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平成二十年一月十八日提出
質問第一号

宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」に関する質問主意書

提出者  照屋寛徳




宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」に関する質問主意書


 地球温暖化による気候変動によって引き起こされる自然災害が、全世界規模で深刻な影響を及ぼしつつある。
 国連人道問題担当事務次長ジョン・ホームズ氏によると、二〇〇六年には四百二十六件の災害により、一億四千三百万人が被災し(うち約八十三%がアジア)、経済的損害は三百五十億ドルに上ったという。また、同氏によると、「気候変動は、すでに地球を変えつつある」という。(毎日新聞二〇〇八年一月十四日)
 地球温暖化対策として、政府が沖縄県宮古島市で進めているのが、「バイオエタノール・アイランド構想」である。ところが、同構想については、地元宮古島市をはじめ、沖縄県の強い期待に反し、ガソリンの元売り業界団体である石油連盟からの協力が得られず、同構想の進展が難航しているようだ。地球温暖化対策は、政府は元より、国際社会が一致して取り組まなければならない重要課題であると考える。
 以下、質問する。

一 宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」が難航する背景には、政府が進める同構想の元になるE3(ガソリンにバイオエタノール三%を直接混合したもの)方式と、石油連盟が推奨するETBE(ガソリンにバイオエタノールと石油系ガスの合成物質を混合したもの)方式の違いがあるとされる。E3方式とETBE方式の具体的な相違内容を明らかにし、なぜ政府がE3方式を推奨するのか、その具体的な根拠を明らかにした上で、見解を示されたい。
二 宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」の年次計画、環境省及び資源エネルギー庁の年次予算、同構想の目的、同構想を宮古島市で実施する理由などについて、政府の見解を明らかにされたい。
三 石油連盟は、「E3はデメリットが多い。はっきり言ってやりたくない」などと、国への協力を明確に拒否する旨を、地元報道機関に示したようである。その理由について、E3が@品質不安定、Aアルコールの蒸発により光化学スモッグの原因物質である炭化水素が増加、B車両に腐食や劣化が発生などと、多くの欠点があることを指摘している。かかる石油連盟の欠点指摘について、政府の見解を明らかにされたい。
四 政府は、宮古島市の全島E3化実現によって、同市の農業(サトウキビ生産)をはじめとする経済市場に、如何なる波及効果が及ぶものと考えるのか。その具体例を明らかにした上で、見解を示されたい。
五 政府は、宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」におけるE3方式と、石油連盟が推奨するETBE方式との調整問題について、いつまでに、どのように解決し、同構想の実現を図っていくつもりなのか、見解を示されたい。

 右質問する。



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