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平成十四年六月三日提出
質問第九一号

ガーナ共和国大使就任に関する質問主意書

提出者  首藤信彦




ガーナ共和国大使就任に関する質問主意書


 5月14日、閣議、天皇認証を経て、浅井和子弁護士のガーナ共和国特命全権大使就任が決定した。
 浅井和子氏の外交官としての基礎能力、アフリカにおける経験、市民社会への貢献、さらに国内・国際的知名度は大使の重責を果たすのに十分なのであろうか。なぜ、この人物が論議もなく選ばれ、アフリカの中核国・ガーナの大使として登用されたのか、納得しない者も多い。
 民間からの大使登用は、外務省を改革し、国民と外務省との距離を近づける上で歓迎すべき動きである。しかしながら、今後、そのような動きを促進するためには、国民の理解が得られるような人材の登用と、その人材が選ばれた根拠に関する説明責任を果たし、さらに選定プロセスの透明性が必要である。
 川口外務大臣が推進している、外務省改革のための「変える会」の中間報告においても、大きなテーマになっているのが政と官の関係であり、情報公開による透明性の確保によって、政の官に対する働きかけの是非を国民の判断に委ねるとの提案がなされている。
 しかしながら、浅井和子氏のガーナ共和国大使登用のプロセスにおいては、これらの点が著しく欠けており、国民は外務省の改革姿勢に疑念を持たざるを得ない。
 上記の視点に基づき、以下質問する。

1 浅井和子氏は誰の推薦で、どのような選考基準によって選ばれたのか。さらに他にはどのような候補者がいたのか、その詳細をご説明頂きたい。また、浅井氏が候補者の一人になり、就任が決定するまでの選考プロセスを詳細に述べられたい。
2 川口外務大臣は、5月14日の外務省記者会見において、浅井和子氏は国際経験が豊富で、アフリカでの仕事の実績もあると説明された。
 実際に、過去にどのようなアフリカとの関わりを持っていたのか。詳細にご説明頂きたい。5月31日の外務委員会で外務大臣は、浅井氏が平成12年にガーナへ日本企業関係者に同行し、また同年にナイジェリアに資源関係の商活動に関係して赴いたと述べたが、一体どのような企業(企業名)と同行し、どのような活動をしたのか。詳細説明されたい。
 また、アフリカにおける中核国のひとつと言えるガーナ共和国の大使として、浅井氏のこれまでの経験が、他の候補者との比較において、卓越していたと言える点についても詳細に説明を頂きたい。
3 浅井和子氏は、防衛庁長官である中谷元氏の政治資金団体に多額の寄付を行うなど、特定の政治家と強い関係を持ってきた。しかしながら、外務省および大使館が特定の政治家の影響を受けることは、様々な問題を生み出す温床にもなる。このような関係を承知しながら浅井氏を大使に任命した理由について、詳細にご説明頂きたい。
4 一部ジャーナリズムにおいて、浅井和子氏の株取引や不動産取引等への関与が報道されている。日本社会の顔である大使として、将来、致命的な欠陥になる可能性がある。上記の点をどのように把握しているのか。また、これらが事実とわかった場合、どのように責任を取るつもりなのか。具体的に述べられたい。

 右質問する。



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