質問本文情報
平成二十年五月十六日提出質問第三九三号
二〇〇一年十二月のアフガニスタン復興NGO東京会議での草の根・人間の安全保障無償資金協力の資金の使途及びNGO参加をめぐる外務省の説明に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
二〇〇一年十二月のアフガニスタン復興NGO東京会議での草の根・人間の安全保障無償資金協力の資金の使途及びNGO参加をめぐる外務省の説明に関する質問主意書
「政府答弁書」(内閣衆質一六九第三二二号)を踏まえ、以下質問する。
二 当時のいきさつの詳細はわからなくても、少なくとも外務省が「草の根資金協力」の資金を間違った方法で不正流用しようと考えたことは事実であるが、そのことについて、外務省として真摯な反省をしているか。
三 「政府答弁書」では、「東京会議」の主催者はジャパン・プラットフォームであったとの答弁がなされているが、過去に外務省が管轄する「草の根資金協力」等のODA事業にジャパン・プラットフォームが関わったことはあるか。
四 三で、あるのならば、ジャパン・プラットフォームによって「草の根資金協力」等のODA事業が適正に行われず、外務省に対して同NGOより資金の返還がなされたことはあるか。
五 二〇〇二年一月十五日、鈴木宗男衆議院議員はタジキスタンのラフモノフ大統領と会談し、翌々日の十七日にロシアに入ったと承知するが、確認を求める。
六 佐藤優起訴休職外務事務官の著書「国家の罠」(新潮社)の百八頁に、「佐々江審議官の別件とは、アフガニスタン復興支援東京会議に参加するNGOについて、鈴木氏の了承を求めることだった。佐々江氏は、『もうタイムリミットですので』と前置きした上で、『ピースウィンズ・ジャパン、ジャパンプラットフォームはかつて問題を起こした団体で、特にカネの使途で問題があったので、今回は外します』という外務省の判断を伝えた。鈴木氏は、『それでいいよ』と答えた。」と、二〇〇二年一月十七日の夜、モスクワのホテルにおいて、当時審議官の任に就いていた佐々江賢一郎氏が鈴木宗男衆議院議員に対して、「東京会議」に参加するNGOについて説明をした一幕についての記述があるが、外務省は右の記述を承知しているか。
七 佐々江氏は六の記述にある発言を鈴木宗男衆議院議員にした事実を記憶しているか。
八 「政府答弁書」で外務省は「お尋ねについては、外務省が保管している文書からは確認できず、お答えすることは困難である。」と、外務省が「東京会議」の主催者であるジャパン・プラットフォームに対して、「東京会議」に出席するNGOの宿泊費等に「草の根資金協力」の資金は使えない旨の説明を行った際に、外務省として間違った判断をした、認識違いであった旨の説明はしたか否か、また右の説明を行った際に、外務省自身の判断違い、認識違いであったという趣旨ではなく、鈴木宗男衆議院議員の圧力によって「草の根資金協力」の資金が使えなくなった旨話したという事実はないか否かについてはわからないとの答弁をしている。しかし、その後、鈴木宗男衆議院議員がジャパン・プラットフォームに圧力をかけ、「東京会議」に出席できなくなった旨の報道がなされたと承知するが、「東京会議」へのジャパン・プラットフォームの出席をめぐり、鈴木宗男衆議院議員が圧力をかけたとの批判が各報道でなされたことを外務省も記憶しているか。
九 八の様な報道がなされたきっかけは何であると外務省は認識しているか。
右質問する。