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平成二十年十二月四日提出
質問第三一〇号

イラク戦争開戦時の誤情報に係る米国大統領の認識に対する政府の見解等に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




イラク戦争開戦時の誤情報に係る米国大統領の認識に対する政府の見解等に関する質問主意書


 退任を間近に控えたブッシュ米国大統領は、本年十二月一日のテレビ番組に出演した際、二〇〇三年四月に開戦したイラク戦争を振り返り、「最大の痛恨事は、イラクに関する情報の誤りだった」と、開戦に踏み切った最大の理由である大量破壊兵器が実際には存在しなかったことを悔やむ旨の発言(以下、「ブッシュ発言」という。)をしている。右を踏まえ、以下質問する。

一 「ブッシュ発言」に対する政府の評価如何。
二 イラク戦争が開戦される際、我が国では当時の小泉純一郎内閣総理大臣と川口順子外務大臣が、明確に米国を支持する旨の発言をしていたと承知するが、我が国が米国によるイラク戦争開戦を支持した理由を改めて説明されたい。
三 二〇〇四年十月十八日に行われた衆議院予算委員会において当時の小泉総理は「これは、累次の国連決議に基づいて、大量破壊兵器は保有していない、廃棄したということをイラクが証明する責任があったんです。それを証明しなかった。最後の解決の手段を生かそうとしなかったんです。そして、そのような国連の決議に従って、もし、ないと証明していれば、戦争は起こらなかったんです。累次の国連決議を遵守してこなかったイラク、そういうことから見れば、大量破壊兵器はかつて保有して使用していた事実もありますし、私は、持っていると想定するに足る理由があったと思います。」と述べているが、我が国が米国によるイラク戦争の開戦を支持したのは、イラクによる大量破壊兵器の保有疑惑が理由の一つであったと理解してよいか。確認を求める。
四 当時政府は、どの様な根拠に基づいて、イラクが大量破壊兵器を有していると認識していたのか説明されたい。
五 イラク戦争を支持した当時の政府の判断は正しかったか。当時の小泉総理は、三の衆議院予算委員会以外の場でも、重ねて大量破壊兵器はあるだろうとの答弁を繰り返していたが、それが現在も見つかっておらず、「ブッシュ発言」にある様に、イラク戦争を始めた当事者である米国大統領自身も、それが誤った情報であったと認めている。更に、イラク国内の混乱が未だ収まらない現状もあわせて鑑みる時、イラク戦争開戦を明確に支持した当時の小泉総理はじめ政府は、結果として判断を誤ったと言わざるを得ないが、政府の見解如何。

 右質問する。



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