質問本文情報
平成二十一年三月四日提出質問第一八五号
最高裁判所裁判官に対する国民審査に関する第三回質問主意書
提出者 鈴木宗男
最高裁判所裁判官に対する国民審査に関する第三回質問主意書
「前回答弁書」(内閣衆質一七一第一三七号)を踏まえ、再度質問する。
二 「前回答弁書」では「従来より、衆議院議員総選挙と併せ、その啓発を行ってきたところであり、国民にも広く認識されているものと考えている。」との答弁がなされている。確かに「国民審査」という制度そのものは広く国民に知られていると思料するが、当方が問うているのは「国民審査」が実質的な効果を有しているかということである。「国民審査」が、真に我が国の司法の最高機関を構成する「最高裁裁判官」の適性を国民が判断する機会となり得ているか。現時点で、国民は「国民審査」について、用紙に氏名が書き込まれている「最高裁裁判官」に×をつけるか、そのままにしておくという、良くわからないが衆議院議員総選挙と同時期に行われるものという認識しか有していないのではないか。国民にとって、現行の「国民審査」は形骸化したものでしかないのではないか。総務省の見解如何。
三 「国民審査」を真に国民が「最高裁裁判官」の適性を判断する機会とするためにも、更には、我が国の司法の最高機関である最高裁判所に対する国民の理解を深め、その地位をより高めるためにも、経歴放送等の方法により、より国民に「最高裁裁判官」についての情報を提供することを、総務省として検討すべきではないのか。
右質問する。