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平成十九年十一月十三日提出
質問第二一二号

自衛官自殺問題に対する防衛省の取り組みに関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




自衛官自殺問題に対する防衛省の取り組みに関する質問主意書


一 二〇〇四年から二〇〇六年までの三年間、自殺した自衛官が毎年百人を超え、更に二〇〇六年度の自衛官の自殺者数は十万人当たり三十八.三人になり、人事院がまとめた二〇〇五年度の国家公務員の十万人当たりの自殺者数十七.七人の二倍強と、国家公務員の中でも自衛官の自殺が突出して多いことが防衛省の調べで明らかになった旨二〇〇七年十一月十二日付で報じられているが、右の現状について、防衛省はどのような認識を有し、また右の背景にはどのような要因があると認識しているか。
二 防衛省が自衛官の自殺の原因について二〇〇六年度に調査した結果では、最も多かったのが「その他・不明」の六十三人であると報じられている。最も多くの自殺者の原因が「その他・不明」に分類され、その理由が明らかにされていないが、防衛省として、最も多くの自衛隊員がどのような理由により自ら死を選んだのか把握すべく、然るべき調査を行っているのか。
三 我が国の国防かつ我が国の国際貢献を担い、世界に誇る精鋭部隊である自衛隊員の自殺が、国家公務員の中でも最も多いという現状を鑑み、防衛省としてどのような防止策を講じているのか明らかにされたい。
四 一の報道では、海自横須賀基地に所属しており、二〇〇四年十月に自殺した一等海士の両親が「自殺は上官のいじめが原因」として国と上官の元二等海曹を提訴したことについて触れている。自殺した一等海士は繰り返し上官である元二等海曹より暴行を受け、精神的苦痛から自殺を選んだのにもかかわらず、一等海士への暴行は刑事事件にならず、一等海士の両親は海上自衛隊の黒塗り調査書の開示を巡って係争中であるとのことである。一で、防衛省としてここ三年の間で自衛官の自殺者数が年間百人を超え、国家公務員の中でも突出して自衛官の自殺者数が多いことを重大な事態であると憂慮し、また三で然るべき防止策を講じているのならば、右の一等海士の件についても情報開示に努めるべきであると考えるが、防衛省の見解如何。

 右質問する。



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