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平成二十年十一月十一日提出
質問第二二八号

外務省についてのマスコミ報道に対する同省の対応ぶりに関する再質問主意書

提出者  鈴木宗男




外務省についてのマスコミ報道に対する同省の対応ぶりに関する再質問主意書


 「前回答弁書」(内閣衆質一七〇第一七五号)を踏まえ、再質問する。

一 本年十月二十一日発売の週刊朝日に、「麻生『外交』敗れたり」との見出しで、ジャーナリストの上杉隆氏の論文(以下、「上杉論文」という。)が掲載されているが、外務省は「上杉論文」が事実と異なるとして、水嶋光一外務省報道課長が週刊朝日側に直接出向いて抗議を行ったと、同年同月二十二日、兒玉和夫外務報道官は記者会見で明らかにしている。外務省HPによると、「上杉論文」が事実と異なる部分とは以下の二点であるとされている。
 @ 「第一に、同記事の冒頭に掲載されている斎木アジア大洋州局長のオフレコ懇談に関して、『冗談じゃない。日本はブッシュ大統領から直接電話をもらったんだ。いい加減な記事を書くな』とのカギ括弧内の発言や『斎木は激高した』といった表現については、いずれも事実と異なることは斎木局長及び同懇談に同席をした霞クラブ記者の方からも確認をしております。」
 A 「第二に、外務省幹部の発言として、『給油法案などでの「テロとの戦い」金融危機の米国への支援などでの貢献(中略)政治空白があったのが痛かった』、『中曽根外相ほど無能な大臣は珍しい。(中略)メッセージを受け取れるはずがない』を引用しておりますが、外務省内では、外務省幹部が上杉氏の取材を受けたとの事実は確認されておらず、右の信憑性は極めて疑問と言わざるを得ません。」
 右の二つのうち、@について外務省は「前回答弁書」で「御指摘の者が御指摘のような発言を行ったとの事実はない。」と明確に否定しているが、Aについては「外務省として、御指摘のような発言が行われた事実は確認されておらず、信ぴょう性は極めて疑問であると考えている。」と、明確な否定はしていない。右答弁にある「事実はない」という文言と「確認されておらず、信ぴょう性は極めて疑問である」という文言の意味は、具体的にどの様に異なると外務省が認識しているのか説明されたい。
二 前回質問主意書で、起訴休職外務事務官の佐藤優氏が、雑誌や著書でいわゆる「ルーブル委員会」と「白紙領収書」について指摘していることに触れたところ、「前回答弁書」で外務省は「御指摘のような事実は確認されていない。」と答弁している。外務省として、右の佐藤氏の指摘について、「上杉論文」におけるAと同様、「信ぴょう性は極めて疑問である」と認識しているか。
三 「前回答弁書」では、「ルーブル委員会」と「白紙領収書」について「外務省としては、御指摘の事案においては抗議を行っていない。」と、「ルーブル委員会」と「白紙領収書」に関する佐藤優氏の指摘に対しては、外務省として抗議を行っていないとの答弁がなされている。右の佐藤氏の指摘についても、「上杉論文」におけるAについても、外務省はその様な事実は確認されていない旨、同じ内容の答弁をしているのに、片方には抗議をし、もう片方には抗議を行わないと、極めて不可解な、バラバラな対応をとっている。その理由を前回質問主意書で問うたところ、「前回答弁書」では「外務省としては、それぞれの事案を検討の上、個別に適切な対応をとってきているところである。」との答弁がなされているが、では、外務省内においてどの様な検討がなされ、「上杉論文」のAについては明確な抗議をし、「ルーブル委員会」と「白紙領収書」についての佐藤氏の指摘については抗議をしないと判断するに至ったのか、その経緯及び理由を詳細に説明されたい。

 右質問する。



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