たな国立公文書館展示基本設計案について、政府から説明を求めます。内閣府副大臣鳩山二郎君。

鳩山副大臣 内閣府副大臣の鳩山二郎でございます。

 新たな国立公文書館及び憲政記念館につきましては、先週二日に新館建設地前で起工式を執り行うことができました。御出席いただいた委員の皆様には改めて御礼を申し上げます。

 それでは、建設予定地にて実施されております埋蔵文化財発掘調査について御説明をいたします。

 内閣府提出資料の資料一を皆様御覧ください。

 埋蔵文化財発掘調査については、令和六年八月に現地における主要部分の発掘調査を終了しており、現在、出土しました遺物の復元、計測、作図等を行う二次整理を行っております。今後、令和八年度に調査報告書が作成され、調査が終了する予定となっております。

 建設予定地は、旧陸軍省や近江彦根藩井伊家の上屋敷等があった場所であり、現地での調査においては、遺構として土坑や石組み遺構、遺物として瓦や陶磁器といったものが出ております。

 現地調査の結果、大規模な遺構は見つかっていないことから、新館建物部分の工事について問題なく着手できることとなり、令和七年四月より現地での工事を開始いたしております。

 続いて、新国立公文書館展示基本設計について御説明いたします。

 資料二を皆様御覧ください。

 一ページ目を御覧ください。

 新たな国立公文書館の展示につきましては、昨年三月に政府で策定した新国立公文書館展示基本計画において、子供、若者に分かりやすい展示とすること、デジタルを含む多様な展示手法を活用していくことなどを取りまとめております。今般、この展示基本計画の考え方に沿って展示基本設計を策定したところであり、今後、令和十一年度末の開館に向け、この基本設計に沿って詳細な展示内容を検討することとしております。

 二ページ目を御覧ください。展示室等の全体像でございます。

 合築となる建物の国立公文書館部分では、資料下段の地下一階に各展示室を配置いたしております。展示室等の総面積としては、現在の北の丸にある本館の約五倍の広さになります。

 まず、常設展示室につきましては、2の「基本展示」として、幕末・明治から大正、昭和、平成・令和に至るまで、その時代の動きを示す公文書を展示するほか、3の「テーマ別展示」として、貴重な内閣文庫を始め、館が保存する多様な記録を展示することといたしております。

 また、新館では新たにシンボル展示室を置くこととしております。

 三ページ目を御覧ください。

 ここでは、国立公文書館の所蔵資料を代表し、我が国の歩みをたどる上で象徴的な公文書である日本国憲法を正面中央に展示いたします。あわせて、憲法の制定、公布が我が国の社会、制度に与えた影響や、公文書を残し伝える取組に関する文書も展示を行う予定であります。

 四ページ目にイメージパースがございますので、御参照いただきたいと思います。

 最後に、新たな国立公文書館と憲政記念館が合築となり、国民の皆様が両方の施設を利用できるようになることを踏まえ、両館でよく連携し、展示を通じて学びを深められる場となるよう、引き続き準備を進めてまいりたいと考えております。

 私からの説明は以上でございます。

中司小委員長 ありがとうございました。

 次に、衆議院憲政記念館展示基本設計案について、衆議院事務局から報告を求めます。衆議院事務総長築山信彦君。

築山事務総長 衆議院憲政記念館の展示基本設計につきまして、概要を御説明申し上げます。

 お手元の衆議院憲政記念館資料を一枚おめくりいただきまして、資料一を御覧ください。

 新憲政記念館の理念は「議会へのトビラ」でございます。

 憲政記念館は、国の唯一の議会博物館として独自性を発揮する観点から、具体的な取組といたしまして、第一に、憲政記念館の本分であります、明治維新から現在に至るまでの議会制民主主義の歴史を知る展示、第二に、三権分立と国会の役割を学び、考える教育、第三に、主権者として国会を体感する体験学習の実施を行います。こうしたインタラクティブな展示と参加型プログラムにより、国民が国会をより身近なものとして実感し、それにより主権者としての意識や行動が変化することを期待しております。

 また、国会参観と憲政記念館の体験学習を連携させることで、国民が国会への理解を深め、政治の主役は自分たちであると実感することを目指します。

 資料一の右上の囲みにありますとおり、「「見てわかる」「試してわかる」「深めることでわかる」直感・体感・実感ミュージアム」を標榜しております。

 下段の憲政記念館展示室の概観について、御説明いたします。

 新館の展示室は、約千三百六十平米となり、旧憲政記念館展示室の約一・二倍となっております。

 下段の右側に記載してありますとおり、図面中、A及びBは、衆議院第一委員室と本会議場を再現したもので、それぞれ、六十程度の座席を設置し、体験学習の充実を図るものです。Cの多目的学習室は、体験学習に先立つガイダンスや憲政に関する講座などを開催することを想定しております。

 次に、下段の左側に記載してありますとおり、一の「憲政回廊」では、立憲国家の確立に貢献した憲政史上の人物像に関する展示を行います。二の「国会のしくみ」では、国会の権能と日本国憲法における位置づけを学び、国会議員の一日を紹介するなど、教育的な展示を行います。三の「憲政のあゆみ」では、明治維新から現代に至るまでの議会制民主主義の歩みを紹介します。四の「企画展示室」では、テーマを定めた企画展などを開催いたします。五の「尾崎メモリアルホール」では、憲政の神様と呼ばれた尾崎行雄の生涯と功績を伝える展示を行います。

 次に、資料二を御覧ください。

 令和十二年春に開館予定の新館を見据え、現在の憲政記念館代替施設において実施している取組を御紹介いたします。

 憲政記念館では、学校団体など未来の有権者に向け、主権者として求められる力を育成する主権者教育の取組強化を図っております。

 お手元の資料のとおり、議場体験コーナーにおいて、国会の仕組みをより身近に感じていただく議事体験プログラムを提供しています。具体的には、総理大臣役の児童が施政方針演説を行い、起立採決や記名投票など、衆議院本会議での採決を体験していただいております。ここでは、記名投票については、予算や内閣不信任決議案など重要議案の場合に用いられ、木札にはそれぞれ議員氏名が記載され、一人一人の表決が議事録に残ることの意義についても職員が説明を加えております。

 このほか、憲政史の説明や学習用ワークも実施しております。

 これらの体験を通じ、国会の主役は主権者である自分たちであり、選挙は自らの意見を政治に反映する貴重な機会であることなどを伝えております。

 令和十二年、二〇三〇年春の新館開館に向け、憲政記念館が国の唯一の議会博物館として「議会へのトビラ」となるべく努力を続けてまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。

中司小委員長 ありがとうございました。

 これにて報告は終了いたしました。

 それでは、ただいまの報告を基に御協議いただきたいと思います。

 これより懇談に入ります。

    〔午後二時八分懇談に入る〕

    〔午後二時三十三分懇談を終わる〕

中司小委員長 それでは、時間も参りましたので、これで懇談を閉じさせていただきます。

 それでは、政府に対しましては、今後、埋蔵文化財発掘調査報告書の完成時に適切な方法で報告を行うことを求めておきます。

 また、政府及び衆議院事務局に対しましては、本日の小委員会などの議論を踏まえて、今後、展示基本設計及び展示実施設計を決定し、新施設の完成に向けた取組を進めるとともに、今後も時宜に応じて当小委員会に報告することを求めておきますので、よろしくお願いします。

 それでは、本日は、これで散会させていただきます。

    午後二時三十四分散会


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