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平成十七年七月二十五日提出
質問第一〇五号

ふるさと銀河線に関する質問主意書

提出者  松木謙公




ふるさと銀河線に関する質問主意書


 ふるさと銀河線(以下「銀河線」という。)は、第三セクターである北海道ちほく高原鉄道が旧国鉄特定地方交通線・池北線を引き継ぎ運営する鉄道路線である。銀河線は、平成元年から営業を開始し、総延長は北海道中川郡池田町の池田駅から北見市の北見駅に至るまでの一四〇キロに及ぶ。
 いうまでもなく、地方鉄道は、定時性、安全性、大量輸送の優位性から、通勤・通学者及び交通弱者の足として地域にとって不可欠な交通手段であり、さらに、地域の社会経済活動やまちづくりの観点からも重要な役割を担っているなど、地域にとって不可欠な社会基盤である。
 しかし、銀河線を取り巻く現状は、利用者数の減少に加え、道路整備及びモータリゼーションの進展により収支採算性は極めて厳しいものとなっており、平成十八年度に廃止することが決定された。
 そこで、次の事項について質問する。

一 公共交通機関としての、鉄道の利点は何か。高齢者等の通院や学生・生徒の通学など交通弱者にとって、鉄道が安全確実な交通手段であるとの認識はあるか。また、交通政策における鉄道の位置づけについての、政府の見解を示されたい。
二 地球温暖化を抑制する動きは世界的な潮流である。二酸化炭素排出抑制の最も効果的な交通機関は、車でも飛行機でもなく、鉄道という公共交通ではないのか。環境政策という観点から、交通機関のあり方も考えていくべきと考えるが、この点につき政府の見解を質したい。
三 銀河線の廃止の動きがあるが、このことは高齢者、障害者、通学者、子供など弱い立場にある者を切り捨てることにほかならない。
 地域の足として不可欠なものについて、赤字だから廃止すると簡単に決定するのではなく、利用者をはじめとした地元関係者の意見の聴取、他の経営形態で運営する途の検討、経営面及び技術面でのきめ細かな指導助言等を行うなど積極的支援を行うことが肝要と考えるが、政府の見解は如何か。
四 銀河線経営について、新会社を設立し、承継したいとする会社がある。北海道ちほく高原鉄道の経営者に対して、このような承継希望会社を地元協議会に参加させ、調整を行うよう具体的指導を行う考えはないか。
五 北海道ちほく高原鉄道は、銀河線廃止後、十分な検討も行わずに線路の撤去をしようとしている。線路は一旦撤去すれば敷設することは困難である。国土交通省は、監督官庁として、三十一億円という莫大な費用をかけた線路撤去の中止を指導すべきではないか。

 右質問する。



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