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平成二十一年三月六日提出質問第一九五号
日本漢字能力検定協会に対する文部科学省の指導監督に関する第三回質問主意書
提出者 鈴木宗男
日本漢字能力検定協会に対する文部科学省の指導監督に関する第三回質問主意書
「前回答弁書」(内閣衆質一七一第一五〇号)及び「前々回答弁書」(内閣衆質一七一第一一七号)を踏まえ、再度質問する。
二 「漢検協会」が、その年一年の世相をイメージする漢字一字を日本全国より公募し、その中で最も応募数の多かった漢字一字をその年の世相を表す漢字として選定し、京都府京都市東山区の清水寺の貫主の毛筆によって毎年十二月十二日の「漢字の日」に発表していることに関し、文科省として、そもそもなぜ「今年の漢字」の揮毫が一九九五年以来、一貫して京都市の清水寺貫主によって行われることとなっているのか、その理由を把握しているか、「今年の漢字」の揮毫に関して、「漢検協会」と清水寺の間でどの様な契約が結ばれているか、文科省として把握しているかと問うたところ、「前回答弁書」では「文部科学省としては、協会の発表する『今年の漢字』の揮毫については、協会が現在の協会の理事でもある清水寺貫主森清範氏及び御指摘の清水寺に対して、同氏が清水寺境内において揮毫をすること等について協力を依頼したところ承諾が得られたため、協会の広報活動の一環として実施しているものと承知している。」との答弁がなされている。清水寺の森貫主はいつから「漢検協会」の理事を務めているか、文科省は把握しているか。
三 清水寺の森貫主に対する「漢検協会」理事としての報酬額はいくらか、文科省として把握しているか。
四 「前々回答弁書」では「文部科学省としては、協会の発表する『今年の漢字』の揮毫に対しては、報酬が支払われているものと承知している。」と、「今年の漢字」の揮毫について清水寺の森貫主に対して報酬が支払われているとの答弁がなされているが、右報酬は三の「漢検協会」理事としての報酬とは別のものか。
五 前回質問主意書で、「今年の漢字」の揮毫に係る清水寺の森貫主に対する報酬の額はいくらか、文科省として把握しているかと問うたところ、「前回答弁書」では「お尋ねの報酬額については、当事者間の契約に関わるものであり、また、個人に関する情報であることから、お答えは差し控えたい。」との答弁がなされているが、右報酬は、「漢検協会」として公的に支払われるものではなく、「漢検協会」理事長または他の協会員のポケットマネー等から、私的に支払われているものであるのか。
六 五の答弁では、「今年の漢字」の揮毫に係る清水寺の森貫主に対する報酬の金額について「個人に関する情報である」としているが、清水寺の森貫主は「漢検協会」という公的な財団法人の理事である。また一で、文科省より「漢検協会」に対して助成がなされているのならば、「漢検協会」から支払われる報酬は尚更公の性格を帯びるものであり、その金額は「個人に関する情報である」として秘匿できるものではないのではないか。文科省の見解如何。
右質問する。